カレーライフ

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 173
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087752823

感想・レビュー・書評

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  • うるっときてしまった。カレー好き必読の書。
    ミステリ要素もあり、青春要素もあり、冒険小説でもあり。
    旅先の風景がとてもリアルでひきこまれた。
    主人公と一緒に悩んで、一緒に前を向いて進んできた、そんな清々しい気分。

  • 「イン・ザ・ルーツ」に続いて2作目の竹内作品。共通項の多い2作である、祖父をめぐってルーツを探るであったり、ジャズであったり、兄弟や従兄がウダウダしたりと、物語の構成もそうだけど、リズムやテンポも単行本で2段組み500Pって分量も実によく似ている。いわばこういうのが竹内真ブシってことになるんだろうか。

    本作の方が書かれた時期が早い分、「イン・ザ・ルーツ」より小説の出来としては荒っぽい。しかし、熱量がダイレクトに伝わってくるからか、余計な部分で心が動くのである。
    読んでいて「もっと続きが読みたい」という欲求よりも「カレー食いたい」欲求がイヤ増す。

    丁度この本を読んでいる時風邪をひいていて食欲がなかったんで、心はカレーを求めても身体は拒否りよったから、ウコンの力呑んだった。

    それぐらい、カレーが食いたくなるのである。小説を読んでいて、出てくる料理を食いたくなるのは良くある話(スペンサーでドーナッツとか鬼平でしゃも鍋とか)だが、そういう部分のボリュームをいきなりマックスにされてしまったような。

    カレー欲刺激小説、今度家でカレーを作る時はおもいっきり冒険してやろうと思っている。

  • 祖父の亡くなったところに居合わせた従兄弟5人が、幼い頃に一緒にカレー屋さんをやろうという約束を、主人公の父の死をきっかけに叶えていく青春ストーリー。
    自分のルーツ、カレーと祖父、父との関わりを探すべく従兄弟を探して自転車で富士山へ、アメリカへ、インドへ、沖縄へ…。
    ボリュームが多いのですが、カレーに関する豆知識も多く、楽しく読めます。
    主人公を軸に従兄弟がそれぞれに過ごした日々を振り返り、スキルを持ち寄ってラストへ。読後感はすっきりです。

  • この本を一言で表現するなら「甘口カレーを笑顔をそえて」かな。

    ひょんなことからカレー屋を開くために世界中を飛び回ることになった青年たち(少し大きな少年少女と表現してもいいかも)の物語。亡くなった祖父のカレーを再現するために、いとこ達が一人ひとり集まっていくのはRPGのストーリーのようだ。とても都合よく話が展開するのだが、少しわざとらしい展開はあるものの大きな無理はなく、カレーに例えると中辛くらいの味付けだろうか。

    全体的には青年たちを応援したくなる感じで進んでおり、おっとりほのぼのした感じなので、読んでいるときは甘口カレーを食べているような感覚になる。最終的にはみんなが喜ぶ結末になるのだろうから、余計に甘口カレー感が出てしまうのだが、自分も登場人物すべての人が幸せになる結末を強く望んでしまうので、いいところに落ち着いた結末になっていると思う。

    長い小説であり、それほどスピード感があるわけではないが、最後まで飽きさせずに読ませてくれる。これもカレーの魔力なのかもしれない。難しい文章ではないので、中学生以上であれば読めるだろう。むしろ、怠惰な生活をしている中高生あたりに人生の面白さを知るために読んでほしいくらいだ。読書感想文を書くのにもちょうどいいかもしれない。

  • とにかく長かった!
    けど読みやすい文章なので全然苦痛じゃなかったです
    途中内容的にツライところもあったけどワクワクするいい話でした

  • 2014年11月30日に開催されたビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「味」。

  • 大変良かった。

  • いいんだけど、長いよ。

  • 素晴らしきカレー人生\(^o^)/

  •  個人的には「カレー」というのは「お掃除カレー」ということになっている。
     タマネギやジャガイモがたまたま一つか二つ残っていたときに、萎れかけたキャベツの芯近くとか、小さくなった白菜とか、残り野菜を入れてインスタントルーで炒めて煮込むもの。肉を買い足すことはあっても、調味料は買わない。手許にある塩・胡椒・ソース、ケチャップ、面白がって買って使い道がなかなかない花椒粉やコチジャンやバルサミコ酢にトムヤンクンの素…冷蔵庫や戸棚に余っているものを「お掃除」する料理なのである、私にとっては。
     だから、この物語で主人公がカレー屋を目指すきっかけとなったのが、祖父の死であり父の死であるというのは、何となくわかる。
     人の死を「お掃除」に例えたら申し訳ないが、一つの命が失われるのをきっかけに、新しい道を求めて主人公を中心に周囲の人間や風景が動き出すというのは、しんみりすることもあるけど、残された者の人生に味を加える出来事でもあると思うから。

     物語の謎解き的な部分はそんなに面白いとは思わなかったけど、「カレー」という言葉をきっかけに、登場人物の人生が溶けあいながら、それぞれの個性が際立っていく描写が面白い。

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