若葉のころ

  • 集英社 (2001年11月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (138ページ) / ISBN・EAN: 9784087752878

作品紹介・あらすじ

京都の大学へ進んだ凜一のもとへ、渡米したまま三年近くも音沙汰のなかった有沢が訪ねてくる。別の人に思いを寄せながらも凜一の心はざわついて……。京都の晩春を背景に描くシリーズ完結編。書き下ろし。

みんなの感想まとめ

人間関係の複雑さと愛情の葛藤を描いた物語で、主人公凜一の心の揺れ動きが巧みに表現されています。シリーズの完結編として、凜一は三年ぶりに訪れた有沢との再会を通じて、過去の思いと現在の関係を見つめ直します...

感想・レビュー・書評

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  • 昭和の香りのするお話で、主人公凛一の周りの人達の背景がドラマチックで頭がいる。
    特に、家族の描写が多いので名前が似ていること似ていること。
    それでも4巻となるこの作品ではちょこちょこと整理がついてきて面白かったです。
    結局みんないい人で、主人公はいろんな人に好意を抱かれていても一途に…想っていた?
    男同士の恋愛って先が見えず、確実なものがない。それだから女の人と関係を持った男というのに引け目を感じる。千尋も氷川もそういう意味では狡い人間なんでしょうね。保証を持っている人間にすべてをささげるのは難しい…でしょう。
    この感情はきっと、家族のある男と関係を持つ女の人と同じなのかな。
    社会的な背徳感と、相手を信じることしかできない想い。
    ん~、難しいです。

  • 「白昼堂々」、「碧空」、「彼等」と続いてきたシリーズの完結編。上で“「白昼堂々」から読み継いでくると、ここで一つの答えが出たような印象”なんて書いちゃったのに、まだ続いていた…。
    原岡凛一と氷川享介はそれぞれ大学二年、四年になり、微妙な交際を続けていた。その凛一のもとへ、三年ぶりに突然有沢改が訪ねてきた。再び心を乱される凛一。一方では氷川の女友だちの存在にも動揺し、「もう、逢うべきぢゃない」と氷川に告げてしまう。
    相変わらず人々の屈折した愛情の中を頼りなく漂う凛一だが、いちおうハッピーエンドを迎えたようだ。しかし、この二人のような関係のハッピーエンドは本当にこういう形なのだろうか、とちょっと考えてしまった。

  • うん…ハッピーエンドで良かった。やっぱり氷川さんなのね…

  • 白昼堂々、碧空、彼等
    シリーズ完結編

    いい感じに終わったみたい
    初っぱな正午が大変なことになってた
    凛一 氷川の個人情報を洩らしているとの流言

  • シリーズ最終巻から読んでしまったようで、人間関係がよく把握出来ませんでしたが、好きな空気でした。登場人物の纏う雰囲気も、庭などの自然の描写も綺麗で儚くて良かったです。でもやっぱり始めの巻から読みたいので探します。

  • 凛一シリーズ4。
    凛一の気持ちが報われて、やっとすっきりした。

  • ああ。ずっと読んでいたかった。終わってしまって寂しい。有沢がとにかくかっこいいよう。開口一番の「ご無沙汰、」からテンションが上がった。千尋さんよりも好き。本当に寂しい。みんな、どうなっていくんだろうか。瑞々しくて繊細で、本当にたまらない。雨の描写がとくに良い。もう二度と訪れることのない二人の時間。過去も未来もない今のこの一瞬を、刻み付けてお互いの存在を感じ合う。すごく良いです。切ないけれど、美しい。凜一の、俺がついていないとだめだなと思わせる能力(たぶん狙ってやっているわけじゃないけれど)がすごい。

  • 凛一シリーズ4作目で最終巻。有沢が戻ってきたり、千迅さんが果敢に攻めてきたり。千尋兄さんは子どもができて失速、正午も一緒に暮らしはじめたけど有沢に一目惚れして辞退。最後まで凛一モテモテ話だった。氷川くんよりもはるかに親族が魅力的すぎ。ハッピーエンドで終わってよかった。千尋千迅お兄さんコンビがすごく好き。

  • 図書館にて。
    あああ、シリーズだったのに!
    一番最初にこれ読んじゃった(笑)

    前作も読みたいです。
    有沢さんかっこいい。

  •  ちひろ兄さんが可愛すぎる。

     一応ハッピーエンドだったけど…
     なんだかつまらないなあ。

     いつもだったら王道ストーリーで
     大満足なのだけど、今回はちひろ兄さんが
     好きすぎてだめだ。

     でも、彼らのお得なところって、互いに
     あんまり独占しないから、つかず離れずの
     距離をいろんな人と好きなだけ保てるってところ。

  • 凛一シリーズ4部作の最終巻。

  • 凜一シリーズ第四作

  • 有沢さん……一番好きです!もっと出して(笑)

  • 最後が!
    もっとバチっときまるものかと思ったら
    なぁなぁだったような...
    収まる様に収まったと思えば、いいのかな。

    祖母からの手紙が、一番ぐっときた!
    少しでもあたたかみに触れれて、良かった。

  • 凜一シリーズ完結編。
    やっぱし氷川を選んだんだなあ。そんなの読みはじめたときから、有沢や正午や千尋兄さんや千迅が出てきてもわかっていたけど。正午の「最終的には氷川さんは女を選ぶよ」発言には、確かにそうかもしれんなあと思った。けれど、そんなことは関係ないんだろう。いまいち打算的になりきれないし、本能のまま動くこともできない。それがやっぱりもどかしいんだよなあ。
    個人的には千尋兄さんの登場シーンが少なくてショックだった。代わりに千迅がいっぱい出たけども。みんな、やっぱりどっかずれてるよなあこのひとたち。いや、でもひとを想い合っている人間はこれぐらいが丁度いいのかもしれない。
    あと有沢と正午がくっつけばいいよと思ったとき、正午が有沢のことを話しはじめてなんなんだこの展開と思った。くっつきはしないだろうけど、ちょっと期待してみたり。
    最後に、凜一の中で氷川が1番なのは揺るぎのない事実なんだけど、千尋兄さんや千迅はどのへんなんだろう。氷川や有沢とちがって、ちょっと立ち位置がちがうと思うのですけども。個人的には駆け込み寺みたいな役割なのかなあなんて思ったりもした。

    (138P)

  • (推薦者コメント)
    この作品でシリーズの最終作になります。

  •  正午の不吉な発言(氷川さんは女を選ぶ~)があるけれど、とりあえず、この話は好きなんです。それこそラストの「今ここにいることが」になってくるんだろうなー、刹那的なので、どうにもせつなさが付きまとうけれど。

     この方の書かれる話の空気が好きだなあ。

  • ぼくにとっては、今ここで氷川さんと一緒にいることのほうが重要なんだ。これでもう充分。べつに満開の桜に感動しなくてもいい。


    『白昼堂々』『碧空』『彼等』から続いた最終巻の第四作目。こう言うと情緒も何も無いけど、相変わらず刹那的。

  • 今になって初読み。著者様の作品は出た端から買っていた過去の自分を誉めてあげたい・・・と思うほど面白かったです。個人的には有川や千迅さんの方が幸せになれるんじゃないの?とか思ったけど。いやそれより情報漏洩の件はどうなったのかしら。今後、女の嫉妬含め、自転車ぶつけられる程度じゃ済まないんじゃないかと、それが心配になりました。

  • 岩手などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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