ツチケンモモコラーゲン

  • 集英社
3.25
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本棚登録 : 208
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087752946

作品紹介・あらすじ

爆笑作家、初の書き下ろし、テーマは子供時代から恋愛・結婚まで。日常の悩みや疑問を二人が解決!目からウロコの絶妙対談集。

感想・レビュー・書評

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  • さくらももこさんと土屋賢二さんの対談エッセイ。
    失礼ながら、この土屋賢二さんという方を存じ上げなかったのだけど、哲学者・エッセイスト・お茶の水女子大教授、という肩書きを持ち、かつユーモアのある方だった。

    たぶん多くの方が土屋さんの方に近い、迷いながら進む生き方をしているんじゃないかと思うけど、さくらさんの迷いなく潔い生き方がそれと対照的で、対話がおかしかった。

  • さくらももこさんは大好きで、前にエッセイを何冊か読んでいる。
    文章が本当に面白く、流れるように頭に入って行く。
    今回対談された土屋さんという方は知らず、
    東大を出てお茶の水大の先生をしている方のようだが、
    感性はももこさんと一緒のようだ。
    その時点で土屋さんのエッセイもとても読みたくなった。
    さくらさんの本を読むと、今のままでいいんだって安心させられる。

    でも、この装丁はちょっと・・・ヨーロッパの図鑑のようにしたらしいです。

  • 面白かった。さくらももこのこだわらない生き方がいいなと思った。くよくよ悩まずに執着せず楽しく生きていられればいい。真剣に物事に取り組むのも見習おう。
    土屋先生がおっしゃるとおり、さくらももこが土屋先生に指導するかたちに受け止めた。どちらも自分の考えを貫いている感じが良い。

  • さくらももこってもっとまる子的な人かと思ったら…意外な感じ。
    自分のペースをしっかり守って暮らしててちょっとうらやましい。
    土屋氏がさくら邸を訪問する章がおもしろい。
    父ヒロシとかマンガのまんまなんだろうなぁ。
    土屋さんの本を読んでからの方がもっと楽しめたかも。
    機会があったらエッセイを読んでみようと思ふ。

  • 「楽」を中心に暮らす、さくらももこ。

    会社の先輩で凄く仕事のできる人は

    「楽」にできるようにするために、一生懸命考える人だった。

    仕事量も凄い量だった。面倒くさがりな性格が凄く

    うまく働いている。まるで悟りの境地のようなスタンスが

    笑いながら垣間見えるのなんて

  • 図書館で借りた

  • お茶の水大学の教授、土屋先生とさくらももこさんの面白対談本。
    結婚と離婚や、人生観について話しているが内容どうこうよりも二人の掛け合いがただただ面白い。漫才の文字起こし本を読んでいるようだった。

    土屋先生が卑屈な態度になれば、さくらさんは極論を言い出したり、逆に正論を言ってみたりして、土屋先生がそれにツッコミを入れたり、さらに卑屈になったりする。よくできた漫才だナァと感心してしまった。

    それほど登場したわけでもないのに、父・ヒロシの面白さがなんとなく心に残った。偉大な人だ。父・ヒロシ。

  • さくらももこ氏と土屋賢二氏、二人の関係が面白い。 

  • さくら先生とツチヤ先生の、ばかばかしいながらも夫々の人生観が垣間見える掛け合いが面白い。改めて気づいたのは、ナンセンスという皮を被って繰り出されるさくら先生の書く文章には、読むことに何のストレスや摩擦も生じさせない特異的な求心力があるということ。どうしても文章を追っていくときって多少なりとも気力というか負荷のかかるものだと思うけど(それが良いとか悪いとか別にして)、それを全く感じさせずぐうたら気分で読み進めさせてしまうところはやはり物凄い才能だったんだなぁと感じます。

    “割り切りの人生、「自分がやりたいからやっている」という人生には生き生きとした力強さを感じる。たとえホームレスをする上だったとしても”

    “選択しているという自覚を持つことは大切。そのほうが誤った選択をした場合の軌道修正もすぐできるから。自分がどういう選択をしているということを、日常的にクリアにしていることが肝心だ”

    という内容の部分が印象的だった。(原文ままではない)
    自己決定権とそれに付随する結果を重視する考えの強さが伝わってきました。

  • 4087752941

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著者プロフィール

1944年岡山県玉野市生まれ。玉野市立宇野幼稚園、宇野小学校、宇野中学校と、とんとん拍子に宇野地区きっての名門校を進み、中学2年生のとき岡山市立丸の内中学校に転校。岡山操山高校を経て、官僚を目指して東京大学文科一類に入学。2年後、方針転換して文学部哲学科に進学して大学院博士課程中退。東大助手を務めた後、お茶の水女子大学に着任。35年にわたって哲学を教え、現在、お茶の水女子大学名誉教授。 哲学のかたわら、五十歳のときユーモアエッセイ集『われ笑う、ゆえにわれあり』(文春文庫)を出版したのを皮切りに、『妻と罰』『ツチヤの貧格』(文春文庫)、『ツチヤ学部長の弁明』(講談社文庫)など多数のユーモアエッセイ集と、『ツチヤ教授の哲学講義』『ツチヤ教授の哲学入門――なぜ人間は八本足か』(文春文庫)など少数の哲学書を発表、いずれも好評のうちに絶賛在庫中。他に『幸・不幸の分かれ道――考え違いとユーモア』(東京書籍)、『われ悩む、ゆえにわれあり―― ツチヤ教授の人生相談』(PHP)などを矢継ぎ早に発表し、在庫に花を添えている。週刊文春とPHPに連載中。

「2013年 『哲学者にならない方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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