ぴんぽんぱん ふたり話

  • 集英社
3.43
  • (12)
  • (21)
  • (56)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 197
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087752953

作品紹介・あらすじ

人間について、愛についてやさしく深く語り、人々に勇気を与え続ける瀬戸内寂聴さんと、美輪明宏さん。数奇な縁で出会ったふたりが、この世とあの世の巡りあわせを自在に語った初の対談集。出家し天台寺に晋山したいきさつ、ふたりの身の上に起きた不思議、共通の友人三島由紀夫の意外な素顔と自決の前後の様子など、今だから話せる興味深いエピソードの数々。楽しく読めてこころが豊かになれる、至福の一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 美輪様と寂聴さんの最強対談。当たり前のように「寂聴さんの前世は白拍子ね」とか発言されているのでちょっと面食らいましたが面白い本です。特に後半の文豪たちと面識があったお二方ならではの話題が興味深かったです。三島が意外にも奥様と仲良しでべったりだったとか、石原慎太郎への手厳しい発言とか。なんだかいろんなものを超越されている魑魅魍魎…イエ、海千山千のお二方の対談はとっても濃すぎました。しかしタイトルの「ぴんぽんぱん」っていうのはちょっと合わないような。「品」「本」「範」だそうですが。

  • 単なる2人の雑談を出版社がお金儲けのために無理やり本にしたのかも、と思って読み始めたらそんなことはなく、とても面白かった。
    三島由紀夫に関する2人の話しも良かった。
    期待しないで読んだ分、面白さが上がったかも知れない。
    ただ、対談本なので全ページの余白部分が多過ぎた。普通なら薄い新書サイズで十分なのにしっかり厚手の単行本にしてるのは集英社の商売の上手さか。

  •  10年ほど前、『美輪乃湯』という不可思議なミニ番組があった。銭湯の番台に何故か美輪明宏さんが座っていて、女湯の若い客らに有難い教えを説く、という。
     その口調を思い出しつつ読む。
     スピリチュアルな話も、美輪さんが言うとホントウに聞こえるから不思議だ。
     やはり、圧巻なのは三島由紀夫との交友の思い出。ご令閨とは仮面夫婦だと思っていたが、美輪証言によればそうでもないらしい。

  • 昭和の作家達の裏話が面白い

  • 強い二人のなんでもあり。楽しいなあ・・・

  • なぜ「ぴんぽんぱん」なのか最後まで分かりませんでしたが、知らない世界の話でおもしろうございました。輪廻転生を信じる(感じる)人は、こういう世界を生きているんですね。

  • 会話形式で色々なへぇが見つかる。美輪さんと瀬戸内寂聴さんの本は他にも読んで見たい。三島由紀夫さんなど昔の文豪の本なども。出家した僧のことも知りたい。

  • 美輪さんと瀬戸内さんの人生は本当にすごいもんだ。

  • 2012.7.30 市立図書館

    瀬戸内寂聴さんとの対談集。
    おもしろかった。

    三島由紀夫氏の話など。

    美輪さんの著書を読むようになってから、古典にも挑戦してみようかな~という気持ちも湧いてきた。

  • もともとこういう分野には全く抵抗の無い、むしろ興味がある人間なので、見た瞬間自然と手が伸びてしまった本。瀬戸内寂聴と三輪明宏の対談で進む、なかなか興味深い内容だった。…宿命はやはり存在するものなのだろう。
    信仰と宗教の違いや、二人が語る教育観はなるほど、と思う。偏差値が高いだけの人間よりも心の純度が分かる人間の方が、ずっと美しい。
    また、この世には修行するために生まれてきたのだから悩んだり苦労するのは当たり前のことで、それが他の人より劣ってるとかそういうことではないのだなぁとも納得できた。
    最後のキリスト教と仏教の話なんかは、授業でも活かせるかも知れない。
    今の生き方や寄り道する意味を、改めて考えさせてくれた本。

全26件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年『夏の終り』で女流文学賞、92年『花に問え』で谷崎純一郎賞、11年『風景』で泉鏡花賞を受賞。2006年、文化勲章を受章。2021年11月、逝去。

「2022年 『瀬戸内寂聴 初期自選エッセイ 美麗ケース入りセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

瀬戸内寂聴の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×