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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784087753042
作品紹介・あらすじ
坂口安吾の生涯にとって魂の事件と呼べるような出来事に焦点を当て、安吾伝説の虚実を解明していく画期的評伝。膨大な未公開資料・新証言を収録。筑摩書房版『坂口安吾全集』編集者による執念の結実。
感想・レビュー・書評
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筑摩版安吾全集の編集者でもある七北先生による安吾評伝。
200数頁と短く、分量としては日本文学アルバムみたいな感じ。
特にブレイク以前の安吾周囲を十分に掘り崩していあって、
どの時期にどういう人たちと付き合っていたのかがよくわかる。
特に、アテネ・フランセ時代のころが綿密に書いてあるのがポイント高い。
また、自伝的作品にある誇張にもちゃんと触れていて、
作品内ではオーバーアクトをしがちだが、
実生活は情に厚い安吾の姿がよくわかる。
ただ、不満点もあって、
筆者は安吾の文学は「悲しさ」「絶対の孤独」を希求するものであり、
それ以外はすべて余技と切り捨てていること。
戦前~戦後の風俗誌や社会時評を切り取った時代性を評価していない。
評伝として描くのであれば、作品評価の変遷をきちんと章を立てて堀崩すとか、
同時代にどのような評価がされたのかを精緻に抜き出すとか、
自分の好みに偏らないようにするべきじゃなかったのかナ。
この評伝では、安吾全集を読んだ時のような「広い」感じが全しなくて、
もの凄く狭い領域だけを掘り進んでいた、セセコマシイ人物のように見えてしまう。
巻末の付録年表はコンパクトにまとまっていて、使いやすい感じ。
評伝としては十分なレベルだと思わないけど、
ユニークな点、使いやすい点があるので、ブクログでは★三つにしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新事実盛りだくさん。よくもまあ,ここまで調べて書いたものです。頭下がります。
著者プロフィール
七北数人の作品
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