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Amazon.co.jp ・本 (488ページ) / ISBN・EAN: 9784087753189
感想・レビュー・書評
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これはかなり面白かった!いつかまた読み直したいと思う。作品中で似た様なことを何度も記載しているけど、強調したい意図は伝わってきた。何より読後感が良かった。
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確か昨年あたりに、題名と○○誘拐のみを換骨奪胎したかのようなテレビドラマが放映された記憶があり、何気に書棚から抜き出し、12年ぶりの再読。
やはり、ドラマよりも原作が面白い。
時を置かずして発生した二つの誘拐事件。
そして意表を突く身代金代わりの要求事項。
犯人の動機は?
やがて犯人の姿がおぼろげに解りかけるが、物的証拠の皆無。
警視庁と神奈川県警の縄張り争いと、被害者家族それぞれの思惑。互いに問題を抱えながら、終幕へ。
最近では珍しい2段組みの484頁の長編ながらも、最後まで読者を惹きつけて飽きさせない著者の筆力に真のエンターテイメントを思う。 -
長かったな・・・
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二つの誘拐事件が起きて大変な騒ぎになるもなんか狂言くさくて振り回される話。
長い。長すぎる。こんなに長くなくていいだろに。こんなに長いのに、未消化の謎も少し残って消化不良。 -
病院長の孫娘が誘拐され、身代金は患者の命。そしてもう一件の誘拐事件の身代金は株券。
前代未聞の誘拐事件なだけに、一体どういう風に事件が終焉するのか途中までは興味深く読めた。しかし、早い段階から犯人が予想でき、後半は動機の解明の方に重心が置かれていく展開に。動機に関しては読み手次第で良し悪しが変わるだろうが、私的には興醒めするものだった。誘拐というのは家族や周りの人間(警察も含め)に多大なる負担を掛けてしまうもの。最後に明かされる肝心の目的を果たすために起こしたものであるのなら、もっと他にやりようがあったのではないかと思ってしまった。単なる美談で終わらせてしまった結末に、読んでいて哀しくなった。 -
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読み応え十分!
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すごいの一言。
読んでいてふと連想したのが、宮部みゆきさんの『模倣犯』。
でも、格段にこっちの方が面白い。
以降ネタバレ。
センセーショナルな誘拐。
その手口、要求。
明らかになる事実。
その奥に隠されたさらなる真実。
これだけミステリーらしく事件が散々起きているのに、
最後にはなんとなくみんなハッピーエンドになっているのが心憎い。
途中で、巧くんのお父さんが永渕さんなんだろう、とは気付いたものの、
妻と愛人の愛憎劇までは思いも拠らなかった。
更に福祉団体の設立、基金。
果ては自分たちを罰するため、だなんて…。
誘拐の萌芽から、ふたつの誘拐を経て、誘拐の果実まで章は進むが、
なにがって果実に単に誘拐成功という意味だけではなく
様々な意味がこめられていて、そのあたりは最後まで読まないとわからない
というのが面白い。
模倣犯がなぜ模倣なのか、は別になんとも思わなかったんだけど、
この果実にはもう、やられたと思いました。
やられたと言えば、永渕さん宛ての手紙が巧くんと恵美ちゃんの連名だったこと、
ふたりがちゃんと結婚しているところがほっとした。 -
犯人が誰かというよりも、動機の解明がメイン。犯人はけっこう分かりやすいと思うし、実際中盤あたりでほぼ明かされてしまう。だけど動機が……凄い、としか言いようがないな。途中の細かな要素要素にはある程度気づいていたけど、それがこう結びついてくるとは! こんなの考えもつかなかった~。
様々な要素がすべて絡み合い、かなり重量級の読み応え。読後感も良くてけっこうお薦め作品。 -
身代金は入院患者の命という導入部はひきこまれたのだが、後半で真実が分かるにつれて、トーンダウンした印象。
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病院長の孫娘が誘拐され、身代金はその病院の特別室に入院している要人の命
そして時期を同じくして起きた、もう1件の誘拐事件、そちらの要求は株券だった
犯人側の行動を描かず、家族と警察側から描いた作品で読者は事件に挑む家族と警察と同じ目線になります。
憎むべき犯人のその姿は……
えーと…株券が要求された時点で物凄い社会派ハードボイルドを期待し過ぎました…(苦笑)
病院が舞台にもなっていて、私としては馴染み易かったデスが…物足りない…って感じが…(汗)
ハードボイルド度は少なめですが、面白い、後味の良い作品でした。
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16冊目(京橋図書館)※ママンオススメ作品
前回初めて読んだ真保裕一の作品は舞台がアメリカの「探偵もの」であって「警察は敵でもないが味方でもない」といった描写であったが
今回は日本での誘拐事件として「警察の視点」で描かれた作品。
どちらの作品も「頭のいいワカイコ」が鍵を握っているよう。
しかしこの「株券」を巡る誘拐劇を思いついたのは作者の思いつきなのか…。これは度肝を抜かれました。 -
後半がトーンダウンしたのが残念…
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確かコレが読み初め。<br>
ちょっとオチがある程度予想できてた。。。 -
ふたつの誘拐の繋がりとは・・・?
頭のいい少年の犯罪、引き込まれました。世間体や社会の地位を気にする大人と純真な少年少女。複雑に絡み合って楽しかったです。 -
17歳の女子高校生の誘拐。犯人の要求は女子高生の家の病院にかくまわれている要人の命。
19歳の男子大学生の誘拐。犯人の要求は現金をしていの株券に替えての取引。
この二つの事件の因果関係は?事件が進行、明らかになるにつれて、この本の面白みがましていくのはもちろんのこと、犯人がだれなのかよりもその動機が、重要なのです。
事件が終わって8年後。確かに誘拐の果実は実ったのではないでしょうか。
著者プロフィール
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