- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087753240
作品紹介・あらすじ
痛む箇所を痺れさせ、気にならないようにしてしまう。できすぎた身体、できすぎた心。その傷に真正面から向き合う、それがスポーツドクター。小説すばる新人賞受賞作『ジョッキー』の新鋭が描く書き下ろし長編小説。バスケットボールの部活動に潜む思わぬ危険、プロを目指すリトルリーグ投手の怪我、トップ競泳選手のドーピング疑惑…。スポーツドクター・靫矢のもとを訪れるアスリートたちの光と影。
感想・レビュー・書評
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スポーツドクターというタイトルの割りに、
ドクターらしい考察や活躍が、少し物足りない気がしましたが、スポーツによる怪我についてや、ドーピングについてなど、まぁそれなりに興味を持って読めました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2010/03/14-2010/03/15
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友達に借りました!
スポーツ医療を通して、スポーツにまつわる問題をえがいています。
自分の威信のために選手にドーピングさせる監督、
それに気づきつつも気づかないフリをしてしまう盛りをすぎた選手、
息子に異常なほどの期待を抱き、これだけ投資しているのだから大成しないと困る、と言い放つ親、
レギュラー争いのいじめ・・・
スポーツの裏側には、こんな暗い面も持ち合わせる。
私もスポーツ好きだけれど、プロの世界やプロを目指す世界の裏側は、
相当熾烈な競争や様々なpower、色々な負の面も持ち合わすのだろう。
最後の終わり方が、甘酸っぱすぎて困りました。笑。
Jan, 2009 -
こちらは単行本の装丁。
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松樹さんの難しいテーマに対する挑戦意欲は行間から読み取ることが出来た気がする…
<br>詳しい感想は<A HREF="http://torakichi.jugem.cc/?eid=264 ">こちら</A>
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デビュー作「ジョッキー」に比べると物足りなさが残る。
女子高生の会話の辛辣さ容赦なさを再現させたところは評価できるけど(笑)、もうちょっと主人公?のスポーツドクターを活躍させてもよかったのではないでしょうか。結局最後は誰が主人公なのかさっぱりわからなくなっている気がします。 -
青春小説な感じで面白かったです。
文体的には、まだかなりこなれない雰囲気があるけれど、なによりストーリーが読みやすい。
スポーツドクターのところでアルバイトする女子高生を狂言回しに、スポーツに関わるいろいろな人や問題を描いていく意欲作。
そう言っていいと思います。
・・・そして、医者の名前はやっぱり「登」。
やっぱりなあ、やっぱりだよ・・・しみじみ。