でいごの花の下に

著者 :
  • 集英社
3.30
  • (6)
  • (13)
  • (26)
  • (7)
  • (1)
  • 本棚登録 :79
  • レビュー :25
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087753349

作品紹介・あらすじ

プロのカメラマンだった男は姿を消した。死をほのめかすメモと、使いきりカメラを残して。フリーライターの燿子は、恋人の故郷である沖縄へ。どこまでも青い空と海、太陽と風につつまれて、愛した男を追い、その過去を知ってしまう…。戦後六〇年、沖縄に咲いた切ない純白のラブストーリー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ちょっと切ない恋愛小説です。
    恋愛小説ってあまり読まないのだけど、前に読んだ別の作品が良かったので、こちらも読んでみました。
    池永氏の文章はとても読みやすくて、すんなりと頭に入って来ます。そういう意味でも好みの部類に入りますね。
    失踪した(おそらくはすでに亡くなっている)恋人を追って沖縄へ辿り着いた女性の話なのですが、恋人がひた隠しにして来た過去などが絡み合って・・・ちょっと切なくてホロリとしてしまいました。
    最後は悲しいだけじゃく、心を勇気付けてくれるものがあって、とてもいい話でした。

  • H25.9.22
    プロのカメラマンだった男は姿を消した。死をほのめかすメモと、使いきりカメラを残して。フリーライターの燿子は、恋人の故郷である沖縄へ。どこまでも青い空と海、太陽と風につつまれて、愛した男を追い、その過去を知ってしまう…。戦後六〇年、沖縄に咲いた切ない純白のラブストーリー。

    沖縄戦の悲惨さ、残酷さを強く感じた物語。個人的に、嘉手川の失踪した理由より照屋の過去の方が切なくて心に残った。最後、台風が来て照屋の60年もの努力が報われた場面は思わず涙。

  •  耀子の恋人、嘉手川はなぜ死ななければ
    ならなかったのか。それが、最後まで疑問だし
    不満でもある。

     行動的で気の強い主人公耀子の描かれ方や
    中学生カップルの男子(圭)を誘惑するシーン、
    また嘉手川との性の描写は細やかで美しいと感じた。

    沖縄が舞台になっていることで、
    以前読んだ灰谷健次郎「太陽の子」と
    印象が重なってしまった気がした。

  • 沖縄は戦争の舞台だったということを思い知らされた話。

    でいごの赤い花は、それは戦死者の血の色、白い花は骨の色。知らなかった悲惨な歴史を知らされた小説。米軍との混血の子供たちの苦悩。終戦して60年経ち、沖縄はそういう土地であることを忘れ、沖縄出身者が明るくテレビに出ているのをみると、戦争は、そこに住む人のために忘れた方がいいのか、日本の将来のために忘れたらいけないのかを考えさせられる。

  • でいごの花の下に

    沖縄の明るい話と闇の部分が書かれている作品です。

    旅行で見た、青い海と空、白い砂浜と雲。
    それも書かれていて、また行きたくなりました。

    また、闇と言ってはいけないかもしれませんが、
    沖縄戦の話や米兵との間に生まれた子の話など、
    やはり日本人として知っておくべき内容だと思いました。

    後味は悪くないので、おすすめです。

  • 沖縄の、海だけではない過去を垣間見れる作品。
    しっかり勉強しようと思った。
    主人公や消えた男の心理ははっきりせず、胸にせまるものもない。
    作者が沖縄の歴史を伝えたかったのではないか、
    というくらい本ストーリーとサイドでは密度が違う気がしたかも。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:913.6||I
    資料ID:50500833

  • 沖縄戦・・・

    戦争を知らない世代にとって、戦争は”いけない過去”でしかない。もう終わったものだと思い込んでいる。そして2度とは起こしてはいけないと教わっている。

    ただ、この本を読む限りそれは間違っているのだと感じる。

    沖縄には数回行ったことがあるし、修学旅行でもいってるので戦争跡巡りみたいなこともやっているが、その中に”ひだまりの中の空虚”を感じたことはなかった。
    (ひめゆりの塔でやたら気持ち悪くなったぐらい、かなりブルーになる)
    それは固定の場所にではなく、心の中に存在するものだろう。
    次回行くことがあったら、また感じ方は異なるのかもしれない。

    跡も事実も多くのことを語らない。知るだけだ。

    以下の点は全く共感できなかったというか、よくわからない。だから多分まだ自分は間違っているのだろうと思う。
    ・暗い影を残すアメラジアン男の源泉が自分の母親を殺したということだった事。
    ・それを殺人と捉えて、殺人者の子供だからという理由で子供を産むことを躊躇する女二人。

    この本は、恋愛小説ではないよね。

  • 年配の人が主人公の話が多いのかと思っていたけどそんなこともないらしい。
    恋人の男性が突然いなくなってしまった。彼の故郷の沖縄へ。
    そこで出会う沖縄の人々はなんともいい空気感。
    あんなおばあがいたらあたしも色々話してしまいそう。

  • 失踪した恋人を捜すため
    沖縄に向かった耀子



    恋人を捜すために出会う人たち
    そこには、
    戦争の傷
    沖縄の傷があった



    沖縄での戦争は
    決して過去のものではなく
    現在も多くの人は心に傷を負っている


    それぞれの登場人物に
    感情移入が出来なかった
    情景のイメージも膨らまずちょっと残念

全25件中 1 - 10件を表示

でいごの花の下にのその他の作品

池永陽の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

でいごの花の下にはこんな本です

ツイートする