- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087753349
作品紹介・あらすじ
プロのカメラマンだった男は姿を消した。死をほのめかすメモと、使いきりカメラを残して。フリーライターの燿子は、恋人の故郷である沖縄へ。どこまでも青い空と海、太陽と風につつまれて、愛した男を追い、その過去を知ってしまう…。戦後六〇年、沖縄に咲いた切ない純白のラブストーリー。
感想・レビュー・書評
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耀子が自らの醜さを「大人の恋愛はこういうものよ」という態度で肯定し続けていたのが見苦しい見苦しい。執着したり自棄になって少年を誘惑するのは面白かったけどうーん最後までどうしても耀子を好きになれなかった。沖縄戦のエピソードは涙ぐんだ。
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ちょっと切ない恋愛小説です。
恋愛小説ってあまり読まないのだけど、前に読んだ別の作品が良かったので、こちらも読んでみました。
池永氏の文章はとても読みやすくて、すんなりと頭に入って来ます。そういう意味でも好みの部類に入りますね。
失踪した(おそらくはすでに亡くなっている)恋人を追って沖縄へ辿り着いた女性の話なのですが、恋人がひた隠しにして来た過去などが絡み合って・・・ちょっと切なくてホロリとしてしまいました。
最後は悲しいだけじゃく、心を勇気付けてくれるものがあって、とてもいい話でした。 -
ダラダラしちゃう暑い夏に読むと、しんみり深い思いが。生きているって色々なものを背負うけど、余りに辛いものを背負うと、、。
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突然別れを経験した主人公。綺麗でないドロドロとした想いが湧いて出てくる。これ、普通なんじゃないかな?追いかけたい、理由が知りたい。
まぁ、相手が生きていたら相当重たいストーカーになっちゃうんだろうけど。 -
H25.9.22
プロのカメラマンだった男は姿を消した。死をほのめかすメモと、使いきりカメラを残して。フリーライターの燿子は、恋人の故郷である沖縄へ。どこまでも青い空と海、太陽と風につつまれて、愛した男を追い、その過去を知ってしまう…。戦後六〇年、沖縄に咲いた切ない純白のラブストーリー。
沖縄戦の悲惨さ、残酷さを強く感じた物語。個人的に、嘉手川の失踪した理由より照屋の過去の方が切なくて心に残った。最後、台風が来て照屋の60年もの努力が報われた場面は思わず涙。 -
でいごの花の下に
沖縄の明るい話と闇の部分が書かれている作品です。
旅行で見た、青い海と空、白い砂浜と雲。
それも書かれていて、また行きたくなりました。
また、闇と言ってはいけないかもしれませんが、
沖縄戦の話や米兵との間に生まれた子の話など、
やはり日本人として知っておくべき内容だと思いました。
後味は悪くないので、おすすめです。 -
沖縄の、海だけではない過去を垣間見れる作品。
しっかり勉強しようと思った。
主人公や消えた男の心理ははっきりせず、胸にせまるものもない。
作者が沖縄の歴史を伝えたかったのではないか、
というくらい本ストーリーとサイドでは密度が違う気がしたかも。