- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087753387
感想・レビュー・書評
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災害3部作の第1作目。阪神大震災の教訓を生かして東京直下型地震に対応できるのか?
コロナが蔓延する今だからこそ、この災害小説を読む価値があると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
地震予知と地震後の学者の奮闘。救助の場面もあったが、そんなに緊迫したものではないような気がしました。・・・読み終わって数時間後に、グラリと来て身構えました。
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読み終わって1番に思ったことは、防災用品点検しなくっちゃ!です。
来ると言われてる大地震ですが、私はまだその本当の意味の恐ろしさを知らないんですよね。
主人公たちが懸命に訴えてることを聞き流してしまう愚か者の部類に属してしまうだろうと思いました。
そんな意味でもハッとさせられる一冊でした。
正直、最初は漢字の多い固い文面になかなか進まないもどかしさもあった。
面白かったかと聞かれたらそうでもなかったと答えてしまうが、読んで良かったか?と聞かれたらYesと答えるだろうな。 -
予知に関しては、「可能性が高い」くらいの
情報を公開して個々の判断に任せればよいと思う。
小説としてはあまり・・ -
「首都感染」に続いて高嶋哲夫著の小説は2冊目。これもなかなか面白かった。
311以前の作だが神戸震災を参考にしているらしく、とてもリアル。物語はポストドクターの地震学者見習いの主人公が、神戸震災を予知し損なった元教授と東京地震を予知して政治家や地震予知連などに働きかけるという話。ストーリー中盤で実際に自身が発生し、災害パニック物の迫力も加わる。多くの現場でそれぞれがヒーロー的な活躍をする。災害時だけではなく、人生とはそんな「誰もが主役」的な、小説のようなものかもしれないと思いつつ読んだ。
最初から最後まで読者を惹きつける内容であった。 -
いつか来る東海、東南海、南海の連動地震。
でも来てほしくないと願うだけです。
この本の様に被害者が少なく済めば良いのですが。。。 -
東日本大震災を受けて関心をもった1冊。
不可能と言われる?地震予知をもしすることができるようになったら・・・というストーリー設定はこれからの未来を象徴しているようでリアルな感覚で読み進めていくことができました。。 -
2004年に発行されたものですが、妙なリアルさにうわっとなりました。瀬戸口さんや遠山さん、漆原さんの存在しない現実で、リアルの首都直下型地震が起こったら…怖っ。官僚や政府のお役人も、こんな物分りいい人はいなさそうだから、ものすごく悲惨なことになるんだろうね…。
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「もし東京で大震災が起きたら」
東日本大震災が起き、東京でも大震災が起きるかもしれないと言われている今こそ読むべき本だと思う。
とても良いシュミレーションになると思う。
終盤の内容が微妙だったので星×4(残念・・・)だが、お勧めできる本である。 -
随分前に楽しく読ませてもらった
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『巨大地震が東京を襲う……!』
東日本大地震を経験した今、あらためて読む価値のある小説です。この小説で最も伝えたいとしていることは何なのか、これはあくまで私個人の考えですが、それは地震による被害の大きさではなく、「地震に対する私たちの心構えのなさ」なのだと思います。いつ起きるか分からない地震のために金や労力を使っても仕方がないという意識を、今こそ変えていかなければいけないのだ、と訴えているのです。 -
3・11の時に思い浮かべた小説です。現実は、小説の設定を遥かに上回っていましたが。M9だと、M8の32倍のエネルギーを放出しましたからね…凄まじいです。
本作は、描写が真に迫っていて、災害に遭った時に、どのように身を処すべきか、良いシミュレーションになると思います。
主人公たちが、パニックや茫然自失になりながらも、最後には希望を見出せそうなのが、救いです。 -
2011年の3/11の東日本大震災で、地震の怖さ、恐ろしさをまざまざと見たが、文でも読んでみたくて、探してみた。かなり忠実で、本当に怖い。来ないことを祈るが、来たら対処出来なくては、と気持ちが新たになった。いい本でした。
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東京で大震災が起こったら・・・
東日本大震災があったからか、内容が、よりリアルに感じられた。
今までは確かに、防災に対する意識が低く、皆が自分は大丈夫という根拠の無い自信を持っていたような気もした。
それにしても、業務とはいえ、危険な場所に踏み込んで作業を続けている人達の姿には、改めて頭が下がる思いがした。 -
■年末年始本のラスト。って、これを読むのは2回目だし、そういえば映画も見たんだよなぁ。
□しかし、後から振り返ってみると現実はM8どころじゃなかった。にしても11日に読んでるあたりが、かなりアレだね。(2011.4.11追記) -
地震学者の師弟と、行政側の葛藤の話なのですが、考えさせられました。地震予報が、ここまで精度を上げ、自信を持ってかなり先に知らせることが出来るようになればと切望します。
津波についても、TSUNAMIとタイトルがなっていたように思いますが、書かれていて、こちらも考えさせられます。 -
研究者の主人公を始め、都知事や首相、自衛隊員、一般市民など、多種多様な人物たちが登場します。震災が起こり、それぞれが「自分が今するべきこと」をしながら物語は進んでいくのですが、中でも消防庁のヘリパイロット・飯田さんの話が特に良かったです。ラスト近く、飯田さんの助手さんが話した後日談には、思わず涙が…。
ただ、現実にはこんなに強い人たちばかりではないかなぁと思ったり。こういった状況の時ほど人間の本性は見えるものだと思うので、もっとドロドロしたものがあれば、よりリアリティがあって良かったかも知れません。
こういうパニック系の作品は読んでいると怖いけれど、色々と勉強になるのも事実です。もちろん、この作品の中にも役立つ知識が盛り込まれています。地震に対しての知識を少しでも身につけたい方にはオススメかも。 -
阪神淡路大震災の経験をもとに、いずれ来ると言われている関東地区の地震に備えて、地震予知の研究が進めらている。地震予知の主流はデータ観測から予兆を察知するとうもの。しかし、シミュレーションによる予知の研究を続けている科学者もいた。過去、シミュレーションによる予知が外れ、大学を追われた老教授とそのシミュレーション理論をさらに改良し、研究している若きオーバードクター。スパコンや地球シミュレータを駆使して得られた結果は、東京直下型地震の驚くべき予知であった。震災の恐ろしさと防災の重要さが手に汗握るストーリーの中で改めて思い知らされた。お奨めの長編。
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東京をマグニチュード8の直下型大地震が襲う!!
若手研究者・瀬戸口が東京直下型大地震を予知。
阪神大震災を同じく体験した三人の同級生たちそれぞれの葛藤を軸に、
首都大地震を最新の研究を反映して完全シミュレーションした書き下ろし力作!
愛する人よ!かけがえのない街よ!マグニチュード8。
2005年12月X日、東京大地震発生!
10年前、神戸ですべてを失った者たちが今、
立ち上がる!最新研究をもとに描かれる大地震シミュレーション巨編
少し、難しい専門用語も出たりしてが、最後まで読めたかな。
もう少し、ハラハラ感があれば、良かった。