いつもの朝に

著者 :
  • 集英社
3.78
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本棚登録 : 433
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087753561

感想・レビュー・書評

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  • *父を事故で失った日向家。画家の母と優秀な兄、そして落ちこぼれの弟・優太。兄弟はあるきっかけで恐るべき出生の秘密を知る…その恐怖と感動の真実とは。新感覚ホラーミステリー*
    まずは400頁強の厚さに一瞬怯んだものの、読み始めたが最後、ぐいぐい引き込まれて一気に読破。文句なし素晴らしい作品です。とにかく卓越した心理描写に脱帽。登場人物それぞれがしっかりとした個性を持ち、そのリアルさが物語を深めていく。心にしんと染み入るようなラストも秀逸。

  • だんだん明かされる真実、みんないい人。

  • すげー好みでした。こういう兄弟の愛憎を書いた作品好き。宗教なんかにも絡めてあって、駆け込み訴えを思い出した。兄弟の間の嫉妬や愛情などが巧みに描写されていて、兄弟のいる人間ならどこかしら共感できる部分があるんじゃないかなと思う。途中から転がっていくストーリーと明かされる真実。美人の兄ちゃんの苦悩や醜い感情の描写にどきどきした。そして、優太の行動力と言葉にぐっときた。人は環境か、それとも遺伝で形作られるのか、というテーマも含みつつ、心を打つ素晴らしい話でした。

  • ミニコメント
    三十年前に起きた凄惨な事件から、あまりに残酷な出自を知った弟は、兄に助けを求めるが…。二転三転する事実に翻弄される兄弟の嫉妬と確執、親子の絆など深い家族愛を描いたホラーミステリー。一気読み、間違いなし。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/625212

  • 最後が気になりすぎて体感温度下がりながらも一気読みした記憶
    兄弟の愛憎を壮大にした感じ

  • 優秀で非の打ち所のない兄·桐人と短所だらけの弟·優太の二人が、ふとしたことから出生の秘密を知り混乱していくお話。人間は遺伝子によって決まるのか、それとも育った環境によって決まるのか。

    短所だらけの優太と話すときのお母さんが良い、優しくておおらかで。短所だらけというも、優太もかなり良い子。兄弟でこんなに格差があったら大変だろうな。途中どうなることかと思ったけど読後感は良い。

    面白くないことはないけど、余計な部分も多々ある気がする、その分お話が長い。いらないとこカットしたらもっと一気読みしたくなったかな。

  • 面白かったー!
    始めから非常に興味深く夢中になった〜

    岡山での話や雰囲気が非常にいい!
    私も美味しいトマトやスイカ食べたいな〜

    けど廃墟に行ってからのやり取りが長い!ひつこい!
    そこさえなければ★5つ!

  • ネットのおすすめ作品をかたっぱしから図書館予約中。
    初めて読む作家さん。
    まあまあ厚いハードカバーだけど、開いたら二段構成になってて「うげー」と思ったものの読みやすいので苦にはならない。
    ただ、兄弟モノってあまり面白さを感じないし、聖書にからめたのも少し無理があるような。
    典型的な「優秀な兄」と「ダメな弟」物語。でも実は・・って設定も展開も目新しさはなく、クライマックスの「あれから●年」的なシーンもなんだかなー、そしてさもありなんな内容だった。

  • 物語の展開が気になり、一気に読み進められた。
    ミステリでは無いが、ドラマとも違う。個人的にはどちらかの要素がもう少し欲しかった。

  • 桐人と優太のやりとり、心情の変化の描写がミステリアスで引き込まれた。
    どうなるのか怖いような気がするけど続きが気になってどんどん読めてしまう。
    ラストの桐人と母を思うと複雑だけど幸せだったのかな。

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