空をつかむまで

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 101
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087753592

作品紹介・あらすじ

市町村合併に揺れる田舎の中学3年生、トライアスロン大会に挑む!今のあなたのような、あの頃のあなたのような少年少女の物語。

感想・レビュー・書評

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  •  今はないが、「中一時代」とか「中二コース」とかに載っていた青春小説を思い起こさせる。

  • 面白かった!水泳部3人がトライアスロンに挑むお話。夏に読みたい青春小説。恋愛あり、家族の話あり、いろんな話が詰まっていて良かった!

  • 初めて読む作家さんでした。トライアスロンを題材にした青春小説。少し詰め込み過ぎの感はありますが、それなりに楽しめました

  • 膝の故障で得意のサッカーを諦めた優太は、廃校が決まった田舎の中学に通う3年生。
    無理やり入部させられた水泳部には、姫と呼ばれる県の記録保持者と、泳げないデブのモー次郎しかいない。
    3人は、なくなってしまう美里中学の名前を残すため、大切な人のため、優勝すべくトライアスロン大会に挑む。

    市町村合併を背景にまばゆい青春の葛藤と疾走を描いた少年少女小説。
    第22回坪田譲治文学賞受賞作。

    。・゜*・。・゜*・。・゜*・。・゜*・

    H24.7.2 読了

    傷つかないために嘘と言い訳ばかり続けてきた優太、
    自分の心の闇に怖れる姫、
    心優しいモー次郎。

    夏の大三角形の約束と絆。

    もし自分に子供が出来たら読ませたいと思った。
    壁にぶつかった時、この本のどこかに立ち向かうためのヒントがあるはずだ。

    “痛いふりで手に入れた平穏な毎日は、たしかにぼくを傷つけなかったけれど、きっとそのあいだにたくさんの可能性を捨ててしまっていたにちがいない。”
    この言葉は痛かった…。

  • たった一人しかいない水泳部を成り立たせるために、将棋部の二人が無理やり水泳部に入れられたものの、いろいろあって、3人でトライアスロンに挑戦することに。
    いじめから始まった友情、三角関係だった友情もあり。
    人は一人で生きているわけじゃないから、いろんな影響を受けて、道を違えてしまう事もあるけど、まっすぐな想いは必ず届くし、人を変えることもできる。
    最後は泣かされました。ベタだなーと思いながらも。

  • トライアスロンに挑む中学生3人組

  • さわやか。青春っぽい。あの歌卒業シーズンの定番曲ですよね。今もなのかな?
    最後はいいんだけど、ちょっと展開がいきなりだったのがひっかかったかな・・・。

  • トライアスロンに賭ける少年たちの青春!
    市町村合併を控えた、北関東のとある海岸近くの村。村に住む中学三年の優太・姫・モー次郎は、ひょんなことからトライアスロン大会に出場するはめに…ちょっぴりスラップスティックな傑作少年小説!

  • 読んでる最中ずっと" 夏 " の感じがしていた。空気感とか息づかいとかが感じられる文章に読んでてなぜか走りたくなる…。
    読後感は 青春~!! サッパリでも深くて ラストは感動! 予想を裏切られた感じがなんだか うれしいので続けてこの作家のを探そうかなって思いました。

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著者プロフィール

1972年栃木県生まれ。茨城大学大学院人文科学研究科修了。映画館の映写室でアルバイトをしながら小説を執筆し、2002年『プリズムの夏』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。07年には『空をつかむまで』で坪田譲治文学賞を受賞。他の著書に『ブックのいた街』、『はとの神様』、『ナツイロ』、『シグナル』、『潮風に流れる歌』などがある。

「2018年 『サニー・シックスティーン・ルール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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