- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087753615
作品紹介・あらすじ
明治から続く下町古書店"東京バンドワゴン"ちょっとおかしな四世代ワケあり大家族のラブ&ピース小説。
感想・レビュー・書評
-
小路幸也さんが好きになって…おすすめの、というより皆さんご存知の「東京バンドワゴン」シリーズ。ドラマにもなっていたのに全く知らなかった。
読んでいて心和む感じだった。こんな大家族、賑やかなだけで嫌味がない大家族なんて、なんていいんだろう。言いたい事言ってるようでお互いを気遣って。
このシリーズ、この後もゆっくり読んでみたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めて読む作家さんでした。4家族の大家族の上、諸々登場人物が多くて付いていけるか心配でしたが、語り口調で紹介されていくうちにすんなり馴染みました。ホームドラマを見ているようなお話で面白かったです。シリーズ化されているようなので引き続き読みたいと思います。
-
昭和の家族が出てくるテレビドラマのような、アットホームな作品でした。機会があれば続編も。
-
小路さんの代表作を後になって読み始めた。タイトルだけでは音楽系かな、と思っていて自分の好みではないかも、とも思っていたけれど、あらすじをよむと東京バンドワゴンは古本屋さんでカフェも併設していて・・となれば楽しそう。家族構成が複雑で覚えるのが大変だけれど、サチさんと見守っていきたい家族。
-
ついに『東京バンドワゴン』にも手を出してしまったよ
もう最初の登場人物の紹介ですでに面白いもんね
このキャラクターたちが下町の古書店を舞台に動き出すって時点で面白いの確定だもん
また古き良きホームドラマテイストなわけでしょ?そんなもんわしストライクに決まってるさ!
亡くなったおばあちゃんの視点で物語が進むってのも良いです
で実際の中身もちゃんとほんわか面白かったです
我南人はやっぱ忌野清志郎のイメージだな〜
ドラマ版は玉置浩二だったのね、うん、見てないけどそれもありやな
でも一番凄いのは我南人が一発変換されるグーグルやな -
ずっと気になってた作品。「国道食堂」を読み終えた勢いで、ようやく手にした。音楽物かなと思っていたが、まさかの古本屋!4世代大家族が織りなすLOVEあふれる人情話。ゆっくりとシリーズを楽しんでいこう。
-
ずっと気になってはいたのですがなかなか踏み出せずにいました。今回図書館の特設棚にあって、「時が来た」と思い借りました。
四世代の家族の個性的な面々がおりなすちょっとミステリを含んでハートフルなお話。面白かった。沢山出てるから、順番を調べて続編を読んでいきたいと思います。 -
小路幸也さんの『東京バンドワゴン』はブクログでファンも多く、チェックしていた本。
「東京バンドワゴン」というのは実は古本屋さん。
そして物語の進行は古本屋さんのおばあちゃんなのですが…
じつは幽霊(?)。
とっても不思議ですが、ちょっと引き込まれてしまいました。
東京バンドワゴンシリーズ、もうちょっと読んでみたくなりました。 -
古本屋を営む大家族のお話。
最近読んだ本の中では、群を抜いて面白い。もう一回くらい言っとこう、面白い。
…と私は思ったのだけど、レビューを見てびっくり。なかなか冷めた目で読んだ方々も少なくない様子。
最近は、頭をうんと働かせる様な、考えさせられる様な作品ばかりを読んでいたからね。タイミングが良かったってのもあるとは思うけれど。
「下町」「大家族」「古本屋」という私好みのテーマで、心地良いリズムとストーリー展開、嫌な人、悪い人のいない登場キャラクター。
物足りないなんて考える人が多いようだけど、まあ確かに、文学というよりは読み物としての印象が強いかと。でもそれは好みと読むタイミングの問題かなと。
小難しい本が最近は流行りの様な気がするので、たまにはどうかと、この本を私は薦めたい。な。 -
知らない作家を開拓しようと図書館で手にとった一冊。
本書は奇をてらった構成も奇妙奇天烈なキャラクターも出てこない。そして作者の思想や哲学が詰まっているわけでもない。ただ、淡々と古書店の大家族を描いたハートフルコメディ(?)。ともすればシリアスな展開とも思える出来事も作中に終始ただようほのぼのとした雰囲気が良い意味であまり危機感を与えません。
本書の唯一特別な点があるとするならば、視点が既に亡くなっている一家のおばあさんから語られていること。この特殊な一人称は乙一の『夏と花火と私の死体』を想起させるが、本書におけるおばあさんはどちらかといえば守護霊のような存在でしょう。
大家族とその周辺の人々を中心に巻き起こるドタバタが最終的には丸く収まる。一昔前のホームコメディを踏襲するようなストーリーは読んでいて、安心感を与えてくれます。核家族が当たり前の現在、私も核家族の生まれなので大家族とはピンとこないけれど、常に誰かしらが家にいて会話があるというのは悪くないかもしれないと感じた。
けれど、やはり本書の一番の読み手はまだ大家族が多かった時代に大家族の中で幼少期を過ごした中年の人々だろう。就寝前に本書を読んでノスタルジーに浸りながら眠りにつくと寝つきがいいかもしれない。