シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン

  • 集英社 (2007年5月25日発売)
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本 ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784087753776

作品紹介・あらすじ

東京バンドワゴンの仲間たちが帰ってきた!
東京下町の老舗古書店「東京バンドワゴン」で繰り広げられる、涙と笑いの物語第2弾! 今日も「古本」と「家族」にまつわる事件が持ち込まれる。赤ちゃんが置き去りに!? …他、春夏秋冬の感動4編。

感想・レビュー・書評

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  • 家族っていいなって思える小説。

    相変わらず、登場人物が多いのが苦戦します。
    しかも、どんどん新しい人が増えて悪戦苦闘しました。
    それでも、みんなが個性を持っているので少しづつ覚えていけそうです。

    昭和の核家族っていいなって思えるほどのほんわかする小説です。

  • 相変わらず複雑な大家族だけれども、なんかステキ。我南人を受け入れている(我南人が父ならあきらめるしかない?)ところや、家族にとって太陽のような秋実さんや亜美さん。藍子さんとマードックさんが無事にまとまったのもよかった。
    亜美さん、すずみちゃん、おめでとう。

  • 東京バンドワゴンシリーズ第2作
    淑子さんに再会できてよかった。藤島さんいい人すぎる。
    家族が3人も増えてますます賑やかな堀田家。人間関係がどんどん広がっていくところが、いいなぁ。

  • 家族がたくさん増えてこれからますます騒がしくなりそうな堀田家です
    前作に出てきた人たちも何かと言えば顔出すので町全体が家族のような感覚です
    もちろん狙いなんでしょうけどやっぱりほんわかしますな〜

  • 東京バンドワゴンシリーズ2冊目。おばあちゃんの語りの文体にもだいぶ慣れてきました。ほんわか&ホロリで癒されます。殺伐としたミステリーやホラーが多くなりがちな合間に読むのに最適。赤ちゃんが2人も生まれ益々賑やかになりそうな堀田家。早くシリーズの続きを読みたくなりました。

  • ややこし家系図な古本屋の事件帖、第2弾。

    一冊目でだいたい土台ができたせいか
    今回は「事件率」低め。
    ま、もともとコージー・ミステリでしたがね。
    事件がなくても物語が成立するように
    なっちゃいましたねぇ
    いい意味でも悪い意味でも。
    現実の世の中がいろいろ血なまぐさいから
    こういう登場人物が全員
    どこか「やさしい」心根のおはなしは
    ちょっとホッとしますね〜。

    今回も4話で四季一巡。
    新しい家族も増えて(子ども2+配偶者1)
    三年目の冬はどうなることやら?

  • 110921

  • ☆☆☆☆4つ
    二冊目にしてこの物語は冬春夏秋と4部構成なのだな、ということに気付いた。しかし

    全部が書きおろし作品なので大したものであると思う。

    変わらず曾祖母の幽霊が「神の声」として物語の展開を細かく説明していく。場面が変

    わった事や今喋ったのが誰だったかも時には説明している。おそらくどうやってもその

    しゃべり言葉だけから誰であるかを連想する事が難しかったのであろう。でもしゃべり

    言葉だけでそれがだれの言葉であるかを解らしめる書き方のほうがスマートだなぁ、と

    は思うし、そういう努力をしている作家さんは多いと思う。

    まあ「今日は良い日和ですねえ」と和夫は言った。などという平易な文章も普通にある

    のだから、なんだっていいのだけれんど。

    この物語、どんどんと登場人物が増えていく。まあ、新たな物語を紡いでいこうと思っ

    たら、新しい登場人物はどうしても必要になってくるだろうから仕方ないのだけれど。

    でも、この先まだ何冊もこの東京バンドワゴンシリーズが続いていくと思うと、登場人

    物はいったい何人まで膨れあがるのだろう、と思ってしまう。苦手なのでちょっと気分

    が想いいや重い。そのうち登場人物一覧表でも出てくるのであろうか。え、既に有った

    か。すまぬ。

    さて次は『スタンドバイミー』だったかな。

  • シリーズ2
    えー!ここで終わるのぉー!
    読み終わるのがもったいない。でもまだ次巻があることにホッとしている。
    あまりないよね、こんな風にどんどんお話の中で時間が過ぎていくの。
    なんだかご近所に住んでいる気持になる。
    え、ほったさんとこのカヨちゃん中学生なの?はやーい!もうすっかりお姉さんだよねぇ。とか家で話してしまうそう。
    よしもとばななの日記とちょっと空気が似てるような。
    今回、お話が一気にバタバタとすすんだ。
    赤ちゃん!ゴールイン!
    藤島さん、カッコ良すぎる!
    ずっとずっと「SHE」って、だれ?だれ?と思いつつ読んだので最後に「LOVEだよねぇ」と、しみじみしてしまった。

    「LOVEのために何もかも捨ててねぇ。それでも親父のLOVEがいっぱい詰まったこの本をさぁ、六十年もの間大事にしてきたんだねぇ。」

    「男の子はよ、やせ我慢ってものをしなこゃならねぇんだ。どんなに淋しくてもよ、辛くてもよ、自分一人で頑張るんだっていうやせ我慢ってやつをよ、覚えなきゃあならねぇんだよ。」
    これは男の子だけじゃないんだけどね。

    「男の子は男親の背中を見て育つと言いますが、女の子はあれよね、何かを見なくても感覚で女性になっていくのでしょうね。」
    う!なるほど、だからウチのM5は誰に似たのかわからないけど既に女なんだわ。

    冬、百科事典は赤ちゃんと共に
    春、恋の沙汰も神頼み
    夏、幽霊の正体見たり夏休み
    秋、SHE LOVES YOU

  • 相変わらずドタバタな展開でクスクス笑ってしまった。
    特にラストなんていろんな人のいろんな出来事があまりにもめまぐるしく詰め込んであって息が出来ない感じ(爆)
    今回はこれまでと違ってけっこう緊迫した場面もあってドキドキだった。
    東京バンドワゴンのお得意さんたちもいろんな人生歩んできたんだなあ@@ビックリ。
    次の巻も色々ありそうな余韻を残してのラストでまたまた引っ張られてしまう~~~^^
    勝手に昭和の話かと思ってたんですが研人くんや花陽ちゃんがWiiの話をしていたんでリアルな時代設定なのね^^;

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著者プロフィール

一九六一年旭川市生まれ。札幌の広告制作会社に14年勤務。退社後執筆活動へ。
二〇〇三年『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』(講談社)でデビュー。著書に『HEARTBEAT』(東京創元社)、『東京公園』(新潮社)、『東京バンドワゴン』シリーズ(集英社)など。ほかに『うたうひと』(祥伝社)、『空へ向かう花』(講談社)、『brother sun 早坂家のこと』(徳間書店)などがある。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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