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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784087753998
作品紹介・あらすじ
『田辺聖子全集』の自著解説が、一冊の単行本に! 創作秘話や執筆当時の思い出などがたくさん。田辺聖子の歩んだ昭和と文学と愉しき人生。
感想・レビュー・書評
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全集月報だかあとがきだかに書かれた、ご自身の作品への解説?オマージュを集めた本。
昔から好きな作家さんだったが、最近自分が年をとったせいか、それとも趣味嗜好に似通ったところがあるのか、よく読むようになった。
題名になっている『われにやさしき 人多かりき 』私もこのように思いながら生きていけたらいいなと思っている。が、修業がたりないのか、まだまだイライラすることも多いのだけど(笑)。
全集に収蔵されている田辺さんの作品、ぽつぽつ読んでたり読んでなかったりするが。この本を読んでみて、田辺さんのもつ穏やかな人間愛みたいなものは、やはり悲惨な戦争体験に裏打ちされているものだと思い知った。我々の世代はそれが羨ましい、好ましいと思っても、ちょっとやそっとでは手に入れることのできないものだということがわかった(泣)。
そうかといって戦争を体験したいわけではないけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルがいいなあ。これはおそらく全集の月報として書かれたものをまとめたものだろう。田辺サンファンの私は、ゆっくりゆっくり読んで心から楽しんだ。
全集に収録された作品について、それぞれ、それが書かれた前後の状況や、作者としての思い入れが語られている。そのほとんどを自分が読んでいることにちょっと驚いた。思えば長いことずーっと読んできたものだ。
いつも思うのだが、他の方の文章ではちょっとお目にかかれない慕わしい言葉がたくさん出てきて、そこがとても好きだ。また、幼い頃の大家族の暮らしぶりをふりかえって書かれたものを、私は何遍読んでも飽きるということがない。女性達の苦労の多さは言い尽くせないにしろ、そこに流れるたしかな慈愛に満ちた空気に、やるせなく懐かしい気持ちでいっぱいになる。
夫となったカモカのおっちゃんの身内について語られる言葉も、じんわり温かくてとてもいい。島唄を歌う舅、幼い女の子たちの可愛さ…じーんとする。
たくさん読んできた中で、今思いつく私のお気に入りは…「夜明けのさよなら」「千すじの黒髪」「浜辺先生町を行く」「文車日記」「田辺写真館が見た”昭和”」「カモカシリーズ」…あたりかなあ。
著者プロフィール
田辺聖子の作品
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