斗棋

  • 集英社 (2012年6月5日発売)
3.67
  • (2)
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 14
感想 : 6
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784087754070

作品紹介・あらすじ

逃げるな! 闘え! 殺せ! すべては生きるために。
幕末、黒田藩。ある宿場町で対立を続けてきた二つの博徒勢が「斗棋」で雌雄を決する。それは、親分同士が将棋を打ち、その駒となった子分達が命を賭けて闘うガチンコ人間将棋。今、闘いの幕が開く。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

男同士の真剣勝負を描いた作品で、幕末の黒田藩を舞台にした壮烈な物語が展開します。将棋のルールを知らなくても楽しめる「人間将棋」の迫力が伝わり、特に一対一の対決は緊張感とスピード感に溢れています。地元に...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 戦国小説というよりは、男同士のガチンコ小説ですね。舞台は九州、久留米に近いので地元贔屓の私にはおあつらえ向きの小説でした。将棋のルールは全くわかりませんが、とりあえず人間将棋、一対一の真っ向勝負のすさまじさはすごく伝わってきました。力強く壮烈、しかもスピード感溢れる戦闘描写、それでいて読みやすい。こういう一気読みできる小説を書ける矢野さんの作品、大好きです。

  • 読みやすかった。生きていくためには誰かを犠牲にしなくてはならない。犠牲を悔やむなを

  • タイトルからの感じていたイメージと内容にギャップがありました。
    時代小説を借りて男の維持と情念を表現していた作品てした。
    果たし、主人公は、誰なのか。男なのか、不条理な時代其の物か。
    生き様を描くのは、難しいですね。
    でも、サブキャラ含めて、登場人物良かったです、其々背負う物があって。

  • 「戦国小説」でもないんだけれど、もはや戦の人間将棋バトル。
    現代劇に置き換えると、ヤクザの抗争なんだけれど、時代設定をこうすると、生臭さが緩和されるのが不思議といえば不思議。
    とにかく駒が合わされば戦闘開始。得意の得物で殺しあう。
    闘いのシーンが続いて一気に読み進めると、最後には意外なほどしっかりしたドラマが。
    こういう一気に読ませる小説もいいな。 単純に「面白いっ」と読めるものは、ありがたい。 

  • 「男たちのガチンコ 人間将棋」と帯にある文句に連られ将棋関連小説なのだろうと想像し購入した時代小説。

    場所は九州、久留米から程遠くない浅沼宿。長らく浅沼宿を牛耳ってきた博徒・扇屋と元は扇屋に居て独立し浅沼宿を手中に収め結おうとする彦左一家。雌雄を決する闘いは役人の目を引くからと、勝負に選んだのは「斗棋」こと人間将棋。親分同士が将棋を指し、互いの二十人の手下を駒に見立て、駒がぶつかる手下同士が命を賭けて戦い、勝ったほうの駒が残る。将棋と同じように玉、即ち親分が殺られた時点で勝負ありというルール。

    現在、将棋の駒の動きは横軸に数字1から9、縦軸に漢字の一から九をあてがいその場所を表わす。つまり、先手の場合には▲7六歩と表記するのだが、この小説の中では横軸を子丑寅卯と表現する。即ち▲午六歩と云う具合だ。

    将棋の定跡らしく、お互いに角道を開けたところでいきなり角交換は一般の将棋。ここでは角同士の対決で彦左の角が殺られる。熱くなった彦左はいきなり飛車を横に振り、角にぶつけるがこれも遭えなく殺られ、扇屋の▲7七角と異動するといきなり王手!普通の将棋の定跡とは全く異なる手順。

    さて、この先はどのような奇手が飛び出すのだろうかとワクワクしたのだが、後は兎に角、駒に見立てた手下の決闘・殺戮場面の繰り返し。

    もう30年も前になるだろうか、時代小説に変わった設定を持ち込んだものとして「麻雀新撰組」と云うのがあったが、結構ハジけていて楽しんだ記憶がある。博徒に将棋と来れば、少なからずそうした期待感も持っていたのだが余りにも真っ正直な設定で肩透かしを食らったような気分。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1976年福岡県生まれ。2008年『蛇衆』で第21回小説すばる新人賞を受賞。その後、『無頼無頼(ぶらぶら)ッ!』『兇』『勝負(ガチ)!』など、ニューウェーブ時代小説と呼ばれる作品を手がける。また、『戦国BASARA3 伊達政宗の章』『NARUTO-ナルト- シカマル新伝』といった、ゲームやコミックのノベライズ作品も執筆して注目される。’21年から始まった「戦百景」シリーズ(本書を含む)は、第4回細谷正充賞を受賞するなど高い評価を得ている。また’22年に『琉球建国記』で第11回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。他の著書に『清正を破った男』『生きる故』『我が名は秀秋』『戦始末』『鬼神』『山よ奔(はし)れ』『大ぼら吹きの城』『朝嵐(あさあらし)』『至誠の残滓(ざんし)』『源匣記(げんこうき) 獲生伝(かくしょうでん)』『とんちき 耕書堂青春譜 』『さみだれ』『戦神(いくさがみ)の裔(すえ)』および『THE LEGEND&BUTTERTLY』(ノベライズ)などがある。

「2023年 『戦百景 大坂冬の陣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

矢野隆の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×