暗闇・キッス・それだけで

  • 集英社 (2015年1月26日発売)
3.34
  • (11)
  • (53)
  • (65)
  • (20)
  • (2)
本棚登録 : 505
感想 : 67
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784087754223

作品紹介・あらすじ

日本の避暑地にある天才IT実業家の巨大な別荘で不可解な事件が発生! 忘れ得ぬ苦しい記憶を背負った探偵が、事件の謎・愛の影を探求・逍遥する、至高の長編小説。待望の書き下ろしミステリィ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 軽井沢を念頭においた避暑地の別荘での二つの銃による殺人事件。別荘の持ち主である米国人の実業家の伝記を書くために別荘に滞在していた頸城が犯人に臨む。

    森博嗣の小説を久しぶりに読んだ。登場人物の独特なスタイルが苦手な人もいるかも知れないけれど、私は好きだ。

  • 『ゾラ・一撃・さようなら』の続編。
    森博嗣的ハードボイルド(ハーフボイルドくらい)で、軽妙な会話を楽しむにはうってつけの小説。
    少し落ち着いた夜にコーヒーでも飲みながら読み耽りたい。

  • ストーリーにも文章にもあまり心が動くところはなかった。一作目ほどではないといいうレビューがちらほらあるので、そちらを読めば良かった。シリーズ物の二作目ならどこかに分かるように書いといてほしかったな。そんな予感がして本を手に取ったときにそでも奥付も結構探したけど、どこにも書いてなかったから。

    ちょくちょく紛れ込んでくる唐突な恋愛イベントに戸惑った。主人公が何故か方々からおモテになる感じがギャルゲーもしくはライトノベルのようでうすら寒い。さながら夏の夜の軽井沢。

  • 静かに始まり、静かに終わった印象。
    前作のラストから考えて、優衣とはいい感じな雰囲気をだしていたと勝手に考えていたがまさかな展開である。
    そして赤座都鹿ちゃんは物語にはあまり出てこないけど、可愛く感じる女性です。

  • 20150228読了

  • 森博嗣の小説は能みたいな所があるな、と思った。能は一度しか観劇した事はないけど、異常に長い静の時間があって急に動がくるからそこが凄く際立つ、みたいな。
    ふと出てくる森博嗣哲学みたいな部分を読みたいがために森博嗣作品を読んでるのかもしれないな、と思う。
    コーヒーカップを覗いて空だった事が200回くらいある気がする、の部分が「あるな〜」って。
    いつもの事だけど、犯人は息子のアンディだったのか!とか銃声トリックとかはそんなに興味がないw

  • 殺すことの切実さと、生きることの軽薄さ。

  • とりあえず都鹿が可哀想。

  • 続きものだった事を知らずに読んだ。
    きっと舞台のとある避暑地は地名なんて一切出てこないけど
    軽井沢。

    はじめは読みにくい小説かと思って変な気持ちになったけど、
    途中から気にならなくなった。

  • この作家が書く小説の主人公が好き。
    とても魅力的だと思う。
    軽薄なくらい軽いのに、ひたむきな感じ、一途に何かに向かう感じ。主人公にはそういう素質が必要なんだ、と読むたびに思う。

    これはミステリーだけど謎解き部分にはそこまで力は入っていない感じ。ミスリードと言えなくもない要素は本当に単なる観察事項として扱われているし、犯人を推察できそうな観察はあえて省かれている。アンフェアなミステリー。

    そして探偵は探偵としての役割も、自分の本来の仕事(著名人の伝記を書くという仕事)もまるで二の次で、その仕事が持ち込まれたことで幸運にも復活のチャンスを得た、かつての恋人への想いに囚われている。この仕事をすることが彼女を喜ばせるなら、どんなつまらないことでもやってみせよう、という心意気。

    探偵はまた、もっと遠い想いにも囚われている。はるか前に失われた、失われたことでとてつもない重みを得たもの。

    人生を経るうちに背中に乗せた重みを背負い、目の前にあるもののために自分を差し出し、自分の動ける範囲の狭さを知りながらも、軽々と、飄々と生きている。それは諦観故でもあるし、だから何でも受け入れられる。だから強い。そこが魅力なんだと思う。

  • IT史上の伝説的天才ウィリアム・ベック。日本の避暑地にある彼の豪華な別荘で不可解な殺人事件が起きる。背景には何があるのか、苦い過去を背負った探偵・頸城が真相に迫る! 本格+ハードボイルド長編ミステリィ。
    (2015年)
    — 目次 —
    プロローグ
    第1章 不在・羨望・さらに思議
    第2章 関係・記録・さらに意味
    第3章 破綻・混乱・さらに虚無
    第4章 発想・消滅・さらに不意
    エピローグ

  • S&Mシリーズなど森博嗣作品は前に読み漁ったけど、休筆されて、かなり間が空いてしまった。推理小説からアニメ原作のヤングアダルトに興味が移って、久し振りの森作品もピンとこなかったり(^^;)
    シリーズになるのだろうか?主人公の経歴、周辺の人間関係がよく分からない。今回の事件も、S&Mに比べて仕掛けや内容に物足りなさを感じる。雰囲気は好きだけど(笑)なんだか、評価の保留だなぁ・・

  • 1作目の方が断然いい

  • 【あらすじ】
    大学在籍中にコンピュータのインタプリタを作製、休学してソフトウェア会社を創業、1980年代にコンピュータ業界で不動の地位を築いた、IT史上の伝説的存在ウィ リアム・ベック。会長職を譲り、第一線から退いたウィリアムは現在、財団による 慈善事業に専念している。探偵兼ライターの頸城悦夫は、葉山書房の編集者兼女優の水谷優衣から、ウィリアムの自伝を書く仕事を依頼され、日本の避暑地にある彼の豪華な別荘に一週間、滞在することになった。そこにはウィリアムだけでなく、その家族や知人、従業員などが滞在していた。
    ところが、頸城が別荘に着いた後、思いもかけない事件が発生する。警察による 捜査が始まるが、なかなか手がかりをつかむことができない。そんな中、さらなる悲劇が……。取材のために訪れた頸城は、ウィリアムの自伝執筆の傍ら、この不可 思議な殺人事件にも関わることになる。果たして、事件は解決できるのか。
    忘れ得ぬ苦しい記憶を背負った探偵が、事件の謎・愛の影を探求・逍遥する、至高の長編小説。待望の書き下ろし長編ミステリー。

    【感想】
    すごくスケールが大きく、外国でなら有り得ることなのかなあという場所が舞台の話だった。小説によく出てきそうな感じ。ただ、主人公の頸城が変わった人物だと思った。探偵でありながらやる気のないライターで、何となく巻き込まれた事件に、探偵としてライターとして関係を持ち、調べ始めていく。頸城の性格のせいか、何となくもどかしさを感じる場面がいくつかあった。でも、話が進むにつれて明らかになっていく事実が、だんだんとわたしの興味を呼び起こしていった。ただ、これを読み終えても頸城という人物が今一つ掴めなかった。この人はまたどこかで出てくるのだろうか。

  • 大富豪の別荘にとまりこみで取材中に起こる殺人事件。頸城悦夫-2。
    Fに近い感覚。
    C0093

  • 一つ、強い印象としては「森博嗣作品の中でも異色の主人公」という感じであった。
    森博嗣の作品で特徴的な、どこか掴み所のないない主人公であったが、いつもと違いどこか俗っぽい。「俗っぽい」というのは、言葉が悪いかもしれないが、どこか恋情に振り回される主人公は、これまでにない性格に自分は感じられた。
    森博嗣のミステリーはそれほどトリックを明かすことに重点がおかれてない。クライマックスに至っても、読者に任されるところがある。
    今回の作品もその傾向があり、どちらかというと主人公の「俗っぽさ」の内情描写が強かった。しかしその俗っぽさからこそ見えたストーリーだったのかもしれない。

  • 森博嗣作品には珍しくぼんやりした主人公で新鮮だった。ミステリではないしあらすじを説明しても面白さは1ミリも説明できない、プレゼンしにくい面白さ。

  • 『ゾラ・一撃・さようなら』の続編。
    森さんのハードボイルドはソフトな印象。
    女性の登場人物が、皆さん魅力的。

  • 誰でも分かる、でも知性を感じさせる会話が小気味よかった。
    人がなくなるのに、淡々としていて緊迫感が感じられなかった、ミステリとしてはどうかと思う。
    この主人公は森博嗣には珍しく女性のことをいつも考えていて個人的には好きでした。

  •  エンターテイメントだけど、ストーリーよりも、文体を味わいたい。

全58件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森博嗣の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×