失踪.com 東京ロンダリング

著者 :
  • 集英社
3.32
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本棚登録 : 298
レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087754315

作品紹介・あらすじ

大都市東京。病死、自殺、孤独死などで事故物件が後を断つことはない。その物件に住み、浄化する「ロンダリング」の仕事を妨害する動きが……。調査役の仙道が動き出すと、そこには驚きの真実が!?

感想・レビュー・書評

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  • 東京ロンダリングの続編
    失踪.com東京ロンダリング。

    最初は、前作に出てきた相場社長や、まあちゃん、りさこさん等が出てこないので、ロンダリング というキーワードの話しかな、と思っていたら
    そのうち、なじみあるお名前の方々が出てきました。まあちゃんの過去なども明らかになりますが、私は前作の方が好きです。

    最後の話はなんだか、ややこしく
    こんがらがりましたが解けました。

  • 短編8話のお話が繋がっていきおもしろかったです。事故物件に住むお仕事...本当にあるのかな!?怖いなぁ。
    東京ロンダリングの続編だったらしく先にこちらを読んでしまいましがそれでも楽しめました。今度は、東京ロンダリングも読んでみたいです。

  • サブタイトルの「東京ロンダリング」を見て、前作の続編もしくは番外編?と思いながら何の予備知識もなく読み始めた。
    前作同様、事故物件に住み部屋を浄化する「不動産ロンダリング業」をテーマにはしているものの、語り手は主婦、サラリーマン、生活保護受給者など様々で、やっぱりスピンオフの短編集なのか…それにしてはオチが弱い気も…と思いながら読み進める。
    徐々に「相場不動産」の社長やまあちゃん、前作のヒロインりさ子さんなど懐かしい顔ぶれが登場(でも、前作未読でも差し支えないです)。この再会にホッとする反面、行間から得体のしれない不穏な空気を感じ始める。うまくは言葉にできないけど、何だろう、この怪しさ…。そして、タイトルにもなっている「失踪.com」の存在感が増していく。そう、本書のテーマは「失踪」。それがロンダリング業と一体どう関わっていくのか…前半のオチの弱さの理由も何となくわかってくる。伏線が見事に回収される最終章の「大東京ロンダリング」は圧巻です。
    謎がほぼ解けた一方で、ちょっとすっきりしないところもあり…それは何かを意図しているのだろうかと勘繰ってしまう。でも、本書で著者が初めてあとがきを書いたということから、この「東京ロンダリング」シリーズを大切に思っていることが窺える。是非どこかでまた書いてくれたら嬉しいな。

  • この作者の本は2冊目。
    最初の本が結構ヘビーだったのと、今回のこのタイトルで今回もヘビーな内容だと思ったらそんな事はなかった。
    むしろ、中には読後感の良い話もあった。
    ロンダリングー事故物件に移り住み、部屋を浄化する事が話の軸となっている短編集。

    「うちの部屋で人が死んだら」
    主人公はパートで働きながら、ダンナ名義のアパートの管理をしている女性。
    そのアパートに住む男性が亡くなり、彼女は不動産屋からいくつかの提案を受ける。
    その内のひとつがロンダリングだったー。

     この話で、不動産におけるロンダリングとは・・・とか、訳あり物件に住む人の事を「影」と呼ぶといった事が書かれている。

    それを踏まえての2話。
    「君に栄光を捧げよう」は、同僚が訳あり物件に住むことになった男性の話。
    同僚はやがて行方不明になる。

    「幽霊なんているわけない」
    不動産屋の紹介で訳あり物件に住むことになった男性。
    その部屋に幽霊が訪れる。

    「女が生活保護を受ける時」
    前話で登場した不動産屋の紹介で、訳あり物件に住むことになった生活保護を受けることになった女性の話。

     この話が一番良かった。生活保護に訳あり物件。
    相当キツい状況なのに、何となく希望がもてる内容。
    主人公の女性がまともな感覚でキチンとしているのが救われる。

    「地方出身単身女子の人生」
    前話、前前話で登場した不動産屋の女性の話。

    「失踪、どっと混む」
    その不動産屋の社長が主人公の話。

    「昔の仕事」
    「東京ロンダリング」
    は、前作に登場した登場人物たちの話ーとあとがきに書いてあった。
    一応、最初の話とも話がつながっている。

    後半3話を読むまでは、評価は☆4つだと思っていた。
    でも、後半3話で、いきなり話の様相が変わって、それまで出てない登場人物が出たりして頭がこんがらがったし、その3話は面白くなかった。
    何か、イメージとして、いきあたりばったりで一冊の本に仕上げたという感じがする。
    最初のアパートを舞台にしたロンダリングの話かと思ったら1話と2話の主人公たちは接点がないし、その後の話もそう。
    それなのに、途中からいきなり不動産屋の登場人物たちが主人公となって回りだす。
    どっちかに定めた方が読む方も分かりやすいし、気持ちが入りやすかった。
    最終話で最初の話を持ち出すのもとってつけたような感じがした。

  • 東京ロンダリングシリーズ2弾。ロンダリングする側から描いた前作とは違い依頼する側からのストーリーだ。「失踪」する人たちにも共感…。不動産事故物件のロンダリングを不要にするために動く勢力に立ち向かう主人公たちの動きに読み応えあり!ちょっと無理がある気もするが。

  • 東京ロンダリングの続編。短編だけど登場人物が次の作品にでてきて繋がっています。家賃0円、日給5千円をもらって事故物件に短期間住み、ロンダリングしていくお話し。題材がおもしろく、失踪というなじみのないテーマが興味深かった。東京ロンダリング同様に、結末が急いで畳んだ感じで残念。

  • 原田さんにはまったきっかけが東京ロンダリング。
    の、2作目。
    前作の方が好きかな。

    でも、とても爽やかと言えないような話なのに
    終わり方が爽やかなところが好感もてる。

  • 「東京ロンダリング」がよかったので、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!! って感じだったけど、ちょっと思ってた感じと違った。期待値高すぎたか?ww
    連作短編って感じ。んで、ん~?と思いながら読んでいくと、ちょっと不穏な空気もアリ・・・。
    若干、ムリくり?w
    でも、最終章にはぐいぐいと惹き込まれたなぁ~w

    りさ子、いいな。こういう人、なんか好きだな♪

  • 前作が面白かったので読んでみたけど、私的にはあんまり…。
    登場人物がバラけているだけあって1話1話が浅いなあと。伏線というか、エピソードを繋げてはいるけど。
    よっぽど途中でやめようかと思ったけど、読みやすいので読了。
    最後の話も、公務員とか出して話を広げすぎな気もする。ホリエモンとか、勝間和代といった実在する著者の名前が出てきてへぇ…と思った。こういうのは出して良いのかなあ?

  • 自殺や事故死などがあた賃貸アパートなどの部屋を事故物件という。そんな事故物件は、次に借りる人が嫌がる。そこで、あえてお金を払って誰かに住んでもらい、賃貸の実績を作ってから新たに貸し出す。そんあ事故物件に住む人をロンダリングと呼ぶ。そういう設定でこの小説は始まる。
    最初は、事故物件に関わるオムニバスと思わせるのだが、すべての話は伏線となっていて最後にうまくピースがはまる。
    自殺者や行方不明者などに関する仕事をしている男が最後に真相を突き止めるのだが、突然大学時代の友人で今は都庁の重要人物というのが登場し、これからが丸く収まるのは、ちょっとずるいかな?

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著者プロフィール

1970年、神奈川県生まれ。
2006年「リトルプリンセス2号」で 第34回NHK創作ラジオドラマ大賞最優秀作受賞。07年「はじまらないティータイム」で 第31回すばる文学賞受賞。著者に『ランチ酒 おかわり日和』(祥伝社刊)『東京ロンダリング』『母親ウエスタン』『彼女の家計簿』『三人屋』『三千円の使いかた』『まずはこれ食べて』『口福のレシピ』『サンドの女 三人屋』などがある。

「2021年 『ランチ酒 今日もまんぷく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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