社長室の冬

  • 集英社 (2016年12月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (408ページ) / ISBN・EAN: 9784087754339

作品紹介・あらすじ

編集局から社長室へ異動した日本新報新聞社・記者の南。水面下では、社長の小寺が新報の身売り工作を進めていたが──。外資系企業との買収劇や社内抗争を通して、メディアの存在意義を問う。書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 新聞は大変、というイメージは前からあったけどほんまに凄いねんなぁと思った。
    日々、色んな情報を書いて下さってるあの情報はこんなに大変な取材や裏取り、使命感で書いて下さってるんやなぁ。
    でも、政治家には逆らえなかったり…ほんまの事かわからんかったり。
    ネットニュースの裏側も少し覗けて面白かった。

    でも、本的には、ずーっと同じテンションであんまり変化もなくドキドキもせずに終わってしまった。

  •  人とのコミュニケーションの元ととなる感情だが、その感情をできる限りさらけ出した上で相手と話す。特にビジネスではその方が早く話が進むはず。

  • 日本新報がアメリカの企業に身売りして、紙の新聞廃刊、ニュースのネット化される方向…会社は反対者多勢、果たしてどうなるかという内容。

    私は紙の新聞が好きで、毎朝届く新聞を読みながらコーヒーや甘い物を食べるのを楽しみにしている。
    月3千円ちょっとで毎日届けてくれることに、記者、新聞配達の皆さんにに感謝している。紙面を開けば、いろいろな事が書いてあり、興味のない記事も目に入ることが魅力。

    しかし、ネットで有料となるとつい高いと思ってしまう。タダで読める記事が多いため、お金を出してまではいいかなと思ってしまう。偏見で決めず、一度電子版の無料のものを試してみようと思う。

    南康祐さんシリーズが、夏、秋、冬の三部作であることを知ったので、機会を見て読んでみよう。

  • 半分以降くらいまで面白かったのに、後半なんか端折ってサボってみたいな終わり方。残念。

  • 南康佑三部作の完結編。これが一番面白かったですが、やっぱりそれぞれのキャラの人間性に共感できなかったり描写が不足していて気持ちが入らない。。3作の中でも性格が変わっているように思えたり、政治家もあっけなく正解引退したり、、、、。展開も企業買収ながら淡々と進んで終わる感じでした。ちょっと期待外れのシリーズでした。

  • 南康祐三部作の一応完結編。これだけ読んでも面白いけど,やはり『警察回りの夏』から読んでいただくのがいいかと。なんか『……の春』が読みたいな。三部作で☆5つ,これだけだと4つかな……。

  • メディア三部作の最終第三弾(^^)
    甲府支局で殺人事件の誤報を起こし、本社社会部では議員への献金問題を掴み、甲府でのマイナスを挽回したかに見えたが、いきなり社長室勤務と目まぐるしく変わる環境・・・。
    経営の中枢で、初めて会社の危機的状況を垣間見ることに。今、自分に出来ること、やらねばならないことを自問自答しながら、最後の答えは正しいのか?

  • ちょっとフォロー不足

  • 南シリーズ第三弾らしく。調べてみたら前作も読んでました。全く記憶無いけどw主人公の影は薄いけど続きそうですね、これ。

  • 3.5 南記者シリーズの第三作。既存の紙媒体の新聞社とネットニュース企業の攻防。まずまず。

  • 企業買収の話と思いきやメディアの話

  • シリーズのひとつとばしてたけど、もういいかという感じ。

  • 警察回りの夏、蛮政の秋に続くシリーズ第三弾作品。
    今回は主人公の務める新聞社が外資系企業に買収されるのかどうかといったお話。
    新聞が紙から電子版に完全になる時代が来るのかどうかということも作中にて議論されてますけど・・・
    どちらにしても信用されない企業は消える運命。
    最後までスピード感なしの内容でした。

  • 未上場の名門新聞社が経営不振
    米国ネットニュース会社に身売りを検討
    ネット会社の日本法人社長は元その新聞社の社員

    創立一族の個人筆頭株主が社員に身売りをばらす
    社員組合は全員反対

    夕刊の廃止
    朝刊のページ削減
    地方局の削減
    で株主総会は終わった

    日本法人社長はクビ

    社長室に突然異動させられた記者、南は記者に戻りたと
    社長に直伝

  • 2017_05_10-040

  • 『社長室の冬‐巨大新聞社を獲る男‐』
    WOWOW/毎週日曜放送
    2017年4月30日から

  • 2017 3 29

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  • なかなか面白かった。が現場の記者がどういう事情があっても、社長室のスタッフと言う形で社内の移動がある事はないだろう。それはなんどもなんども、いい訳として説明されてはいるが……

  • 堂場さんの作品を読んだのはこれが初めて。最近紙媒体とインターネットの棲み分けについて関心があり、『グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ』『グーグル秘録』などのノンフィクションを続けて読んできたが、インターネットを巡って、アメリカでは既存メディアと新しいメディアの間で法廷闘争が起こり、大変な混乱状態にあることを知った。しかし日本ではいつの間にかインターネットが使われはじめ、出版社は経営危機に陥っているのに、アメリカほど法的手段にあまり出ずにただ静かに苦しんでいるように見える。新聞社については門外漢で全く状況を知らなかった。
    先に挙げた2作はノンフィクションであるがゆえ、当事者に配慮して書けなかった部分も多々ありそうだが、今回の作品はフィクションで、そのためより新聞社で働く人々の焦りや苦しみがリアルに描かれていたように思える。個人的には新聞記者のプロ根性、プライドを感じさせる作品であってほしかったが、実際には不毛な社内抗争や新聞記者であっても時に誤った記事を書いてしまうこと、新しいメディアへの恐れが主に描かれていたように思える。これが今の新聞社のリアルなのかもしれない。

    情報にどう付加価値をつけて利益を出していくのか、記者や編集者、ライター、作家を初め特殊技能を持つ人達が職業として情報を発信し続けられるような仕組みづくりが求められるが、そのためにインターネット規制という案も頭にちらつく主人公。しかしそれは民主主義を侵害することになるのではないかと苦しむ。新聞社の人がそんなことを考えているなんて知らなかったので、すごく貴重な読書体験だった。

    私は情報を発信するプロフェッショナルの人達が職業として情報発信を続けられるようにするためならある程度の規制は仕方がないのではないかと思っている。このあたりの議論がさらに進むよう願っている。海外の動きももっと報じられたらいいと思う。

    最近、出版業界にいるわけでない子育て中の友人が、「インターネットの子育て情報はどこまでが本当のことは分からないから、できるだけ子育ての情報は本から得るようにしている」とさらりと言うのを聞いて驚いた。彼女は真剣に子どもと向き合っているから、ネットの子育て情報の危うさを察知できたのだろう。業界外の人だって、問題に気付き始めている。本を信じてくれている人もいるのだ。しかし一方で『重版未定』という漫画を読んでいると、苦境にある出版社で働く編集者さんが、多数の本を編集しなくてはならなかったり、書籍とはいえ、予算不足からか校正者が必ずつくとは限らないといったことが分かる。本を信じてくれる人達の信頼を裏切ってはいけない。どんなに苦しくても、インターネットの情報をただ継ぎ合わせただけの本を作ってはいけない。誤記事を書いてしまったことで記者が苦しむのは、その人がプロである証拠なのではないか。苦しまなくなったら終わりだと思う。

    また苦境にあえぐ出版社や新聞社を救う仕組みづくりを急がないと本当に本や新聞が、正しい情報の発信源が絶えてしまうと思う。新聞も本もどうか見殺しにしないで。正しい情報は無料で発信できない。情報が無料ということは、無報酬もしくは低賃金で搾取される人が出てしまうということではないのか。それが主に社会的に弱い立場にある女性になることは目に見えてる。この逼迫した状況をどうしたら上手く伝えることができるのだろう。こんな風に思う私はただの時代遅れなのだろうか。未来が見えない。混沌とした状況やもどかしい思いがこの作品には如実にあらわれている。消化不良に思う人もいるようだが、着地点としてはこうでないと嘘になる。堂場さんは正直でまっすぐな書き手だ。

    主人公が心揺れながらもそれをなるべく表に出さずに組織の中で和を保ちながら立ち居振る舞う様もリアルだった。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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