彩無き世界のノスタルジア

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  • 集英社 (2020年12月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784087754544

作品紹介・あらすじ

過去を捨て、裏社会で生きる「交渉屋」のキダ。キダに仕事を発注、交渉時に使用する銃器や爆発物を調達するなど、表向きの輸入代行業とは別に裏稼業を営む会社「川端洋行」に、ある日両親を殺されたという少女・彩葉(いろは)が訪れる。その子の世話を押し付けられたキダは彩葉を匿うことになり、奇妙な共同生活がスタートする。彩葉と暮らすうち、孤独に暮らしていたキダの世界に鮮やかな色が満ちていく。しかし、その裏で蠢く影が、次第にキダを飲み込もうとしていた。やがて明らかになる彩葉の真実とは――。
切なく忘れがたい「企み」の物語。

『名も無き世界のエンドロール』の結末から五年後の物語。

【著者略歴】
行成薫(ゆきなり・かおる)
1979年生まれ。宮城県仙台市出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年「名も無き世界のエンドロール」(「マチルダ」改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞。著書に『バイバイ・バディ』『ヒーローの選択』『僕らだって扉くらい開けられる』『廃園日記』『ストロング・スタイル』『怪盗インビジブル』『本日メニューは。』『スパイの妻』などがある。

感想・レビュー・書評

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  • 行成薫の彩無き世界のノスタルジアを読んだ。
    主人公は裏の世界の交渉屋。
    それが、ひょんな事から小四の女の子と暮らすことに。
    ドラマの誘拐の日みたいだ。
    名も無き世界のエンドロールの続編らしい。
    名も無き世界のエンドロールを読んでいないのでなんとも言えないが、イマイチ盛り上がらなかった。

  • 作者がある映画作品のオマージュしていると公言していることもあり、この映画を見たことがある方は似ていると感じるかもしれません。未視聴の方は読み終わってから、元作品の映画も見て欲しいです。

  • 1作目を読んだ時から間が空いてしまったけど、
    しっかり前作と繋がっていたので思い出しながら読めた。
    前作より時系列のゴチャゴチャがなくて読みやすかった。
    生きていくって何だろうって考えたくなる本。

  • 映画を観てから読みました。
    映画の続編なんですね。
    前作を読んでからの方がいいのかな、と思いました。
    関係ないですね。
    自分は充分面白いと思いました

  • 『名も無き世界のエンドロール』続編

    裏社会で生きてきたマコトが1人の少女と共に過ごす、そうして世界が彩られていく。
    どことなく『LEON』に似ていて、好き!

    今まで1人で生きてきた人も、人間の温かさに触れて世界が一変することがある。
    「1日あれば世界は変わる」はそういうことか。

  • 「名も無き世界のエンドロール」の続編。欠けてしまったモノを取り戻していく再生の物語り。モノクロームの世界が、少しずつ色付く様が素晴らしい。
    要所要所で泣きそうになってしまい、移動中に読むのは危険。氷室と川村が良い。川村の優しさも届いているといいな。
    映画の「レオン」を観よう。そしてもう一度読み返したい。

  • 名も無き世界のエンドロールの続編。
    裏社会で生きる交渉屋キダが両親を殺されたと訴える少女と生活を共にし生きる楽しさを取り戻していく話。
    キダの人間性もずっと好きだし出てくるキャラ全員が良い味出してる。
    都合良く展開されていくがそれが良い。
    続編も期待してしまう。
    面白く一気読み。違う作品も読んでみたいと思った。

  • タイトルに騙されて子供のファンタジーと思ったら大きな間違いです。ある意味結構なハードボイルドですやんか。木内一裕の小学生と住む探偵矢能の話しを思い出した。クールだけど生命が震える経過が伺えてホッとしますな。

  • 名も無き世界のエンドロールから5年後の話。嘘が入り混じる中、それを甘受する人達に救われる。嘘吐きばかりの世の中も悪くない。
    誰かと関わることで強くなったり弱くなったりするのが人間よなぁ。
    ところで、城田の下の名前って何やったんやろ?

  • 名もなき世界のエンドロールの実写を観て、あー懐かしいなぁと思って調べたらなんと、続編に当たるものが出てると知り急いで手にしました。
    はぁ…切ない。キダちゃん。しっかりとは言えないけどちゃんと生きてた。彩無き世界だとしてもちゃんと生きてた…。これからもちゃんと、ちゃんと生きてね、キダちゃん

  • みんな憎めない。
    キダちゃんガンバレ〜。

  • 世界観は大好きなのだが、あまりにもセンチメンタル過ぎる。
    前作を読んでいないと入り込めない心情描写が多すぎる。
    文体も舞台設定も、毒気の少ない伊坂幸太郎にしか感じられない。
    終盤の感傷的な蛇足が長すぎる。

    「名も無き世界のエンドロール」は間違いなく傑作だった。「ヒーローの選択」も間違いなく傑作だった。だからきっとまたいつかとんでもない傑作を書いてくれると信じている。

  • 孤独で色の無い世界に暮らしていたキダは、両親を殺されたという11歳の少女彩葉と同居することになった。ギダの世界に色が満ちてくる。「交渉屋」として裏社会で生きていたキダが。生きる理由を見つめなおす部分に焦点を当ててるところが良かった。

  • 『名も無き世界』ほどの衝撃なかったし、彼らがときどき現れるけど、『名も無き世界』を知らないとわからないのが…

    全体的にレオン…思い出さずには…

    彩葉はかわいいし、二人の関係も面白いし、キドはもちろん、井戸にもまたいつか会えるんだろうなーと次作にもちろん期待です。

  • 普通に面白い

  • 図書館で「綺麗な本やな」と思って借りてみたら
    なんと『名もなき世界のエンドロール』の
    続編じゃないか!ビックリでした。

    『名もなき世界のエンドロール』の映画は見た
    だからもう読んでいてもキダちゃんは
    岩ちゃんなんだよね〜

    これも映画になるんやろなぁ
    彩葉役できる子おるんかなぁ
    井戸は…綾野剛がいいなぁ
    などと…想像ばっかしてたよ

    ストーリーは、面白いけど
    なんかどっかで読んだようなデジャヴ感が
    少しあったかなぁ

    まぁ、映画化してください
    で、続編も書いてください 

  • とにかく面白かった。
    設定も、展開も全てパーフェクト。
    最後に心も暖かくなる。
    良かった!

  • 個人的にとても好みな作品。
    裏社会物。殺伐とした世界観、空虚さ、日常との乖離が作品のなかに表れています。その中
    キダちゃんのふわっとした生き方にどんな変化が訪れるのか、どんな色を描いていくのか、「名も無きエンドロール」を読了したかたにはぜひ読んでほしい。
    また、こちらの作品を先に読んでも問題なし。
    その後に前作を読むのもあり。違った視点で面白いかもしれない。

  • なんとなく借りてみたけど、「名も無き世界のエンドロール」の続編的な位置づけ?。登場人物やその設定の背景は前作(「名も無き」)の流れのまま。「名も無き」を読んでなくても支障なく読めるけど、知ってた方が面白いかも。オムライスやナポリタンの話とか。
    前作で割と闇側に落ちた主人公が、罠とはいえ、小学生と一緒に暮らすことで、少し「人」に戻っていく姿を描いたもの。闇側に落ちているので、テーマはヤクザものではあるけど、そんな生々しい描写などは無い。さて、主人公はこのまま普通の人に戻るのか、闇側に戻るのか、どうなるんだろう。続編、あるのかな?

  • 『交渉屋キダちゃん、彩無き世界からの卒業物語』

    ひょんなことから彩葉と一緒に暮らすことになった「交渉屋」城田。掛け合い漫才のような二人暮しの中で、キダちゃんの人生に徐々に彩が塗られていく。二人のやりとりが微笑ましく、気付いたらホンワカと読了。

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著者プロフィール

1979年生まれ。宮城県出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年『名も無き世界のエンドロール』(『マチルダ』改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。他の著書に『本日のメニューは。』『怪盗インビジブル』『ストロング・スタイル』『ヒーローの選択』など。

「2020年 『KILLTASK』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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