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本 ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784087754704
作品紹介・あらすじ
【災害シミュレーション小説の第一人者の集大成!】
【推薦コメント続々!】
●地球科学の最新予測がふんだんに盛り込まれ、必ず来る激甚災害がリアルにイメージできる! 鎌田浩毅 (地球科学者・京都大学名誉教授)
●破滅的な大惨事を描くリアルな予測小説であり、政治家の的確な判断と行動力を描く優れた政治小説だ。 池上冬樹 (文芸評論家)
●その日は近い。生き残りたければ、これを読め! 解答はすべてここにある。 郷原宏 (文芸評論家)
202×年7月。
長年危惧されていた南海トラフ巨大地震が発生し、日本列島の太平洋岸は壊滅状態に。
若き環境大臣・早乙女美来は、特に被害が大きかった愛知へ向かった。
名古屋では、地元IT企業「ネクスト・アース」がAI技術を駆使して開発した〈エイド〉によって、迅速な行方不明者の捜索と救助、避難所運営がおこなわれていた。
追い打ちをかけるように東京直下型地震が発生。
さらに8月には、過去最大級の大型台風が首都圏を襲う。
東京のビル群は崩れ落ち、閣僚の大半が亡くなり、緊急事態に対応するため美来が史上最年少で総理大臣に抜擢される。
しかし、絶望的な状況で、ついには富士山噴火の予兆が見え始め……
初の女性総理・早乙女は、ネクスト・アースのCEO・利根崎に協力を仰ぎながら、日本最大の危機に立ち向かう。
崩壊に向かう日本を救うことが出来るのか――。
【著者略歴】
高嶋 哲夫 (たかしま・てつお)
1949年岡山県生まれ。慶應義塾大学工学部卒業、同大学院修士課程修了。日本原子力研究所研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。79年、日本原子力学会技術賞を受賞。
94年「メルトダウン」で第1回小説現代推理新人賞、99年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞。
他に『ミッドナイト イーグル』『M8 エムエイト』『TSUNAMI 津波』『原発クライシス』『東京大洪水』『首都感染』『富士山噴火』「沖縄コンフィデンシャル」シリーズなど著書多数。
感想・レビュー・書評
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現在日本が晒されている災害の全てを詰め込んだ一冊。
「M8」、「TSUMAMI」、「東京大洪水」災害3部作からの集大成が読めると、非常に楽しみにしていた。
ある年の7月、南海トラフ地震がとうとう起きる。
しかし、名古屋を中心とした半割れ状態。次にまた四国を中心とした地震が起こる。
そして、首都直下地震。
対応に追われる中、スーパー台風が日本を横断。
やっと復興が見え始めた半年後、富士山が噴火する。
言い方は悪いが、災害のオンパレード。南海トラフ地震が起きれば、これだけの災害が連続して起きるものなのか?これだけの災害に人は立ち向かえるのか?
いろいろな問題提起をしてくる。
災害3部作の時は研究者目線で、被災者の心理なども描かれ、心が本当に折れそうになりそうなくらい怖かった。
今回の主人公は環境大臣、のちに総理大臣になる早乙女美来。政府側からの目線から描かれる。
美来の数々の判断に、実際に災害が起きた時にここまでのリーダーシップを取れる人材が今の永田町にいるのだろうか?と真剣に考えさせられた。
災害3部作の時はまだ大きな災害は起きていなかった。しかし、この作品が出された今までに東日本大震災などを日本は経験した。そんな日本人の心にこの作品がどれくらい響くのだろうか?
非常に興味深い内容ではあるが、これだけの内容を詰め込んだだけあり、一般の人の心理が一切描かれていないのが、マイナスポイント。
瀬戸口の登場も個人的には楽しみにしていたので、ちょっと残念だった。
それでも、この作品はフィクションであり、フィクションではない。近い未来、必ず日本が経験する未来を描いていることを忘れてはいけない。
大災害の足音はすぐ側まで来ている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
直近未来が目の前に…の一冊。
時は202x年7月。
まさか今年?
リアル予言のようで覚悟をしてページを捲る。
初っ端からとにかく言葉が刺さり、恐怖と息を呑む展開。
南海トラフ巨大地震からの東京直下型地震、台風に富士山噴火の絶望的災害リレー。
この指揮を任されたのは初の女性総理。
自然災害との戦争はまさに言い得て妙。
相手はいっときも待ってはくれない。
いっときも気が抜けない状態がキツい。
全ての責任は自分がとる、その言葉を添えた総理の指示が涙ながらに良い。
異例、一新の必要性も感じた。
直近未来指南書として映像化されて欲しい書。 -
阪神淡路大震災の日より読み始め、読了。
南海トラフ巨大地震(3回)、東京直下型地震、その後襲う大型台風。やっと復興が始まった矢先の富士山噴火。
30歳台の女性環境大臣、そして防災大臣となり、史上最年少総理大臣に…
心折れ、絶望し、逃げ出したい状況下で絶え間なく前に進むことを決断していく、本当にこうありたい日本の姿がここにあった。
大災害連鎖の現実はとても科学的で、心が寒くなるほど現実的だ。 -
先の展開が気になりすぎて駆け足で読み切ってしまった!今までの災害てんこ盛りな感じ。これ映画化されないかな…映像で観てみたい!
こんな政治家がいればいいけど今の日本では期待出来そうにない。 -
私の市出身の高嶋哲夫が書いた数々のディザスター小説のたぶん総集編だと思う。思いっきり災厄を集めてくれたのでお腹いっぱいだ。こんな本を出しちゃったら後は何を書くのだろうと心配する。
対処する政治家や企業人、学者たち。本番でもこんな人たちに現れてほしいが、作者の願望が要望として提示されたのだろうとも思う。 -
日本で起こり得る大災害〝全部入り〟のパニック小説。最新研究に基づいた最悪の状況が、政治家目線で描かれる。それだけにリアリティーはあるが、意外性がなく、物語としての面白さに欠ける感じは否めない。「富士山噴火」や「M8」の方が読み応えがあった。
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危機管理小説の第一人者が描く近未来の日本。太平洋側一帯の大型地震のあと台風が直撃するだけでも大惨事であるのに、更に富士山噴火という試練が日本に突きつけられる。
これに立ち向かうは、若き女性首相。ブレーンとなるべき人材も過不足なく登場し、もはやこれは映画化するしかない!
終わりのほうは多少惰性に流れたきらいはあったものの、次は続編を要望したい。 -
高嶋さんの書いてきた災害パニック小説の総集編?でもあり得なくはない。その時、「すべての責任は私が負います」と言って橋や堤防爆破できる強いリーダーがいること願うのみ。それにしても巨大地震の発生確率30年以内に70%と言われて久しいが、対策が進むどころか、東日本大地震で液状化が指摘された沿岸部にはタワーマンションが林立…。今を享楽的に生きるのが日本人⁈
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南海トラフ巨大地震が続いて首都直下型地震の地震が発生、東京は壊滅そんな時臨時の首相に主人公は選ばれる。ようやく首都回復の目処が---。そんな時富士山の大爆発が300年ぶりに起こってしまう。時の首相はさてどうする?小生最後までハラハラドキドキ心臓は高鳴り続きで読み終えてしまった!さて其の後の東京はどう再建して行くのかチョットだけ考えてしまった!
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災害スペクタクル小説の第一人者である高嶋
哲夫氏の集大成的な作品です。
南海トラフ巨大地震発生を引き金に、首都圏
直下型地震が発生し、さらに連動して富士山
までが噴火してしまいます・・・・
決して絵空事ではなく、現実に起こりうる可
能性はあるのです。
もはや次は「想定外でした」では済まされな
いのです。
「あなたならどうする?」を突きつけられる
一冊です。
著者プロフィール
高嶋哲夫の作品





