愛の話 幸福の話

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087803570

感想・レビュー・書評

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  • 美輪さんの本は色々読みましたが永久保存版というか、1冊手元に残しておくとしたらこれかなと思いました。

    美意識について、愛について、人生の岐路に立った時必要なものなどなど、定期的に読み返したくなるようなアドバイスがたくさん載っています。

    美輪さんは若い頃から自分なりの美意識を貫いていてとてもかっこいいです。

    瀬戸内寂聴さん、及川光博さん、池辺晋一郎さんとの対談もあり。

    読むと落ち着くというか元気がもらえます。

  • 感謝しながら生きていくことの大切さ、大事さを学びました。
    とともに、いかに自分が甘えて生きているかということを痛感しました。

    P.29 もらおう、もらいたいとばかり思っている人は永遠に愛とパワーのものごいをして一生を終えるのです。
    → 自分から動き、愛する。愛することから逃げていてはいけない。びびってはいけない。時間を無駄にしないためにも、前に進む!

    P.32 どんな時も人が忘れてはならないのが、自分への恥と誇りです。誇りが人をまっすぐ立たせ、心を豊かにしてくれるのです。
    → 自分への誇り、意地を持っているか?卑屈に生きていないか?どうすれば誇りを持てるのか、誇りを持って生きられるように、胸を張って生きられるようになりたい。

    P.35 若い女の子は相手に求めてばかり、みんなエゴのかたまりです。だから相手が引くのです。自分の欲望をぶちまける前に、相手のことをよく見てごらんなさい。相手が何を求めているのか、何を必要としているのか、相手の心の見えない部分まで見ようとするのが本当の思いやり。愛される女とは、思いやりのある女のことを言うのです。

    P.39 いい男というのは、思いやりのある、優しさが根底に流れている男のことなのです。そんないい男に愛されたいなら、自分も思いやりを持たないと、求めてばかりではだめなのです。

    P.43 セックスだけ求めている男は、ただの雄です。本当の男が女に一番求めているのは、セックスではありません。ロマンや抒情性です。会話を楽しむ、ロマンティックな時間を演出するかけひきを仕掛ける。
    せっかく人間に生まれてきたのです。人間にしか味わえない恋の楽しさを知らなくては命がもったいないでしょう。
    → 美しくなりたい。この文を読んで本当にそう思いました。また、自分がいかに未成熟か思い知らされました。

    P.44 今、恋をすることとセックスすることがイコールになっています。恋人同士が会って、ふたりで何をやっているかといえば、カラオケか、部屋に閉じこもってテレビを見るか、セックス。お芝居やコンサートに出かけるとか、美術館めぐりをするとか、二人で楽しめることはほかにもたくさんあるはず。ふたりで楽しめることはほかにもたくさんあるはず。なのに共通の話題もなく、ただふたりでボーっとしているだけ。だから結局セックスだけに頼る関係になってしまうのでしょう。
    精神も霊も上半身にあるのですから。人を好きになるというのは、上半身と下半身の両方でくっつくことなのです。セックスだけの恋は、長続きしない恋です。セックスを切り捨てたところから始まる恋愛感情こそ本物。それが質のいい恋なのです。

    P.49 30歳を過ぎて、若さも美しさもなくなった時、ガラクタにならないように自分を磨くこと。それが永遠の愛を手に入れ、運命の人と呼べる人に出会う方法です。

    P.50 自分の器以上のものを求めて本当に大切な人を逃してしまう人が、なんと多いことでしょう。そこで選択を間違わない人とは、自分の価値をわかっている人です。
    → 自分が良い人、運命の人と会いたいと思うのならば自分の器を大きくする努力を怠ってはいけない。

    P.56 私が愛するに値しない人だとわかれば、恋する気持ちは冷め、苦しい気持ちも収まります。相手のことをよく観察して、相手を知れば相手が長い間愛し続けられる人かどうかがわかる。
    → 自分の妄想の中で相手を創り上げてはいけない。相手が愛するに値するかどうかを見極める。しかしそれは自分自身も誇りを持った人間になっていることが前提。

    P.91 今の自分のことを、隅から隅までよく知ることです。そのために、自分のことを全部、表に書き出してごらんなさい。好き嫌い、得手と不得手、成功と失敗、過去と未来、自分のすべてをです。
    今の自分から目をそむけずに、冷静に自分自身を分析し、仕分けてください。書き出した表やグラフは、それは残酷な点数評かもしれません。でもそれを一度認めなければ、自分を変えられないし、好きにもなれません。ましてや「私らしさ」なんて見つかりません。誇りを持てない自分なら、自信や誇りを持てるように努力をすればいいのです。
    → 面倒だから書くことを避けているのか、怖いから避けているのか。どちらかといえば前者だろう。11月中には実行。

    P.117 ずっと幸せでいる方法がたったひとつあるとしたら、それは感謝する心を忘れないことです。食事がおいしくいただけること、好きな人に会えること、生きていられること。何でもよいから、感謝する心があれば、自前でいつでも、いくらでも幸せを調達できます。

    P.122 長く使えるものを真剣に選ぶ。そうすると美意識が育ち、思い出も増え、無駄な買い物はしなくて済むのです。無駄な買い物はしなくてすむからお金も貯まり、心も豊かになる。いろんなものがどんどん自分の中にたまっていきます。

    P.164 本当にもてる女というのは、自分の生活の中に文化を持っている女。そして、そういうことを全部知っていて、決してひけらかさない。生活とは「生きること」を「活かす」ということです。せっかくこの世に生まれてきたのですから、いかにドラマティックに、いかに充実させて生きるかを考えないとあっという間に老けてしまいます。
    → これは当然男性にも当てはまる。生活の充実のために自分の中に文化を持つ。とても大切なこと。

    P.195 自分で自分の責任をとれる人は、人から悪口を言われない。自分の言ったことに責任を持っていないことが、何より自分をみじめにさせるという気持ちがあるからこそ、実現できるように頑張れるのです。
    →今のみじめな気持は自分の言ったことが全く実現できていないから感じているのかもしれない。自分の言ったことが自分で責任を持ってやれる環境。探したい。

    P.201 「人の不幸は蜜の味、人の幸せ癪の種」というでしょ。
    → この言葉を知っておいて、自分の幸せを安易に伝えてひがまれたり妬まれたりしてもつまらない。このことを知っておいて、嫌なことは流していけるようになりたい。

    P.228 明日の朝、もし目が覚めなくても後悔しないと思える毎日を送る。今日をおろそかにせず、毎日を積み重ねていけば明日への不安、妄想なんぞ、スーッと消えてなくなります。

    P.296 人間が無事に一生を終えるための5つの条件。
    1.色情にくるわないこと。
    2.口から入れるものに気を付けること。
    3.金銭感覚を失わないこと
    4.約束事を守ること
    5.対人関係は腹六分でつきあうこと。
    相手に100%を求めるのではなく、親しき仲にも礼儀ありで節度を保って腹六分でつきあえば、いざこざは起きません。

    P.301 生きがいの数が多ければ多いほど、精神は安定し、人生は豊かになるでしょう。いくつもいくつも分散させて、たくさん持っておけばいいのです。その生きがいの中にこそ、自分の快楽の源があるのです。

  • 忘れもしない25歳、悩める乙女時代に読んで目からウロコがぽろぽろ落ちた一冊。身勝手な自分を省みることが出来たのはこの本のおかげかも。

  • 美しく生きる
    口からいれるものに気をつけること
    約束は守ること
    上質な女になる

  • 「ほほえみを忘れずに。ルンルンでいきましょう」
    「強く生きるために」に続き、
    三輪さんの本 3冊目になります。

    見返りを求めないのが愛。
    今まで愛とは。と 深く考えたことがなかったので
    愛について追究してみたいと思いました。

  • 知性とは、冷静な判断と互いを理解する思いやりのこと。

  • 前向きに生きること。そのために他人を大事にすること。当たり前だが、説得力のある本である。

  • ・恋は消えて行くもの。愛は残るもの。
    ・相手の心の見えない部分まで見るのが思いやり
    ・男が女に求めるのは、セックスではなく、ロマンや叙情性。
    ・結婚式は夢、結婚は現実。

  • 母から図書館で借りてきたから
    とりあえず黙って読め!と言われ
    え?なんで美輪さん?と疑問に思いつつ読んだ。
    あまり美輪さん自体に然程興味はなく
    しぶしぶ読むような形になったけど
    結論。
    美輪さん、すごいわ。

    テレビの中のぶっ飛んでる人だと思ってたけど
    この本で一気に印象が変わった。
    半生がすごい。
    して、言ってることも大正解。
    3回くらい往復して読んだけど
    何度読んでもははぁ〜みたいな。
    当たり前のことなんだけど
    当たり前のことができないからみんな悩んだり苦しんだりするわけよね
    母に感謝です。
    これは借りるレベルじゃなくて
    買うレベル。

  • 普遍的な内容について書かれてあるところもあるので、勉強になります。

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著者プロフィール

長崎に生まれ、小学校の頃から声楽を習い16歳でプロの歌手としてデビューし、1957年「メケメケ」、1966年「ヨイトマケの唄」が大ヒット。
ファッション革命と美貌で衝撃を与える。
俳優としては、寺山修司の「演劇実験室◎天井棧敷」の「青森県のせむし男」「毛皮のマリー」、三島由紀夫に熱望された「黒蜥蜴」をはじめ、ジャン・コクトー作「双頭の鷲」、デュマ・フィス原作「椿姫」、エディット・ピアフの生涯を描いた「愛の讃歌」など数々の当たり役を持つ。
作家としても、衝撃の自伝「紫の履歴書」(水書房)をはじめ、「人生ノート」(パルコ出版)など数多くのベストセラーがあり、テレビや映画も、宮崎駿監督によるアニメーション映画「もののけ姫」「ハウルの動く城」への声優としての参加、「ありえへん∞世界」(テレビ東京系)にもレギュラー出演中など枚挙にいとまがない。
2012年から四年連続の出場となったNHK「紅白歌合戦」では、「ヨイトマケの唄」や日本語バージョンの「愛の讃歌」で大晦日のお茶の間を圧倒した。

「2021年 『新装版 天声美語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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