ずっとこんなのほしかった。

  • 集英社 (2008年5月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (120ページ) / ISBN・EAN: 9784087804911

作品紹介・あらすじ

大人気イラストレーターの素敵な買いもの術
ローズピンクのバレエ靴、大好きなボーダーT、旅先で手に入れたネックレス。「LEE」で人気の平澤まりこさんが、本当にほしいものを手に入れるまでの心温まるエピソードをつづったエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • ときめくものが好きだ。
    バッグ、コート、ライトに手帳。
    ひとつひとつの物は何気ないんだけど、こだわりや「好き」を見出して、選んで買っている。
    そんなこだわりをイラストと文章で表現した1冊がこの本である。

    そもそもタイトルがまたいい。
    『ずっとこんなのほしかった。』
    素朴さと可愛さのイメージがこんなに伝わるタイトル、他にない。

    味のあるイラストは写真よりも愛着が湧く。
    文章も温かみがあり、対象への愛情を感じる。
    お気に入りのグッズに対し、自分だったらこんなに素敵な言葉で文章を紡げるだろうか。
    エピソードもしっかりあって、洋服や文具等買う際の価値観も垣間見える。
    巻末にて、好きな物に対しどうしてこれがほしかったのか、どこが自分にとって特別だったかを言葉にして見ると、自分が透けて見えたと述べる作者。
    好きに対する言語化は、自分への理解を深めるのにも役立つのかもしれない。

    本の後半では、木工やガラスを作る人を訪ねて旅行へ。
    素敵なものを作る人にも目がいく、という視点が自分には新しい。
    素敵なものは、作り出した人がどんな思いでどんな風に作ったかを知ることでより輝くのかもしれない。
    こうした作り手の思いが感じられるものが好きだという作者。
    大量生産が当たり前となった社会ではあるが、個人が作るハンドメイド作品にも根強くファンがいる背景にもこう言った気持ちを持つ人々がいるのかな。

    余談なのだが、作者の家紹介の時に見えたコンピュータの年代の古さに思わず奥付を確認。
    たしかに2008年だと四角い箱タイプだよね。
    少し前の本にはなるが今見ても素敵なものが多く、やっぱり人の「好き」を見るのって面白いと思ったのでした。

  • 表紙の画に惹かれて借りてみた。

  • 平澤氏の描く線が好きなのだなぁとこの本を読んでいて思いました。平澤氏の選ぶ素敵な物が沢山掲載されています。

  • 絵はとってもかわいい。
    平澤さんの絵を手本に人物画の練習しようかな。
    でもほしいものは私とずれてる。

  • イマイチ

  • ガラスのめんちょこが欲しくなった。
    福岡、金沢を旅したいな。

  • 商品が手描きなところが、味はあるんだけど微妙にわからない?
    パリの本がステキでこちらも読んでみたけれど…こちらはちょっとありがちかな。

  • やっと出会えた、と思うようなものには 大人になってからめぐり会えるようになりました。

  • ¥367円で購入。

  • 立ち読みか図書館で充分だと思う。

  • コラージュの参考にもなった。

  • 丁寧に選んで使うということ

  • もともとイラストエッセイが好き。平澤さんのエッセイはイラスト同様くどくなかった。でも心にひっかかるものは多くて、自分の身の回りを思い眺めずにはいられない。欲しいものが何か、もう一度考えて書き出してみるともっと気持ちいい毎日が送れそう。

  • イラストレータ―の平澤まりこさんのお気に入りを紹介するイラストエッセイ。
    西村玲子さんのイラストエッセイなど、小さい頃からイラストエッセイが好き。
    手元にはなくて、図書館で借りるばかりだけれど。
    こちらも図書館で何気なく発見。

    この本は4章に分かれています。
    1章は「身につけるもの」
    お気に入りファッションアイテムの絵とエッセイが見開きひとつずつ。
    オーチバルのボーダーシャツや、SISIのネックレス、
    mon sakataのコート、dosaのリサイクルのショール、ペネロープのトート、
    エバゴスの靴、nooy(ヌーイ)のケープ、モリカゲのワンピースなど、
    センスのいいものが紹介されていて、ほしくなる。

    2章は「いえのなかにあるもの」
    お気に入りの雑貨の絵とエッセイが見開きひとつずつ。
    モンブランの万年筆やidell?のライト、スマイソンの手帳など。
    渋くてかわいいものがセレクトされている。

    3章は「おしゃれのてしごと」
    2色刷りで手仕事ものの紹介。
    1章とかぶってるものの他に、ポスタルコのノート、TTTのふろしき、
    スタンダードトレードの机、ホームスパンのTシャツ、マーダーポレンのリングなど、
    知り合いでもある作り手のことも書かれている。

    4章は「つくる人に会いにいく」
    写真のページ。
    平澤さんが福岡に器をつくる山口和宏さんを、
    金沢にガラス作家の辻和美さんを訪ねる。
    どちらも街とかわいいお店の紹介があり。

    その他に、コラムで平澤さんの家の写真と間取りがあるのがよかった。
    子どもの頃のハイカラな写真もあった。

    平澤さんのイラストが、連絡用のはがきの裏とか、方眼用紙とか、
    手帳とか、色紙とか、いろんな紙に描かれていて、
    それを活かしているのがとってもかわいい。

    ペネロープのトートだけ、かぶったゾ。
    (色と型でめちゃくちゃ迷ったのを覚えている。)
    私が持ってるタイプも、持ち手が短くてちょっと使いにくいのだけど、
    「置いたときの存在感も大事」という作り手の思いがあることを知り、
    使いづらくてもいっかという気持ちになった。


    作り手の気持ちを知ると、やっぱり、なるほどと思うし、
    長く使おうと思えます。

  • ここ最近買ったこういう系統の本では一番!
    イラストと文章の分量がちょうどいいかんじ。
    repettoの靴、高いけどやっぱりひとつ欲しくなりました。

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著者プロフィール

東京生まれ。広告、雑誌、装画などを手がける他、国内外問わず気になる人や街を訪ね、絵と文章を用いて本を制作している。著書に『イタリアでのこと』、『1カ月のパリジェンヌ』、『ギャラリーへ行く日』など。

「2015年 『旅とデザート、ときどきおやつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平澤まりこの作品

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