社長・溝畑宏の天国と地獄 〜大分トリニータの15年

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 205
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087805284

作品紹介・あらすじ

高級官僚から大分トリニータの社長に就任、15年でチームを日本一に導き、翌年財政破綻に追いやった溝畑宏。大分トリニータと元社長・溝畑宏に関する謎を解明し、様々な問題を暴くノンフィクション

感想・レビュー・書評

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  • 木村元彦の書物は、基本外れがない。だから、この評価は当然。

    今回の最大の収穫はマルハンの会長。

    民族と国籍の考え方は、控えめに言って自身の韓国人への考え方を見直す程でした。

    そこだけでも、必読かと。

  • 丹念な取材から、大分トリニータがなぜ債務不良に陥ったのかを暴き出している。
    社長を悪者にしているが、決して彼一人が悪いのではなく、周辺環境も影響していたとし、公平感も出している。

  • 観光庁長官としての溝畑宏氏の講演を聞いたのをきっかけに本書を手に取り、大分トリニータ社長時代のことは何も予備知識がないまま読み進めたのだが、溝畑宏氏が人間として底知れぬ魅力を持った人物というのがよくわかった。しかし、官僚、経営者としては問題がある人物だというのも感じた。著者は、溝畑氏のファイン・プレーは「叩かれても嫌われても全部自分でのみ込んだ愚直な献身」にあるというが、「全部自分でのみ込む」というところこそ、経営者としては問題であると思う。
    いずれにせよ、本書は優れたルポタージュであると感じた。朝日ソーラーの林武志氏、市井の行政監視人である永井敬三氏、ペイントハウスの星野初太郎氏、マルハンの韓昌祐氏など「脇役」の描写も際立っていて、それぞれの人間的魅力をよく感じることができた。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、2階開架 請求記号:783.47//Ki39

  • 北海道東京会議にて溝畑さんの講演を聴き、その生々しいエネルギーのファンになりました。興味があったのは、葛藤のお話。その背景にどんなことがあったのか、さまざまな視点と出来事から時系列で浮かび上がらせる手法によって、その理由が分かった気がしました。さまざまなステークホルダーとの出会いと対立、そして結果……それぞれが大変興味深い一冊です。

  • 「ジャーナリストは、他人のファイン・プレーを探して世の中に紹介することだ」

    「身の丈論」という真当な傘に隠れて、何の努力もしない空気を、地方のチームに感じている。

  • ◎Jリーグはヤクザのような世界だ。大分だけかもしれないが。溝畑さんは面白い人だ。自分とはタイプが違う。こういうやり方もあるのかと新鮮だった。

    溝畑さん、元気ですか。

  • 面白かった。通常こういった本では、世間では悪く言われている主人公(溝畑)は実はこうだったと書かれていて、悪いイメージが薄れる効果があるのだがこの本はそういった要素はあまりない。なんなんでしょうかね、溝畑ががんばったことは理解できるんだが、好きにはなれない。大分の地元企業が非協力だった理由がわかるよ。人間だもんね嫌いな人には協力したくないよなーって思う。でもこの人物が大分にW杯をもってきたことも事実。でもやっぱりあやしい企業をスポンサーにして強引にJに存続させるくらいならこうやって一旦つぶれたほうがよかったような気がする。規模で勝負するんでなく地域の人が細々と支えるって形じゃないと思った。大分県自身が強くなれば自然と規模だって大きくなる。大分自身が他県と比べて小さい規模なのに背伸びしたらだめだよな。溝畑自身は恐らく役所の仲間の支援ですぐに再就職したという結果から考えるに基本的には仕事はできる人間であり溝畑と深く付き合った人物には好かれるほど魅力ある人物であることが予想される。複雑です。こういったバイタリティある人物は応援したいんだが好きになれない自分がいるといったことに。

  • 地域というものの、好きところと悪しきところが描かれている。

  • 先日、溝畑氏がフットブレインに出演していたのに興味を持ち、読みました。大分トリニータがこんなに波乱万丈なクラブの歴史を持っていたとは、知らなかった。
    溝畑氏、大分県、Jリーグの様々な言い分がぶつかり合うのが興味深い。サッカー好きじゃなくても楽しめると思います。

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著者プロフィール

1962年愛知県生まれ。中央大学卒。ノンフィクションライター。東欧やアジアの民族問題を中心に取材、執筆活動を続ける。おもな著書に『オシムの言葉』(集英社文庫)、『蹴る群れ』(集英社文庫)、『徳は孤ならず』(集英社)、共著に『さらば、ヘイト本!』(ころから)など。

「2017年 『無冠、されど至強』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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