ザ・万遊記

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 891
感想 : 154
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087805628

作品紹介・あらすじ

万城目学が、世界を日本を駆けめぐる。北京で五輪を堪能し、ロンドンでサッカーの醍醐味を味わい、バルセロナで不遜にもピカソに共感!?全国の湯治場でアキレス腱のリハビリに励み、国会議事堂で大物代議士をちらり見する…。世界のあちらこちらでの驚きや感動を綴ったエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 2010年に刊行されたエッセイなので、掲載されている内容はだいぶ古いが、2008年開催の北京オリンピックを題材にした『観戦記』は、涙を流しながら読むほど、めちゃくちゃ面白かった。いよいよ次は、著者の小説に挑戦したい。

  • 旅先でスポーツ観戦と温泉を楽しんだり、ひたすら渡辺篤史氏を愛でたりする面白エッセイ。

    やはり万城目さんの文章はとても愉快。何度も笑わせてもらえた。(アキレス腱断裂については、明日は我が身だと思って笑えなかった。怪我は恐ろしい)

    『渡辺篤史の建もの探訪』ってそこまで面白いのかとパソコンで検索してみると、表示された動画たち(たぶん違法アップロード)の再生数はどれも1万回前後になっていて、一定数のファンがいることがわかった。
    動画視聴者たちは渡辺篤史のことが好きで観ているのか、建物が好きなのかはわからないが、違法動画ではなく万城目さんのようにバッチリと録画視聴するのが本当のファンだとも思う。

    井上靖好きの万城目さんが、苦しみながら井上靖の本を十六冊読破する、”芋粥”エピソードが印象的だった。
    読書の楽しみなどはとっくに超越して、悶絶のトンネルを抜けた先に待っている快感。本当にそんなものがあるのか知らないし、真似してみることもきっとない。だから、万城目さんの気持ちはわからないが、ただただ面白かった。面白いことは正しい。

  • 万城目さんのエッセイを読むのは二冊目。
    多分、スポーツに興味のある人なら楽しく読めると思う。私はいかんせんスポーツは阪神タイガースとロードバイク(自転車)にしか興味がないものだから…。後、温泉にも渡辺篤史にもあまり興味がないものだから…。小ネタ的な短い話は面白かった。
    万城目さんの小説は大絶賛な私なのに、エッセイは何となく合わないんだなぁ。私の印象的に「普通の男性」過ぎるのかもしれません。

  • 好きな作家、司馬遼太郎と井上靖について書かれたパートが良かった。
    特に井上靖については、上げたり下げたりして、
    ついには「こんなおもしろくないエッセイ、初めて読んだ」なんて言うくだり、
    万城目さんらしくて最高!
    でも最後には、井上靖が読みたくなるような気分にさせる万城目さん、さすがですね。

  • エッセイだから面白く書こうなんていう気負いは感じられず、素直に面白かった。
    今までに読んだ作品だけでなく、万城目氏その人も好きになった。

  • 観戦と温泉、オリンピック観戦記、建もの探訪を軸としたエッセイ。
    万城目さん、「水曜どうでしょう」藩士だったのね。
    京都の愛すべき毛玉を生み出した森見さんもちらっと登場。
    これまた私の好きな作家、津村記久子さんも!
    渡辺篤史さんが椅子にこだわりを持っているので、その影響で椅子の世界を垣間見る万城目さん。たぶん今頃どれかを購入して腰かけていらっしゃるのではないかしら。おはようございます、とか言って。

  • 最高に面白かった。
    大爆笑。

    特に「今月の渡辺篤史」シリーズが好きだ。
    『ザ・万歩計』なるエッセイと『渡辺篤史の建もの探訪BOOK』なる番組の特集本にも、万城目さんの『渡辺篤史の建もの探訪』への愛が詰まったエッセイが載っているらしい。
    是非読みたい。

  • 前回のエッセイに比べるとじわじわ~と愉快になってくるような気がした。
    何よりもこれで渡辺篤史氏に夢中になってしまった・・・

  •  万城目学さんのエッセイとしてはザ・万歩計に続く二作目。

     いきなりドラマ「鹿男あをによし」の豪華メンバー打ち上げから始まり、フットサルでアキレス腱を切ったり、スポーツ観戦と温泉旅行エッセイのはずが、怪我のために本当の意味で湯治になったり、いやはや大変な人生です。(笑)
     それを、万城目さんならではの独特の表現で、真面目ながらもなんとも笑えます。

     よぴ吉個人的には、渡辺篤史さんをネタにしたシリーズが面白いです。篤史ラヴに溢れています。思わずYouTubeで「渡辺篤史の建もの探訪」探してしまいました。
     このエッセイのせいで、「建もの探訪」ビデオに撮って見るようになってしまいました。あの長寿番組、何を今更と言われそうですが。

  • 万城目ワールドにのんびり浸らせていただきました。どうやら万城目氏とは同じような年代なんで、時代の感覚なんかで話が合うのだ(笑)芋粥が面白かったかな。一人の作家さんの著作全制覇はさすがにまだやったことがない。その内やってみたいけれど、やっぱり凡人には芋粥になりそうだなあ…

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著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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