アンチ・ドロップアウト 〜簡単に死なない男たちの物語 (SHUEISHA PB SERIES)
- 集英社 (2010年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087805642
作品紹介・あらすじ
財前宣之、石川直宏、小澤英明、阿部祐大朗、廣山望、佐藤由紀彦、金古聖司、藤田俊哉、茂庭照幸、李忠成。いずれもかつて日の丸を背負い、将来を嘱望されたJリーガーたち。ある者は馴れ親しんだチームをリストラされて下部リーグに新天地を求め、ある者は踏みとどまって再起を期した。サッカー選手にとって「成功」とは何か。明日の保証もないサッカー人生だが、彼らはけっしてあきらめず、燃え尽きず、現役を続行する。
感想・レビュー・書評
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財前宣之、廣山望、佐藤由紀彦・・・
少しでもサッカーを熱心に見たことがある人なら、きっと聞いたことのある名前だと思います。
「天才」「貴公子」などと呼ばれ、一度はスポットライトを浴びながらも、怪我や極度のスランプなどで人知れずフェードアウトをしていった男たち。
しかし、それでも現役を貫いて、今もどこかでサッカーを続けている。
そんな、フットボーラーたちの「簡単には死なない」物語。
高校生の時に山際淳司を読んで以来、スポーツ・ノンフィクションを時々読みたくなります。
プロのスポーツ・プレーヤーというのは、どこか偶像化されて、ともすればリアリティが薄かったりします。
でも、やっぱり一人の人間であって、悩みもあれば、挫折もある。家庭もあって、守るものもある。
そんなプレーヤーたちがひとつのスポーツを軸として人生を貫く姿を活字で読むというのは、新しい世界を垣間見た感じですごく心に響くんですね。
この本も、そんな一冊。
どんな苦境に立たされようとも、それでも現役を貫いて、例え日本ではなくても世界で勝負する男たちのドラマに、心底ぐっときます。
スポーツ好き、サッカー好きは勿論、「人の物語」に興味がある方はゼヒ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本サッカーにおいて、期待されつつもどん底を味わった人たちの「あきらめない」を取り上げた一冊。
別のチーム、下部リーグ、海外...サッカーがやりたくてもがく男たちの話。
決して全員がメジャーな選手じゃないけからこそリアルに伝わるものも多い。 -
20110917読了
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信念!!
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サッカー選手として順風満帆のジュニア時代を過ごし、将来の日本サッカーを背負う期待を一身に浴びる。そんな選手達のその後の姿が書いてあります。現在も足掻き続ける彼らの生き様を通して、サッカーの魅力について考えさせられる本です
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表舞台からは消えたが、それなりの居場所で輝いているサッカープレーヤーたち。財前宣之、石川直宏、小沢英明、阿部祐太朗、廣山望、佐藤有紀彦、藤田俊哉、茂庭輝幸、李忠成。
サッカーフリークにはたまらない本なのだろうなと思います。知らなくて読んでも、引き込まれる上手なストーリーです。 -
挫折を味わいながらも戦い続ける男達の話。
勇気をもらえます。