彫刻家・舟越桂の創作メモ 個人はみな絶滅危惧種という存在

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  • 集英社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087806045

作品紹介・あらすじ

現代を代表する彫刻家が30年以上にわたって書き続けた創作メモ。芸術論、人生論、家族論、私たちの生きるヒントが詰まっている。

感想・レビュー・書評

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  • 1.アトリエは迷いの場であり、迷うから道を探す
    2.鐘を鳴らせ!俺は生きているんだ!
    3.芸術は作られるのではなく生まれるのだろう
    4.思いは世界の崖てまで飛んでいけ

  • ハッとすることがたくさん散りばめられている
    ・自分がいることに対する償いになにかを一生懸命やる
    ・作品と呼べるのは自分が考えた設問があり、それに自分で答えたものであるはず。
    ・私にとって作る事はほとんどみることであり、みえなかった何かを見えるようにすることとも言えるかもしれない。

  • イトイさんがどこかで紹介されていたのが気になって購入していたのを,ぎっくり腰(重度)のベッド生活中に読む.

    著者の木彫りの彫刻作品と,メモ書きのことばやテキストが交差するように構成された本.

    テキストはどれも平易なことばで書かれているが,わたしという深い井戸にもぐり,その底から遠い,数百年前の世界をも見つめているような言葉に満ちている.

    とても素敵な本でした.次の作品展にはぜひ足を運んでみたいたいです.

  • 舟越桂のメモと短い文章と作品から構成されている一冊で、作品集と言っても良いと思うんだけど、言葉と作品から舟越桂の世界観に触れてる感覚がすごく楽しかった!言葉のセンスも良い意味で論理的じゃなくて感覚的で好き!

  • 頭の中の孤独な作業を覗き見る。スケッチなどもたくさんあって内容充実。個人的な言葉の断片がちりばめられていて正直理解は難しかったですが眺めているだけで楽しいのでいいのです。

  • 彼の時どきの思いが向かってくる。
    それは創作へのインスピレーション
    だったり、己れへの煩悶だったり
    聖いものへの素直な恐れであったり
    …。きっと創造する事を糧に選んだ
    代わりに他の人より少しだけ多く、
    流す意識が強いのかな?
    色んな紙片と、色んな筆記具が混在しつつ、殴り書きの様な字体を見ていると、思考する事への愛着が湧いてくる。

  • 多分そこには意味があると思うのです。理由ではなく意味はあると思うのです。
    この世界の存在や私の存在など。

  • 美術館でふと目についてから、心に焼き付いている。
    船越さんの彫刻の断片。言葉の欠片。
    心に染みる。

  • 作品はもとより大好きでしたが、タイトルにも意味があり、折々の心に浮かんだ事等の断片などに触れて、ますます魅かれました。作品集としてもとても美しいです。

  • 作品はもちろんいいが、この人の文章が好きだな。作品のタイトルにもセンスを感じるし。

    心に堆積する感じがする言葉の数々。

    亀田のオヤジにむけたメモは秀逸。

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