不愉快なことには理由がある

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 642
レビュー : 72
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087806632

感想・レビュー・書評

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  • タイトルには惹かれるが、内容は章によってばらつきがある。

  • 進化論の研究。個々の事例はとても興味深い。人間は無意識に本能として、他人を不愉快にさせる行動を取る。これを、知能でどこまでカバーできるのか。

  • 興味深いことは書いてあるが、全て元ネタがあるんだろうなぁと思ってしまう。参考文献を全て載せて欲しい。そっちを読みたい。

  • ガッキーが途中で断念した進化ゲーム理論のおはなしだー!!
    そうか、こういうことを勉強したかったんだなぁ…。たしかに面白い学問領域だわ。

    この本は邦楽を聞きながら読める本だったな。普通邦楽+読書はちょっと脳内が混乱するんだけど、それだけ読みやすい内容&書き方だった。良いね。

    p6  専門知よりも集合知のほうが優れている
     牛の体重当てるゲーム!専門家の目利きvs大多数の素人の直観の平均、どちらが正確か。なんと素人の答は誤差1kg以内で、案外シロウトの意見の平均は「正しい解」に向かって行っている!!と言えるのかも!集合知は捨てたもんじゃない。
     ここで考えたいのは、じゃあその集合知が偏りを見せた時どうなるか。ナチスのプロパガンダがヒントをくれる。


    p30
     膜翅目(アリ・ハチ)の女王のしくみってそういえばどうなってんの?
    女王ありは働きアリを生んでるけど、無性卵…じゃないよね?じゃあ細胞分裂なのか…?

    正解:女王蜂は雄蜂と交尾をしてから巣を作る。女王蜂は腹に精子を保存することができ、一定期間女王だけで産卵が可能であり、巣の建設初期は働き蜂のみ産む。その後、雄蜂を産み、産卵を続ける。
    ですよねー。


    p159  TPPについて
     幕末の時、開国反対派の中には「日本人は劣等民族だから、開国なんてしたら西欧人の食い物にされる!」なんて言い分の者がいた。
     現代では、TPP反対論者の中には「日本の農業は競争力が無い(=劣等産業)だから、TPPなんて参加したら海外企業に食い物にされる!」なんて言い分の者がいる。
     ということは日本がTPPに参加したら、、、清に勝てるかどうかがバロメータだな!


    p139  ムハマド・ユヌス(バングラデッシュのグラミン銀行創始者)
    マイクロクレジットという貧困者向けの投資をビジネスとして成立させた偉人。
    貧しい人への情けの施しは貧者の自尊心を踏みにじるだけで、自立は促さない。債務による責任は、ある種生きる意味になる。債権者が自分の存在を肯定してくれる。そう思うのだろう。
    (バングラディシュはカーストもあり、ひどい男尊女卑であった。ユヌスは貧しい女性に積極的に投資をして、女性の仕事の創造・女性の地位の向上を図った。)

    闇金ウシジマくんの丑嶋社長も実はユヌスのような信念があるのかも。
    底辺の人間が金を借りる場所を失ったらどうなるか。まじめに働きたくても自分の意志だけでは働くことが困難な人もいるんだろう。
    そういう人たちが働き続けられるのは、闇金業者がきちんと取り立てをしてくれるから。

    なんていう合理化。


    p179  正義は娯楽
     「正義は最後に勝つ」のは人々がエンターテイメントとしてのオチを求めているから。
    例えば、大津市のいじめ自殺事件で教育長が第三者の男に金づちで殴られた。いじめ事件の責任者として天誅が下されたとのことらしいが…
    人間の歴史の中で復讐や制裁がたびたび賛美されるのは脳科学で証明されている。人が復讐や報復の考えた時に活動する脳の部分は快楽を司る部位に近い。だから人々は復讐や制裁を喜びと捉えるのである。
    これは自然淘汰の中でヒトに備わった性質であろう。人類の歴史の98%は原始人だったが、その中で「なわばり意識」は死活問題であった。自分のものを取られないようにするため必死に生きてきたのである。
    自分のものを取られても復讐をしないような遺伝子は生き残れず、人間の性質に定着しなかったのである。

    正義という娯楽は、自然淘汰の結果である。


    p214  クッキーとダイコンの実験
     大学生の検体を2グループに分け、一方には美味しいクッキーを、一方には貧相な干し大根をおやつに、同じ部屋で同じ時に食べてもらった。その際、監視は付かず別グループのおやつをつまみ食いすることも可能である。(ただ、検体はまじめに自分に与えられたおやつを食べた。)
    ダイコン組はクッキーの甘い香りの誘惑に耐え、鄙びた大根をもしゃもしゃしもしゃもしゃと食べた。
    続いて、両グループにパズルを解いてもう。(このパズルは解読不可能)この時、両者には集中を維持する力に差が生まれた。ダイコン組は忍耐が続かず、クッキー組より早く諦める傾向が出た。
    これは、おやつの時点でダイコン組に「我慢」が発生してその分忍耐力を消費してしまったからである。

    忍耐力、自制力は消耗品である。「気合で何とかなる!」は限度があることを知るべき!!

    なにかで強力な我慢をした時、別の場所できっと緩みが出てしまっているはず…。頑張ってダイエットしても、その分仕事に影響が出ていたりしたら意味ないよね。

    自分を変えたいと思った時、自制心に頼っても限界があると知っていれば、考え方が変わるはず。
    自制心に頼らず、自分の環境を変えることで自分が変わるようにコントロールする方が健康だし、総合的にプラスになるはず!


    以上
    一番最後のが一番役に立ちそうかな。


    興味ある参考文献
    『生活保護の経済分析』

  • 私たちが世を憂いて「これはおかしい!」と思っていることは、実はなるべくしてなったものばかり。

  • 「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」「永遠の旅行者」「(日本人)」等で有名な著者による社会批評本です。現代までに発展してきた進化論をベースに、著者独特の観点で政治・経済・社会・人生など様々な分野における批評をしています。なかなか興味深い内容でした。社会批評にはとりあえず明るい未来にこじつけるような内容も少なくないですが、そういった点で著者は非常に現実的で、分野によっては救いがないような言及もしばしば見られますが、それこそが事実であり、しっかりと正面から見据えて問題を考えていかなければならないと思わせられます。ただ、週プレの連載を無理矢理一冊にまとめたようなものなので、作品としての一貫性には欠けるものがあります。著者の本は「臆病者のための株入門」しか読んだことがないので、本書をキッカケに他作品にも手を伸ばしてみようかと思います。

  • プロローグとエピローグは、それなりに知識を披露していて、最近の目立った知見をフォローできているようなのだが、本篇でそれらがまともに利用されずに、何も裏付けないエッセイになっているのが悲しい
    プレイボーイの連載らしいが、この低水準ならなるほどね、としか思えなかった
    氏の著作は何冊か読んでるがワーストかと思われる

  • 視力が悪くてよく読めない中苦戦して読書中

  • なんかちょっと変わったことを言ってみたかっただけだったりしないかなぁ・・・。

  • 連載の文庫化ということで、今まで読んできた本の内容の焼き直し

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著者プロフィール

作家。2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部の大ベストセラーに。著書に『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』 (以上ダイヤモンド社)など多数。『言ってはいけない ~残酷すぎる真実』(新潮新書)が50万部超のベストセラーに。

「2019年 『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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