不愉快なことには理由がある

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 72
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087806632

作品紹介・あらすじ

世界の秘密はすべて解けてしまった――。
脳科学や遺伝学、行動経済学、ゲーム理論などの学問と融合し、急速に発展した現代の「進化論」の知見をベースに、政治・経済・社会・人生を論じたスリリングな批評集。

日本に強いリーダーがいない理由
領土問題が終わらない理由
貧富の差が広がる理由
いじめがなくならない理由
男と女がわかりあえない理由……etc.

表紙イラスト&帯コメントは、なんと『笑ゥせぇるすまん』(藤子不二雄A先生)の喪黒福造氏!

感想・レビュー・書評

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  • 2013年2月時点で、今年一番の本!

  • 私の好きな作家の一人の橘玲さんの最新本ということで思わず購入した。

    少し間を空けていたのだが、読み出すといつもの論調で面白く書かれているので1日で読んでしまった。

    進化論をベースに議論すると面白いことがいっぱいあるなと思いました。

    相変わらずするどいです。

    表紙のカバーの喪黒さんも、ぴったりです。
    お勧めです。

  • 自分が何かしらにヒントやアドバイスが欲しい!
    とかっていう状況にあったら
    興味がわく項目が色々ヒットする

    私の場合、教育に関係する内容は本当に面白く読めた

  • 双子の研究で音楽や数学やスポーツでは「遺伝的要素」が否定できないそうです。
    僕は能力の遺伝には否定的なんですが「遺伝的優位」が少しでもあると「環境的要因」で雪だるま式に拡大していくんですよね。
    子供は環境の中で自分に比較優位があると極めようとするので1位が総取りする現象が集団の中で発生するんやと思います。
    そういうところが能力の遺伝と勘違いされるんではないかと思います。
    今時の進学校では賢いほど運動もできるという総取り現象が起こってます。

    「スモールワールド」
    人間社会は複雑系なので様々な要素がそれぞれにフィードバックし合って初期値の小さな違いが大きな差となって現れます。
    自然に任せれば富は一極集中するようです。
    濫立の中から一部のIT企業だけが生き残ってきたことからもわかります。

    結局は
    保育所
    小学校
    中学校
    高校
    大学
    社会
    とより大きな集団に入るときにいかに最初に有利なポジションを取れるかが勝負になります。
    となると明らかに貧困家庭より一般家庭の方が有利となります。
    富裕家庭が必ずしも一般家庭より有利とは思わないですが余剰資金を教育に投資できる余裕を持てるかが分かれ目になると思います。

    そうすると教育無償化は一定の効果を持つのでしょうね。
    ただ結果を出した一部のエリートだけが奨学金を得れるとしたら機会の平等は得られないと思います。
    となると個人的には義務教育に潤沢に金をかけて高校以上は能力で選抜する制度にする方が良いのかなと思います。

    まあどんな制度でも歪みはあります。
    その歪みをいかにうまく捉えるか。
    また自分の長所をいかにアジャストしていくか。
    今からでもできることはたくさんあります。

  • 日本の問題を進化論の視点から考えてみたという1冊。
    プロローグはなんだか難しそうな感じでしたが、政治、経済、社会、人生といった具体的な問題点についての著者の考えは本当に明快で、共感するしないにかかわらず、「そういう考え方もあったのか」と思えるところがいいです。
    いじめ、生活保護、原発など簡単に解決できない問題も多いわけですが、考えることをやめてはいけないと思いました。

  • 嫌(不快)なことが起こった際に、これは進化論的に正しいから。。。と考えれば良いな。って感じの一種の処方箋になった。

  • 素人意見も含めた集合知はそれなりに正しい。
    その集合知の前提にあるのは素人意見も含めた多様性である。
    本書は著者の素人意見である
    ――専門家から見たら,間違ったことも言っているかもしれない。
    多様性を促すつもりで,一般的に考えられていることと,ちょっと違った視点
    ――具体的には,進化論的な考え方を基本とした視点――を提示したい。
    その前提に同意できない場合は,本書を本棚に戻して欲しい。
    と,前置きをしている。

    著者の言うことにも一理あるけど,
    批判されることの予防線を張るだけではなく,
    全責任を読者に押し付けており,オトナの小狡さを感じる
    ――よく使われる責任回避のレトリックである。

    大体,こういう前置きをしている本に,
    人を突き動かすようはものは少ない――
    少しくらいはあるかもしれないけど。

    さて,肝心の内容である。
    橘 玲さん,もう「ネタ切れ」なんです。
    だから,実はもう書くことがないんです。
    だから,「橘 玲の視点」だと世の中がどのように見えるか書くことにしました。
    つまり,「ネタ切れ」ゆえに「視点を売ること」にしました――ということです。

    別に,橘さんだけがこのようなことをしているのではないので,
    そんなに批判されることではないかもしれないけど。

    だから,橘 玲さんのモノの見方をマスターしている人は,
    別段,本書を読む必要はないと思います。
    そうでない方は,それなりに得るものがあるかもしれない
    ――私は特に得るのもはなかった。

    私も初め,本書を借りるつもりはなかったのだけれども,
    借りたい本が1冊しかなかったので
    ――他の借りたい本は貸し出し中であった――,
    手持ちぶたさで,新刊コーナーにあった本書に
    ついつい手を伸ばしてしまったのです。

  • 前著の繰り返しが多いかな?

  • ブログで読んだ内容だった。
    雑誌の連載をベースにしてるために全体的にはあまり統一感がないが、一つ一つの話は面白い。

  • 世の中のあらゆることがらは進化論を使って説明できる、という主旨のコラム集。
    うーん、いい本やとは思うけどちょっと話がまとまらないし、ひとつひとつのトピックがあまり深められていないので、その辺が個人的にちょっと物足りなかったように思います。
    書き方が下手なのかな、あまり心に響いてこなかったのが残念。

  • 道徳的に不愉快でも、「進化論的に合理的」なことが生き延びるために必要なこと。

    それぞれの論点の解決を前提にしてないので、問題提起が主な内容ですがこういう極論があるから、世の中が面白く見えてくる。はず。

  • 現代の政治、経済、いじめ、男女などの問題をなるべく、客観的、学問的に考察してある。ああなるほどそういう見かた、考え方もあるなと思わせるが、一文一文短いので軽すぎる感がある。

  • うじゃうじゃとこんがらがった社会のあらゆる現象、問題は実はすでに解決済みである…という書き出しから始まりグイグイと興味を持っていかれる今旬の話題や気になるトピックが立てられ多くの仮説、情報も満載でとても興奮する一冊となった。最初の方の失速はハンパじゃなかったんだけどね、実は。なんとなく癖のある著者なような気がするので。でも「なるほど」「一理ある」「本質をついてる」と思うような発言の中でいつしか後半は引き込まれていました。いや~読書の面白さを味わいました。

  • 経済のお話はみゅまのアタマには入ってこないようです。
    決してとっつきにくくはないのだけど、よくわかんない。
    著者のせいではなく読み手の問題です。
    進化論や遺伝的なことは、なるほどーと思いました。

  • なぜ日本に強いリーダーがいないのか
    なぜ貧富の差が広がるのか
    なぜいじめがなくならないのか
    なぜ男女がわかりあえないのか…
    表紙の「笑うセールスマン」とは裏腹に、今の日本社会の構造や問題点に言及された興味深い本でした。
    ニュースや社会問題の見方がちょっと変わりそうです(^^ゞ

  • なんでもかんでも進化論の枠組みで考えるのは、すべて結果論で済ませているような気がしてきた。はさみこまれている数々の逸話のようなものは実におもしろいのだが。

  • 政治、経済、社会、人生と多岐に渡って簡単な背景と、著者の意見がスッキリ書かれていて読みやすい。
    一番気に入った点として、参考文献も各項ごとに書かれていて、次これ読みたいなと思わせてくれるところがいい。

    で、読みたい本(読んだことのある本もあるが、、、)は下記
    みんなの意見は案外正しい(ジェームズ・スロウィッキー)
    行きづまる民主主義(ジェームズMブキャナン他)
    かっこにっぽんじん(著者)
    日本の思想(丸山真男)
    などなど

    (目次)

    イントロダクション たったひとつの正しい主張ではなく、たくさんの風変わりな意見を

    プロローグ 世界の秘密はすべて解けてしまった
    なんでこんなことに気づかなかったのか?
    どれほど修行しても解脱できない
    大富豪はマサイ族よりちょっとだけ幸せ
    税金を払わないのには進化論的な理由がある
    コンピュータは心理学者
    不合理は合理的
    高校生のセックス相関図
    音楽家になれるかどうかは親を見ればわかる
    「私」という永遠の謎
    人類の歴史はたった30秒

    Part1 政治

    1不思議なデモクラシー
    私たちは「猿の惑星」に住んでいる
    私たちが請求されるデモクラシーのコスト
    君子はかんたんには豹変できない
    あなたは"ゴミ"になれますか?
    参議院は廃止したらどうだろう
    AKB48総選挙で「政治」を考える
    『ONE PIECE』とフランス革命
    2有権者はバカでもいいのか?
    有権者がバカでもデモクラシーは成立する?
    有権者が合理的でも、選挙結果はなぜか不合理
    『みんなの選択」が合理的だと社会は崩壊する?
    日本を救う政治家を選ぶ方法
    3カリスマとハシズム
    ハシズムとネオリベ
    「独裁者」はまた現われる
    小沢一郎はなぜエラそうなのか?
    「首相が変われば日本はよくなる」という幻想-
    「強いリーダー」はなぜいないのか?
    4不愉快な問題
    ”おまるカレー"問題
    原発と野生動物
    東京電力には値上げの「権利」がある
    議論するほど亀裂は深まる
    私たちのエゴが原発を止める
    尖閣問題は未来永劫つづいていく
    愛国はめんどくさい
    アイリス・チャンが死んだ日
    30年前は日本の「民度」もこんなもの

    Part2 経済
    5グローバル市場と国民国家
    決断できない世界
    国家はもはや市場を制御することができない
    国民が国家を搾取している
    グローバリズムによって人類は幸福になり、ウォール街は占拠された
    "富"は不正がなくても集中する
    6日本経済の「不都合な真実」
    ハルマゲドンがやってきたら
    "劣等人種"と"劣等産業"
    コンプガチャが許されるのは国家だけ
    世の中を幸福にする「不都合な真実」
    7愚者の楽園
    年金消滅は「素人社会」の宿命
    「生活保護」をめぐるやっかいな問題
    「生活保護で貧困はなくならない」と賢者はいった
    消費税率30%の未来
    ベーシックインカムは「愚者の楽園」

    Part3 社会
    8特別な日本、普通な日本
    日本の若者はほんとうにリスクをとらないのか?
    日本人はどんなふうに「特別」なのか?
    "無責任社会"は無限貴任から生まれた
    東電の社員は原発事故に責任を負うべきなのか?
    9日本人の「混乱」
    日本は大家族制に戻っていく?
    「家族の絆」を取り戻すもっとも簡単な方法
    日本人は日本語に混乱している
    江戸時代の暮らしが知りたければインドのスラムに行けばいい-
    上を見れば限りはあるけれど、下を見れば切りがない
    日本はスピリチュアル社会になっていく?
    10いじめの進化論
    いじめ自殺はなぜ公立中学で起こるのか?
    正義の本質は娯楽である
    公務員という「安全な生賢」
    学校はいじめを前提に成立している

    Part4 人生
    11彼と彼女の微妙な問題
    お金はなぜ"汚い"のか
    男と女はなぜわかりあえないのか?
    あなたの隣にいるエイリアン
    彼が彼女を許せなかった過ち
    彼女が宇宙人になったら
    12日常に温れる「魔法」
    「48」というマジックナンバー
    俺たちのカワシマを守れー.
    セロトニンで出世する方法
    "モテキ"はなぜやってくるのか?
    13知りたくなかった?
    人生の真実
    宝くじは「愚か者に課せられた税金」
    ダイエットに成功すると仕事に失敗する?
    恋人が死ぬより長時間通勤の方が不幸?


    エピローグ 進化論的リバタリアニズムのために
    教育をめぐる不都合な真実
    原理的に解決不能な問題を「解決」する
    (1)市場を利用する
    (2)進化論的に制度を最適化する
    (3)価値観を多様化する
    おせっかいな自由主義

    あとがき

  • 切り口が斬新でいて、嫌味が無い。
    他の著書も是非読んでみたくなりました。

  • 相変わらず橘玲の著書は面白い。
    こんなに含蓄に富み、あらゆる疑問や問題に対して切り込んで論の展開をするのは読んでてホンマに納得、関心以外何物でもない。

    個人的には、前著『(日本人)』http://booklog.jp/users/fumiyaaaaaaaa/archives/1/4344021762
    が余りにも秀逸過ぎで且つ今回の著書では同内容が多々散見されたので、少し残念やった。

    ただ、Part1. POLITICSに関しては納得で、一番読み応えがあった。

    橘玲の本を読んだことがなければ、初めて読む分には良いかも知れません。

  • 40億年の進化が作ったヒトの本能は、
    人間が意識していないにも関わらずきわめて強力なので、
    解決困難な、不愉快な現象となってヒトを苦しめる。

    トピックは多岐にわたる。特にPart3 SOCIETYが新鮮だった。

  • 連載コラムを集めたもの。進化心理学をベースに世の中を切る。おまるカレー、スピリチュアル、遺伝子に組み込まれている。意見が分かれると中庸が選ばれる。国家は市場を制御できない。市場が拡大すれば、富は不正がなくても集中する、歌手や人気歌手のように。北欧は課税所得が閲覧でき、相互監視されている。ベーシックインカムの被害者は自立心の強い人。5は家族、50は狩猟の群、100-150が村の単位。

  • 普段考えない面白い考察が多い。考えるヒントになる。

    公立中学でいじめ自殺が多い理由や、富が一部に集中する理由など「なるほど」と思える話が数ページごとに書かれていてサクサク読めた。

  • いつもの如くだが、この著者は比較的最新の図書の記載をうまく紹介してくれるので、助かる。雑誌連載をまとめた本なので、内容は必ずしも一貫して同じテーマを深堀りしているわけではない。

  • 政治や時事問題などを広範な視点から理論的に説明する

    進化心理学に基づけば、人間の思考方法はその人間の文化的背景での種の保存に適した考え方に偏るはずである。
    日本人が決断出来ないのは、長く続く定常的なムラ社会を前提とした文化なので、誰かの不利益を確定させるこことによる以後の軋轢を避けるための必然である。ユーロ圏がギリシャに対して優柔不断なのも同じ理由。

  • ちょっと期待はずれかな

  • 進化論ベースでテーマ毎に短いエッセイが綴られている。はっと気づかされることが多く、面白い。

  • 身もふたもない話,救いのない話のオンパレード。正しくはないが仕方ない,真実なのに公にするのははばかられる…。そんな話ばっかりなんだけどんるほどと思わされるし面白い。すべてのことに理由がある,極端な主張ではあるんだけ説得力あるんだよなあ…

  • 他人の不幸は自分の快感。他人の幸せは自分にとって不愉快。ヒトはそのように進化してきた。そんな社会で生きているのだから当然のこと。

  • 生き残るものが、生き残る。

  •  週刊プレーボーイ誌の連載をまとめたものであり、民主党政権の頃の事件や出来事について、作者ならではの意見を述べている。
     これらの社会状況を説明するのに、進化論を出してくるのがこの作者の独自性である。なお、本書は連載中から、ブログなどに転載されたことや作者独特の論理展開もあいまって、既読感が大きく、作者の別の本との違いが分かりにくい。
     本書で最もなるほどと思ったのは、インターネットでハブサイトにアクセスが集中するように、市場が拡大すると富が一部に集中するという論である。つまり格差が自由経済の本質と説く。一理あるかも、と思わせるところが、作者ならではである。この辺が、この作者の本を手に取らせる魅力である。

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著者プロフィール

作家。2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部の大ベストセラーに。著書に『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』 (以上ダイヤモンド社)など多数。『言ってはいけない ~残酷すぎる真実』(新潮新書)が50万部超のベストセラーに。

「2019年 『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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