政と源

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 508
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087806854

感想・レビュー・書評

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  • 生真面目な「政」と自由奔放な「源」。
    性格は正反対の幼馴染のおじいちゃん。
    下町の人情ものです。

    三浦さんらしくかるい文体で、読みやすかったですが
    今回は少し物足りなかったかな

  • 腹を抱えて笑った。ところどころじーんとしたり、いい話だった。

    同じ年寄りが主人公の話として有川浩の「三匹のおっさん」を思い出した。

    「三匹のおっさん」はマンガ的な分かりやすいところ(勧善懲悪)がおもしろかったけど、こっちはこっちで、人と人とのつながりのあいまいさとか強さとか、単純ではないところがよく描かれていておもしろかった。

    結局国政の奥さんは家に戻って来ないけど、はがきはたまには送ってもよいと言っているから、前よりはましな関係になったようだ。

    それにしてもこれがCobaltに掲載されていたとは!

  • 70代で破天荒なつまみ簪職人の源二郎と元銀行マンで堅物な国政の余生を描いた人情物語。

    一.政と源
    二.幼なじみ無線
    三.象を見た日
    四.花も嵐も
    五.平成無責任男
    六.Y町の永遠

    隅田川と荒川に挟まれた墨田区Y町で、戦禍をくぐり抜け、性格も違う幼馴染の2人が、楽しくも平凡な暮らしをしている。

    源は禿頭に耳の上に残ったわずかな毛を赤や青に染め、私生活は
    非常識だが、職人としては弟子の徹平を従え、豪放磊落な生活。

    かたや政は妻から別居され、堅物ゆえに自由に生きることが難しく、弟子を仲良くやっている源を羨ましく思いながらも素直になれない。

    そんな二人が若者の悩みを解決したり、生きる意味や死について考え、そして私たちにも指南してくれる作品。

    死後は残されゆく人の記憶の中に入っていく。

    答えのない人生、即ち生きるということであり、永遠であるということ。

    良い言葉いっぱい入ってました。

  • 13:三浦さんらしい(?)コミカルかつテンポの良いストーリーで、どの短編も面白く読めました。その分、キレイにまとまりすぎてる感もあったけど、短編連作として手に取りやすく、読みやすい一冊だと思います。登場人物のキャラクターだけではなく、下町の様子や伝統工芸の様子など、物語の土台をきちんと整えられているのも良い感じでした。

  • 政のなんかうじうじうだうだした感じがやっぱりこう癇に障って、それでいてさすがに娘のその対応は無いんじゃないかと思いつつ、でもなあ、奥さんの気持ちも痛いほどわかるし、娘さんならまた格別かもなあ…とか思って、だから終盤の展開は悪くないなあ。

  • 軽いタッチの小説。幼馴染の老人二人の友情を中心とした話。深刻な話はほとんどなく、気持ちよくさらっと読める

  • なるほどいつも通り面白い作品でしたが、何かこの本にはいつもの涙スイッチが仕込まれていなかったようです。
    涙スイッチの気持ち満々で手ぬぐいをポケットに入れての電車内読書だったのにスカされた感じです。政と彼の奥さんにラストでもう一捻りあっても良かったのかもしれません。

  • 愛すべき格好可愛いじい様方の友情物語。主役はじい様2人ということで、三浦さん守備範囲広すぎと思ったけど、友情物語て一安心。しかし、挿絵の政と源が格好よすぎる。若かりし頃の色気も凄い。タイプは全然違うし、しょっちゅう衝突もするけれど、なんだかんだて続いていく若い頃からの友達は、本当にかけがえのないものだと感じる。

  • 東京の下町。つまみかんざし職人の源二郎と元銀行マンの国政。まったく別々の人生を歩みながら幼馴染で数十年もの付き合いが続く理由。妻にも娘にも見放されて定年後のまさかの孤独を嘆く政さんが、若い弟子に尊敬されながら楽しそうに生きる源さんを羨ましく思う感覚。結構感情移入しながら読んでしまいました。

  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベースより)
    東京都墨田区Y町。つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平(元ヤン)の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたためらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが―。弟子の徹平と賑やかに暮らす源。妻子と別居しひとり寂しく暮らす国政。ソリが合わないはずなのに、なぜか良いコンビ。そんなふたりが巻き起こす、ハチャメチャで痛快だけど、どこか心温まる人情譚!

    もっとはちゃめちゃな職人気質を想像していたが、政が元サラリーマンだからか全体に大人しめな幼なじみの物語だったかな。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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