政と源

著者 :
  • 集英社
3.64
  • (179)
  • (526)
  • (491)
  • (62)
  • (7)
本棚登録 : 2924
レビュー : 508
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087806854

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 堅物で融通も気も利かない政と、豪放磊落がそのまま歩いているような源。
    真面目に丁寧に生きているようでいて、不器用すぎる政。
    ガサツなようでいて、しっかりと踏ん張って生きている源。
    対照的なじいさん二人の周りで起きる色んな出来事。
    なんだかんだ言っても、源に救われっぱなしの政。
    じいさん同士の友情にこんなに清々しい気持ちになるとは。
    年季の入った友情に憧れる。
    気持ちのいい小説だ。
    自分はかなりの政タイプ。老後、そばに源はいてくれるだろうか。

  • 有田国政と堀源二郎は、荒川と隅田川に挟まれた三角州のような墨田区Y町に暮らす、幼馴染。
    ともに73歳。
    国政は銀行勤めの後、定年退職。
    妻は娘のもとへ行ったきり戻ってこない。
    源二郎はつまみ簪職人。
    愛妻を亡くして以来の一人暮らし。
    そんな二人を取り巻く、物語。

    三浦しをんさん、やっぱり笑わせてくれます。
    そして、ホロリとさせてくれます。

    • けいたんさん
      azu-azumyさん、こんばんは(^-^)/

      嬉しいコメントありがとうございました♪
      私こそazu-azumyさんとお友達になれ...
      azu-azumyさん、こんばんは(^-^)/

      嬉しいコメントありがとうございました♪
      私こそazu-azumyさんとお友達になれてブクログが楽しくなりました。
      今まではただの備忘録だったけど、今は情報交換の場となっています。
      好みの本も似ていて本当に助かっています〜♪

      今年も面白い本を教えてくださいね。
      こちらこそどうぞよろしくお願いしますm(*_ _)m

      早速、原田マハさん、三浦しをんさんと嬉しいレビューが続いていてワクワクしました♪
      参考になります。ありがとう。
      私も明日から読書再開です。
      ミステリーからです(*≧艸≦)
      2016/01/07
  • 70代の幼馴染。源次郎は現役のつまみ簪職人。国政は元銀行員。2人は戦争、戦後に辛い経験を持つが腐れ縁とか言いながら互いを意識してきました。

    残り少ない髪の毛をいろんな色に染め自由に生きる奇特じじい・・の源次郎だが、なんだかんだと人に好かれ、堅実に生きてきたのにうまく人生が運ばない国政はちょっと僻みっぽく見ています。

    源次郎の元ヤンの若い弟子を客観的に見ていた国政も、次第に家族の様に関わっていくことになります。

    口コミで「有川浩さんの三匹のおっさんに似ている」というので手にしたが、最初から全然似てないなと気になりながら読み始めました。次第に別物と割り切れて、ようやく三浦しをんさんの世界に入っていけたように思います。人によって捉え方は色々なんだな~と、余計な感想を持ちました。つまみ簪の奥深さにも触れ、下町人情ある粋な本でした。

  • 墨田区Y町に住むふたり合わせて146歳の幼馴染み、政と源。

    元銀行員の国政と、つまみ簪職人の源二郎。
    不器用な国政とガサツな源二郎、プラス、源二郎の弟子、徹平のバカだけどまっすぐな人柄が絶妙なバランスで。
    ひさびさの一気読み。読後感含め最高に気持ちよかった。

    連作短編となっていて一話完結なのもいいですね。
    個人的には、ぎっくり腰のところと、国政のハガキ攻撃がツボでした。

    老いも死もいつかは必ずやってくるもの。
    だからこそ、政と源のように心は若く元気でいられたら、それだけで幸せなんじゃないかと思わせてくれるいいお話でした。

  • 最高!ジジイ最高!!BLじゃなくてGL!!!生涯かけて愛したのは実はお前だった、、的な。運命の女はいるけどどの相手よりもお前と過ごした時間が一番長い、、的な(違います本編は至極真っ当な爺友情ものです

  • 70代越えながらもまだまだ元気(ときどき腰痛)な元銀行員の政とつまみ簪職人の源のふたりの、波瀾万丈?なエピソードをつづった基本笑えてホロリともくる連作短編集。
    政は妻と別居中で、連絡も途絶えがちながら様子を知りたくてやきもきしている。源は手前勝手に毎日を生きて弟子を精いっぱい叱り飛ばしながら愛して育てていて、ただその心にはいつまでも亡くなった妻がいる。そんなそれぞれの境遇を背景に、長い間ともに生きているふたりの絆、情の深さを軽いやり取りの中から感じ取れます。

    軽く友情、というものではなく、もう絡み合った鎖のようなふたりの関係には尊さすら感じるくらいで、うらやましさばかりを感じます。これだけ信頼しあえる関係は、望んでもたらされるものではないですからね。終わりを感じ始めるこの年ごろ、けれど先をまだ信じ楽しみに今を生きれるということは、なかなかできません。

    結構めちゃくちゃなエピソードもありはしますが(でも源さん素敵…)そうなれればいいな。という願いを抱けた、ほっと息がつける暖かな短編集でした。

  • …いい年のジイ様2人のてんやわんやに、ニヤニヤしっぱなしの一冊でした。そして、政のモノローグが、悶絶しちゃうくらい恥ずかしいっ!ソファで、のたうちまわりながら読了。他人事でフィクションだとゆーのに、恥ずかしすぎていたたまれず、1作ごとに休憩を取らないと読み続けられないという…(笑)。しをんさん、さすがです!なんで女性なのに、こーゆー心情を見てきたよーに書けるかな。

    つまみ簪が気になって、調べてしまいました。見たことはあったけど、名前を初めて知ったぞ。染色からやるのかー、大きさ違いの正方形でできてるのかー、お、ワークショップ面白そう( ̄▽ ̄)、なんて。

    挿絵がまたこっぱずかしいんだよね(笑)。ジジイが無駄にカッコいい!でも同じ破天荒ジジイでも、例えば須藤真澄さんが描くとなると、作品自体の質感が変わるだろうから…これはこれで良いのだ。巻末のオマケページで、蚊帳をたぐる源さんに萌えたのはナイショってことで。

    それにしてもコレ、雑誌Cobaltに連載してたんですねー…。

  • じじいコンビが主役というので、有川浩の「三匹のおっさん」を想定したけれど、これはこれで三浦しをんの世界の人情譚。
    政と源の掛け合いの面白さにサクサクと読めてしまった。それでいて、人生のほろ苦さ、人情の温かさがじんわりと沁みてきた。
    読み終えるのが、惜しい気持ちのまま最後のページを閉じた。
    ぜひ、シリーズ化されることを祈ろう。

    • KOROPPYさん
      これ、ついにドラマ化されましたね。
      初回放送が楽しみです^^
      これ、ついにドラマ化されましたね。
      初回放送が楽しみです^^
      2014/01/16
    • hongoh-遊民さん
      え!これもドラマ化ですか?その情報は、まだつかんでませんでした。最近、小説を原作としたドラマ化多いですね。
      え!これもドラマ化ですか?その情報は、まだつかんでませんでした。最近、小説を原作としたドラマ化多いですね。
      2014/01/16
  • 二人合わせて146歳の幼馴染、政と源。元銀行員で現在は一人で暮らしている、国政と、簪職人として働き、慕う弟子もいて、町内でも人気の源二郎。政は何かと意地を張り、源に嫉妬する。どこかうらやましがる。しょっちゅうケンカしている二人だけれど、人生の中でこんなにも仲良くできる、お互いを思いやれる友人を作ることができるだろうか。二人の関係がうらやましかった。

  • いくつになっても友達(飲み相手)は必要なんだな。あとは嫁に見放されないようにたまには努力しよう。

    • aida0723さん
      そうしてください。オイラも努力します(笑)
      そうしてください。オイラも努力します(笑)
      2017/12/27
全508件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

政と源のその他の作品

政と源 (集英社文芸単行本) Kindle版 政と源 (集英社文芸単行本) 三浦しをん

三浦しをんの作品

ツイートする