政と源

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2926
レビュー : 508
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087806854

感想・レビュー・書評

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  • 人前で読むと笑いをこらえるのが大変なのでやめた方がいい。幼なじみの愛情、結婚前のカップルの愛情、師弟の愛情、熟年夫婦の愛情がたくさん。堅物な政が嫁に宛てた手紙が泣けたな

  • 東京墨田区の下町に暮らす政こと国政。
    元銀行員である政はひたすら真面目に
    家庭を振り返ることなく働き続け
    70歳になったある日、妻が出て行った。

    つまみ簪の職人で子供の頃からの幼馴染
    源こと源二郎は政から見れば破天荒な暮らしをし
    ハチャメチャなのに頭は良くないが人の良い弟子と
    賑やかに暮らしている。
    それが政には羨ましくもあり…

    とにかく「何故、BLっぽい(失敬)
    挿絵が入っているんだ…」と
    気になって仕方なかったですが
    読み終わって最後を見て納得。
    これ、コバルトで連載されていたのですね…!
    このじいちゃんばっかり出てくる話を
    少女小説雑誌で連載していたというのがすごい…!

    三匹のおっさんのようにじいちゃんが活躍するというより
    政が幼馴染の源二郎へのコンプレックスというか
    自分にないものを沢山もっている姿に嫉妬したり卑屈になったり。ほぼ正反対ともいえる二人なのに、
    お互いに信頼しあい、長い時を共に過ごしてきた。
    源への僻みで喧嘩した後もそれがきっかけで
    自分のことを振り返ったり…

    出て行った妻のことも自分は必死に働いてきた、
    何も悪くないと言い張っていたのに
    一緒に仲人をしてもらうためとはいえ
    一生懸命葉書を書き続けているうちに
    自分の気持ちにきちんと向き合えるようになり。

    ただ、途中、一人でしんみり過ごす夜とか
    一日がすごく長いとか妙にリアルな描写に
    可哀相になってきてしまって…
    最後、後味のいい終わり方で本当に良かった…

  • 有川さんの、三匹のおっさんふうな作品

  • 大小の運河が町中を走り風情豊かなポンポン船が行き交う墨田区が舞台。つまみ簪職人の生き方を問う世界が目に彩かに描かれる。家族に愛想をつかされ、勤めを辞めたら居場所まで失った国政。見捨てられた自分を未だに受け入れきれず、妻に去られ初めて金では計れない価値について考え始める。他人事とは思えない切実さがあった。物語とは直接の関係はないが、死に始まり死に終わる。将来を暗示しているようで身につまされる。新しい一日が始まったからといって活力が漲るわけでもない。何とも象徴的なフレーズである。他方、天涯孤独だが悲壮感というのがない源の生き方は元気をくれる。ストーリー展開も向日的だ。読後感はすこぶる良かった。

  • 元気なおじい様達のお話でした。
    テンポよく流れてい行く話が読んでてここちよかったです。
    自分の祖父が源さんだったらちょっと自慢だな
    好きなことを存分にできる生活に憧れます

  • ☆2つ
    三浦しをんはたしかまだ結婚はしてなかったような記憶が。
    なのにこのような「おじいさん達小説」を書けるとは・・・うそ臭くてすまぬ。
    なんだか登場人物たちが全部わざとらしく全く実在感がない。
    面白いけどそれがどうしたの、という結構めづらしい不快感を感じつつ読み終わってしまった小説である。

  • 男、70代超えの人々の感情や生活を書くのは、どこかで無理があるような気がして乗りきれず、大好きなしをんさんでも途中で何回もストップしてしまいました。想像している70代超えの人々というか、想像を超えてはいないようなかんじでした。
    有川浩さんの「3匹のおっさん」が好きな人にはお勧めかもです。

    絵も狙いすぎててなんか…。(これは、「舟を編む」=雲田はるこさんが素晴らしすぎるせいな感想です。)

    • ryoukentさん
      お初失礼します。
      >3匹のおっさん
      そそ、そのとおりですね。こりゃパクリですね。
      お初失礼します。
      >3匹のおっさん
      そそ、そのとおりですね。こりゃパクリですね。
      2014/01/11
  • 兎に角、出る本出る本愉しい三浦しをん。元銀行マンのお堅い国政とつまみ簪職人の破天荒な源次郎。合わせて146歳。まーかっこえぇ事この上なし。

    国政が軸になっているせいかどことなくお品がよろしく、ツッコミ側で読めて随所で笑ってしまう。物語の舞台がすごいご近所で嬉しかった。

    お金で買えないものは友達だ。
    奇跡なお二人に感謝!まほろの最新版も読まなくちゃ!

  • 図書館で借りる。ほのぼのいいお話でした。が、実際に国政さんみたいなじいさんいたら面倒くさいです。奥さんや娘さんのお気持ちも分かりますが、そっちも小うるさいなと思います。
    まぁそんなガンガン言い合えるのも家族ってモンなんでしょうねぇ。

  • こんな『じいさん』いいナァ!

    イラストなかったら、もっと違う『じいさん』を想像してしまうので、
    このイラストもバッチグーです!

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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