グロリアス・デイズ 終わりなきサッカー人生 (SHUEISHA PB SERIES)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087807080

作品紹介・あらすじ

J2から日本代表にカムバックした豊田陽平をはじめ、何度挫折しようとも決してサッカーを諦めない8人の男たちの骨太ノンフィクション。故・松田直樹の追悼ノンフィクションも収録。

感想・レビュー・書評

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  • 光と影、という言葉がよく似合う本。それぞれに時代で輝いていた時期があるも、輝き続けた選手ではない。それだけに言葉に説得力がある。生き様に説得力がある。サッカーは素晴らしい。

  • サッカーにはあまり詳しくないのですが、今シーズンで引退した北嶋選手だけは、中学の同級生ということもあり高校サッカーからずっと応援してきていました。彼のエピソードが出ているよと家人が借してくれたので読みました。

    「破れざる男たちの物語」。
    輝かしい成功をおさめたわけではなくても、自分なりに運命や環境と戦いサッカー人生を歩んでいる人たちの話。
    スポーツ選手にとって怪我は致命的なターニングポイントになること、チームや監督との相性が本当に大事なことを痛感する1冊でした。選手としてどれだけ成功するかということは、才能や実力だけではなく、さまざまな運や相性などもかなり影響しているのだろうなあ…と。
    あまり知らない選手ばかりだったけど、それぞれの選手にそれぞれの葛藤や選択があり、最近あまり考えていなかった「自分はどう生きていきたいのか?」ということを考えさせられました。

    北嶋選手については、それなりにずっと追ってきたこと、彼の発する言葉が好きだということもあり、やはり一番胸にくる章でした。ネルシーニョ監督との父子のような関係や、レイソル退団時にそこまで追い詰められていたことなど、あまり知らなかった面もあって、とくにロアッソとの関係については彼の救いになるようなものであったことに少し安心した。
    引退は寂しいけれど、選手人生の終りはサッカー人生の終りではないので、これから新たな道をサッカーとともに歩んでいってほしいなと切に願う。

  • アンチ・ドロップアウトシリーズの第三作。Sportivaのサイトのコラムにオリジナルのコラムを加え書籍化したもの。

    このシリーズは、各選手の積み重ねてきた経験やサッカーへの想いがダイレクトに伝わってくるので、Jリーグ好きの人にはお勧めしたい作品である。

    どうやら今作で完結のようだが、個人的にはもっと続けて欲しいと思う。

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著者プロフィール

1972年、横浜生まれ。大学卒業後にスペインのバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使してEURO、冬季五輪、GPファイナル、W杯を現地取材後、06年から日本に拠点を移す。アスリートと心を通わすインタビューに定評がある。人物ルポ中心に著書は20冊以上。『導かれし者』『ロスタイムに奇跡を』(角川文庫)『アンチ・ドロップアウト』シリーズ三部作(集英社)『エル・クラシコ』(河出書房)『おれは最後に笑う』(東邦出版)など。小説は『ラストシュート』(角川文庫)に続き、本作が二作目となる。

「2020年 『氷上のフェニックス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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