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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784087807288
作品紹介・あらすじ
極端な右(過激なナショナリズム)と極端な左(対案なき批判)ばかり目立つニッポンの言論。どちらの「バカ」にも肩入れできない良識派におくる、好評既刊『不愉快なことには理由がある』の続編!
感想・レビュー・書評
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日本の政治は「既得権」「損得」「根回し」「先送り」のいずれかで動く「自己保全・損得」の政治家ばかりになった、と感じる。政治家の主な役割は一言で言えば経済成長させる軌道を作ることであって、給付金などばら撒きする政治家「バカ」の集まりでは経済成長は愚か、成長し続け増えるのは国家予算の増額=増税・ばら撒き政策など、さらに政治家の懐具合への損得を判断して動くだけになっているのが悲しい。本書にある「フェアトレード」なるNGO(非政府機関)はアフリカの農民の悲惨さを材料に寄付と中間搾取を延々と続けている事実は、現代の日本の「米不足・高騰化」とよく似ている。それは、「米農家が大変だ」と言いながら中間搾取をひたすら隠し、高騰化させ利潤を得ているJA・一部政治家関係と瓜二つだと感じたことだ。政治家は早々にそういった現代の理に沿わない団体組織の改革を進めるべきであり、昔からの搾取者・政治家等の悪習慣を切り捨てるべきだ。
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2014年に書かれた本。
中でもエピローグは自分にとっては衝撃だった。 -
ヒトは、めんどくさい事を避けたがる。すぐ答えの出る直感に頼るのが楽でいい。直感で得た答えは、自分にとって都合のよいものであるように正当化し納得する。都合が悪そうだと排除しようとする。それがバカということで、ヒト(生き物)の本質。自分がバカだと思っている人から見ると、自分もバカ。世の中バカが多い訳だ。
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「はじめに」の部分で著者が民放テレビのディレクターに言われた「僕たちは昼間に働いていないバカに向けて番組を作っている」旨のことを言われたことを引き合いに出し、今ではメディア全体がこのニヒリズムに覆われていることを憂いている。著者の定義に従えば、バカとはファースト思考(直感でしか物事を考えられない)しかできない人たちとし、真実を見れず、メディアが捏造を伝えたり視聴者に好まれる番組作りをしているなど、社会の様々な問題を紹介している。スロー思考(じっくりと問題の本質を理解し、)ができる人に一緒になりましょうと説いている本。
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●フェアトレードに参加すると農家が損をする
倫理的認証団体は小規模農家まで個別に認証しているわけではありません。そんな事は物理的に不可能ですから、地域ごとに協同組合を設立して、組合が商品の品質を保証した上で(スターバックスやマクドナルドなどの)大口顧客に販売します。「農家が個別に価格交渉するよりも集団で交渉した方が有利だから」です。
ところが、タンザニア産のコーヒー豆が国際市場で5ドル/キロを上回る史上最高値を記録しているにもかかわらず、フェアトレードに参加する農家が受け取っていたのは1.38ドル/キロだけだったのです。これはフェアトレードが「公正な価格」とする2.81ドル/キロの半値以下です。
なぜこんな「不公正」なことが起こるのでしょうか。
それは共同組合が現地の有力者に支配され、彼らの人件費や管理費等の名目で農家を搾取しているからです。それなのにフェアトレードは協同組合がないと事業が継続できないため、こうした不都合な事実に気づいていても目をつぶって放置しているのだといいます。 -
時事評論である。ほんの少し前なのに随分変わった気がする。これからも続けてほしい。
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政党、マスコミ、NGO等々へのシニカルな見方。全てダメダメでは何もできないのだが。。。
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世の中には矛盾や問題が沢山あります。この本は言わば不都合な真実を集めた本です。
世の中には色んな事情が絡んで矛盾が生じる事があります。でも大多数の人はある物事の一面しか捉えていないので、その矛盾に気が付いていません。
この本では物事を多角的に捉えて、矛盾している事象を多数集めています。正直私も読むまで知らなかった事実がたくさんあり、勉強になりました。
また著者は色んな物事を取材なりして、またちゃんと分析しているので、頭良いと思います。
教養として色んな人に読んで欲しいと思います。 -
中々よい
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タイトルと内容が一致しないというか、売るためのタイトル。内容はふつうのエッセーだが結局最後まで読んでしまった。
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週刊プレイボーイ誌の連載コラムをまとめたもの
最後の方の NGOやフェアトレードが、現地社会を壊し貧しくしているという話は、初耳だった。 -
人生
社会 -
正義
・共同体主義・コミュタリアン(右翼、新右翼 伝統の重視 )
・自由主義・リバタリアン
・平等主義・リベラル(左翼、共産党、市民運動 福祉の重視など)
これらは進化的に正義的な感情にそったグループ分けである。
それにさらに、進化的な裏付けのない、第四の正義、効用の最大化を目的とする「功利主義(ネオリベ)」が登場する。これは近代経済学と非常に相性が良い。
さらには先の中でリバタリアンと相性が比較的良い。
共同体主義と平等主義は「市場原理の否定」のもと、団結することもある。
正社員=ずっと雇う代わりに転勤などの不当にも耐えろ、という要求。
「社員の面倒を見る」義務から、会社を解放しよう。
「人道支援」という巨大なビジネス市場では、人々はより「悲惨」を求める。
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日本人の思想、政治などの構造的な問題から始まり
世の中のことや時事問題を表面だけでない多角的な視点で解説する
話は論理的でわかりやすい -
まあ普通かな
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2012年11月から今年5月にかけて、『週刊プレイボーイ』に連載された時評コラムの単行本化。挑発的なタイトルだが、中身はタイトルほど「上から目線」ではない。
一昨年から今春にかけて起きたさまざまな出来事をお題にした時評コラムが、政治・経済・社会・心理の4分野に分けてまとめられている。
著者の専門は経済・金融だから、やはり経済について論じたパートがいちばん読み応えがある。また、政治などを論じたコラムでも、経済学的知見を援用した部分に卓見が多い。
私が付箋をつけた箇所を引用してみよう。
《経済学では、人間が完全に合理的であれば選挙などに行くわけがない、と考えます。国政選挙では自分の1票が候補者の当落に与える影響力はほとんどゼロですから、貴重な休日にわざわざ投票所まで出かけていく費用対効果もゼロで、投票率は業界団体や宗教団体など、投票の動機が明快なひとの数で決まることになります。
実際には投票率はこのシニカルな仮説をはるかに超えていて、「ひとは常に経済合理的に行動するわけではない」という行動経済学の知見の正しさを証明しています。》
《日本の宝くじは期待値(当せん確率・当せん金)が5割未満で、世界でもっとも割の悪いギャンブルです。そのため経済学者はこれを「愚か者に課せられた税金」と呼んでいますが、この国では自治体関係者とスポーツ関係者が“愚か者”の財布を奪い合っているのです。》
いちばん目からウロコだったのは、日本が先進国中でいちばん“母子家庭に冷たい政策”をとってきた理由を論じたコラム(「母子家庭を援助すべき“不都合”な理由」)。
生活困窮者への自立支援として行われる職業訓練は、「母子家庭の失業者には有効」だが、「それ以外にはほとんど役に立たず、とりわけ低学歴の若者と高齢者への教育投資はまったく効果がない」という(福祉就労支援の先進国である、英米の経済学者の政策評価による)。
したがって、「もっとも効率的な政策は生活保護から母子家庭を切り離し、従来の基準を上回るじゅうぶんな援助をすることです」と著者は言い、次のようにつづける。
《それではなぜ、こんなかんたんなことができないのでしょうか。理由は、母子家庭以外の受給者が母集団(ふつうのひとたち)とは異なると政府が認めることになってしまうからでしょう。
政治家にとっては、“不愉快な事実”をひとびとに告げるより、母子家庭が苦しむほうがずっといいのです。》
著者のこの見立ての正否はさておき、傾聴に値する意見だろう。 -
橘玲の著作にしては切れ味今一.
「人道援助という巨大ビジネス」の章は興味深く読んだ. -
「はじめに」でマスコミの役割は「バカに娯楽を提供すること」というディレクターさんの話があります。
たしかに昼のワイドショーの放映時間は昼のど真ん中ですから。
視聴者の属性は推して知るべしです。
乗せられて不倫やモリカケやって言うてるのはマスコミとスポンサーに躍らされてるなあと思います。
一つ一つ上げていくとネタバレになるんですが僕もそうやなあって思うことが多かったです。
目次を見て興味あれば読んで損はない本やと思います。 -
高校時代、「物事にはたくさんの見方がある。一つの方向からものを知って分かったつもりになるな」と先生から教わった。
いつもお気に入りのサイトばかり見て、お決まりのテレビニュースばかり見ていたら見方が偏りかねない。
もちろん、この本の全てをなるほど、とも思えないけど、色んな主張に耳を傾けることを長く忘れていたことに気付かされました。
著者プロフィール
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