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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784087807912
作品紹介・あらすじ
敗戦の総括、集団的自衛権、表現の自由、労働・雇用問題…。世界標準からかけ離れたニッポンの「リベラル」に、本当のリベラリストはうんざりしている。まっとうなリベラリズムを再生するための社会評論集。
感想・レビュー・書評
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ブラックな文体に定評のある橘玲の新作です。
いつも全面的に賛成!とは思わないものの、自分自身の思考の凝り固まりをほぐすとか別の目線が欲しい時に読むと、もっと違うタイプの本を読んで考えなおそうかな。という一助になります。
今回も最初の章から、地雷原な「沖縄戦における集団自決」や「従軍慰安婦」などの題材を題材に斬りまくっております。
どの章もピンと来る記述が要所要所であったのですが、全部上げているとキリがないので、最初の章でインパクトが有ったところだけ、書いておきます。
(戦前の日本軍)市民の盾となって戦ったことがない。沖縄の「平和主義」にリアリティがあるのは「軍は自分たちを守ってくれない」という悲惨な経験に裏打ちされているから。
なんて書かれてる部分などは、色々な思考が頭のなかをぐるぐる周る感じでした。
1冊全体に貫かれているテーマとしては、
ただの理想主義に走るのではなく、現実を見据えた具体的な行動を。と言われているような気分になりましたけど、多分気のせいだと思います(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
橘玲、安定の時評。
本人は我こそは「リベラル」であると自任しているが、その意味は「自由」を何より尊び、国家が自分の人生に介入するのを嫌い、その代わり、責任を負うということ。言い換えればかなり徹底した「自己責任」論者。
ではうさんくさい「リベラル」とは?
理想(きれいごと)を主張するがゆえに無謬性に縛られている言動をするひとたち。
冒頭の「沖縄戦における日本軍」悪玉説の徹底した再検証は必読。同時に、非正規労働の不当な扱いを徹底的に糾弾。
思考を自由にできれば、右にせよ左にせよ「わかりやすいがうさんくさい」物語から解放される、ということがよくわかる。 -
日本の社会で「リベラル」を名乗る人たちが、世界標準のリベラリズムと如何にかけ離れているか、また、日本の「リベラル」がどこで失敗したか、どのように立ち振る舞えばよかったのかが書かれている本。
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「日本のような成熟した国家では、誰が政権の座に就いたとしても政策の選択肢はほとんどないのです。」
沖縄の話は知らなかった。鵜呑みにするのはまずいが、とても勉強になった。そこに、軍令はなかった。
リベラルとは何か。リベラルのレッテルを貼られるとリベラルになるのか。 -
タイトルしか読んでいないが、もう本著を読むことはないだろうと思うのでコメント。
本当のリベラリストと言っているが、マイケル・サンデルに言わせてみればリベラリストもリバタリアンもクソだと言っていた。わたしもそう思う。
かといってコミュニタリアリズムが全て正しいかと言われると、うーんとなるが、少なくとも現代の日本(2025年現在)には、共同体主義やナショナリズムは強く必要ではないかと感じ始めてきた。
したがって、サンデルの著者を再読するのがよいだろうと思う。 -
覚せい剤じゃなくてもみんな何かに依存している
けっきょくのところ、すべてのひとが、多かれ少なかれなにかに依存して生きているのです。私たちは、そんなに強いわけではありません。 -
日本のリベラルがどう迷走したかわかる本。週刊誌?をまとめたやつっぽい。サービス残業は現代の奴隷制でそれを一掃するには経営者に懲役刑を科せばいいだけ。というのは面白い解決法。ドラッグは合法化しよう☺️
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金融本では学び多く多数の著作を読ませていただいたが、本作はこれまでとは趣向が異なり議題が重く社会的な内容でした。コロナ禍で感じた現在日本への不安の根幹にあるものを、更に深掘りした内容かもしれない。この思想が根底にあったからこそ、著者の国外資産退避の提案や志向が生まれたように納得できました。
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2015年に安保関連法が改正されてしまったタイミングで民主主義に関する書籍が多数出版され、そのうちの一冊として購入したがしばらく積読になっていた
ロシアがウクライナに侵攻して、また民主主義的理性の限界が議論になるかも、と思い読んでみることにした
最初の沖縄「集団自決」に関する内容には圧倒される
恥ずかしながら知らなかったことが多数あり、とても勉強になった
著者が批判する「リベラル」が報道機関による報道を想定していることも分かった あまり具体的な学説は想定してなさそう
安倍政権の政策には積極的な評価をしていたように思える記載が多い気がした モリカケ問題や統計偽装問題が判明する前に出版された本なので、今でも同じ評価なのかは気になる
原発の津波対策における国会の答弁、オリンピック誘致における虚偽の説明など、「リベラル」が安倍元首相を特に批判している問題に触れてないのが気にかかる
外交問題、安全保障問題をゲーム理論で説明するのは強引な気がする 施政者が必ずしも合理的に判断することを期待できないからこその自由主義、立憲主義のはずなのに
福祉国家を差別国家を断定するのには強い違和感がある 北欧の福祉の財源が必ずしも税金だけではないことも看過してる
本文では、個人の尊厳よりも社会全体や権威を重視する権威主義的な考え方に近いと思われる主張もあったけど、エピローグでは正義の視点から権威主義的な疑いを払拭してくれて安心できた
流し読みでは理解できないところもあった また読み直そう -
何時もながら筆者の刀の切れ味には快感すら覚える。ニュースを見て、マスゴミでうんざりして、タレントの政治や気取りの迷走を見て、頭の中でぐるぐる回るむかつきを、スパッ
無論、突っ込みたくなるところもあるし、そこまで言うかぁの類もある。しかし、現実を見ているのは認識できる。
2016年刊行だから、ニュースとは言わずオールドズの出来事を取り上げているが未だにグダグダが続いている事象もあり、極めて日本的な浪花節なんかなと感じた。
国際的にも、そう思われている・・的なコメントもあり、母ぁと。
戦犯安倍の事後処理がどうなるか岸田の手腕を観たいところだが、期待できそうもない方向へ舵が向きつつあるし、安倍の所業の酷さが国賊レベル・・税金を返せ的で。
今年は野党のリーダーがやっとというか、ついに変わり、自民一党独裁に道メスが入るかも見もの・・だが・・変わらないかな。
そして30年間ねむった平均賃金とOECD先進諸国中最下位の女性の地位・・挙げればきりがないが雇用情勢に関してのコメントは頷くものばかり。
固まった頭に爆破仕掛けるにはいい読書だった。 -
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難しくて若干斜め読みとなってしまった。
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日本型リベラルが世の支持を受けない理由として、そのダブルスタンダードぶりを指摘している。
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自称リベラルのダブルスタンダード
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●日本の「リベラル」は胡散臭いと疑うようになりました。世界標準(グローバルスタンダード)のリベラリズムとはかけ離れた、日本の独自の奇怪な思想であることを知ることになります。しかし「リベラル」を批判すると、問答無用で「意欲」のレッテルを貼られ「知識人」から排除される応募がまかり通ってきました。こうして、「リベラル」に疑問を持つリベラリストは、日本では居場所がなくなってしまったのです。
●沖縄における集団自決の真実。リベラルはなぜ取材をしなかったのでしょうか?取材すれば不都合な事実が出てくることをうすうす知っていたからでしょう。それによって「日本軍=加害者」「住民=被害者」と言うわかりやすい構図が崩れることを恐れたのです。
●囚人のジレンマで、1番効率の良いプログラムは「しっぺ返し戦略」①最初は協力②それ以降は相手が撮った行動を選択
これを安全保障に応用すると、①平和主義を宣言する。②武力攻撃を受けた場合は反撃する。③相手が撤退したら平和条約を締結する。
つまり②のためには軍事力が必要。
●いわゆる従軍慰安婦問題、1995年村山内閣によってアジア女性基金による解決が目指されました。それが日本のリベラルと韓国のナショナリストの活動家によって潰されてしまいます。彼らがなぜ反対したかはよくわかります。この問題が解決してしまうと、自分たちの独善的な「正義」を気分良く振り回すことができなくなってしまうのです。
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週間プレイボーイでの連載コラムを集めたもの。
この人は、主張があまりぶれないので、集めてもワリと形になる。
知識として新しい物はあまりなかった。 -
リベラルと称す人々の胡散臭さ、ダブルスタンダードが、嫌というほど書かれています。
冒頭の沖縄戦の話は有名ですが、それにしても、取材のずさんでひどいこと。
結論ありきの取材や、自分たちの主張ありきで、事実を捻じ曲げても無理やり結論に結び付けるやり方は、ひどいものです。
普通に、論理的に考えれば分かりそうなものですが、いったん偏った考えに取りつかれると、なかなか抜けられないのでしょう。 -
最初の沖縄の話は圧巻。
本書だけを鵜呑みにするのも、またそれは短慮となるだろうが、デマ、嘘の歴史というのがどうやって作られていくのかというのを理解しておくことは必要。
これほど大きなことではないにしても、自分になにかふりかかってくるかもしれない。
最終章で引用された、井上達夫氏の『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』が気になる。
次読む本の候補にしよう。
正義の基準 p233
・反転可能性
自分が受け入れられないことを相手に課してはいけない
・ただ乗り(フリーライド)の禁止
コストを払わずに利益だけを得るのは不正
・二重基準の禁止
ダブルスタンダードを使ったご都合主義は許されない -
社会
政治 -
週プレの連載をまとめたものなので章ごとのまとまりに欠ける印象はありますが、著者独自の視点になるほどと思うことが多く、自分がいかに思考停止状態になっているか気づかされます。
特に沖縄戦に関する部分の密度が濃く、ここだけでも読んだ甲斐がありました。
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