風をたべる 宇垣美里 ファーストフォトエッセイ

  • 集英社 (2019年4月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784087808650

作品紹介・あらすじ

話題のアナウンサー宇垣美里、待望の初エッセイ集!

『週刊プレイボーイ』で連載中の「人生はロックだ!!」から
抜粋したコラムに加え、沖縄での撮り下ろし写真満載!
宇垣アナの魅力や知られざる素顔が詰まった1stフォトエッセイ。

どのようにして、今の宇垣アナが形成されていったのか。
虎柄が似合い、『セーラームーン』に魅了された幼少期、“宇宙系アンドロイド"と言われた高校時代、
ミスキャンパスに輝いた大学時代、そしてTBS入社後から今に至るまでを赤裸々に告白。

加えて、人生に(自分に? 自分の人生に?)課している7つのルール、
SNSで話題になった「マイメロ論」など、人生観やライフスタイルについても書き綴っています。

撮り下ろしグラビアは、沖縄の街やビーチ、リゾートホテルなどで撮影。
三線に挑戦するシーンなど、テレビでは見られない無防備な姿は、まさに必見です!

■宇垣美里(うがき・みさと)
1991年4月16日生まれ 兵庫県出身
同志社大学卒業。在学中に「ミス同志社」に選ばれる。
2014年TBSにアナウンサーとして入社。
数々の人気番組の担当をへて、今年3月末に退社、フリーに転身予定。

感想・レビュー・書評

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  • 絶望してるからこそ自分を日々持ち上げて救いになる。その絶望や地獄が重々しくなく、軽快で共感できる。軽快だからこそ心に差し迫ってくる。
    自分に合わない作品でも誰かを救っている。そのことを忘れたくない。

  • 週刊プレイボーイで連載していた宇垣さんのエッセイ。

    子どものころからアナウンサーになるまでのエピソードや、旅行の思い出が綴られいているが、何より面白いのは宇垣さんの内面について書かれた後半部だった。
    日々、理不尽な怒りや悲しみは降り積もり、傷ついて落ち込んでしまう。だから自分で自分を甘やかしてあげなければいけない。ご褒美に甘いものを食べたり、買い物をしたり。自分のことを大切にする以上に、他人のことを大切にすることなんてできない。他人を甘やかせるように自分を甘やかす。

    なるほどなあ、と思いながら読んだ。
    まとめサイトに載っていた”マイメロ論”でしか宇垣さんのことを知らなかったけど、エッセイのなかでくるりときのこ帝国の『東京』が登場したところで宇垣さんファンになってしまった。

    ”「東京」と題する曲には、名曲が多い。それはきっと、地方出身者にとって「東京」はあらゆるものを象徴する、自分の心の闇を映し出す鏡だからじゃないでしょうか。
    「東京」に何を見出すかは、そのままその人がどんな思いを内に秘めているかを暴き出す。
    「今夜ちょっと君に電話しようと思った」と歌うくるりを聞きながら夜行バスで眠りについていた私は、今、「とりとめもない電話してみたくなるんだ」と歌うきのこ帝国を聞きながら満員電車に揺られている。就活をしていた頃も、働いている今も、東京が映し出す私の姿は変わっていない。”(P65より引用)

  • 連載開始当初から、週刊プレイボーイを読む時に真っ先に読み始めるほど好きだったのですが。通しで読むと、結構キツいものがありました…。

    相手に対してはすごく高圧的なのに、自分に対してはとことん甘いというか。何に対してそんなに怒ってるのかがいまいち分からないんですよね。急にキレだす感じがあるというか。その価値基準が全部「自分」なので、利他的な精神はあまりなくて、究極なまでに利己的なんですよね。

    それが1週間に1本のコラムなら面白いなぁで良かったのかもですが、まとめて読むとなんか疲れちゃいました。

  • 読書欲マシマシになってから、宇垣美里×本の動画とか未漁ってるうちに、宇垣さんの言葉選びとかすごく好きだなと思い迷わずポチした一冊。
    雑誌の連載?だからわりとライトに全部かかれてるけど、彼女の感性が好きだからこそ、一つ一つのエピソードをもっとじっくり読みたいなあ。

    以下好きだったものメモ

    ・旅行前に丁寧に掃除をする。旅行から疲れ果てて帰ってきた時整然とした部屋を見るとほっとするから。
    自分が選んだものばかりの整理整頓された居心地の良い自分の城の感覚になる。
    →素敵な考えだしたしかに!!!!真似しよう

  • 一気読みしてしまった

    幼い時の人間心理が理解できない(女子の連れションとか)
    逃げると言う選択肢
    人生短いんだから、思い立ったらすぐ旅行

    言葉の節々に、他人にあまり理解されない自論をストンと形作ってくれるストーリーがあって、
    話が上手くて、
    本当に彼女のことが好きになった

  • 宇垣さんの文章に出会ったのは、大学生当時にハマっていた、水溜りボンドの特集が組まれたQuickjapanでした。

    その雑誌に、宇垣さんが親友に宛てた手紙の文章が掲載されていて、なんて美しい文章を書く人なんだろうと思った。

    それから宇垣さんが出してる本がないか調べて買い、繰り返し読んでいますが、言葉がスッと入り込んでくるので、読んでる途中でいつも泣きそうになってしまう。

    サブカルを寝食を忘れるくらい愛していて、かつアナウンサーさんという職業もあいまって、本当に語彙力と文章力がある方だなと思う。

    本を読む際、好きな文章はメモを取るようにしてますが、素敵な文章が多すぎてメモがたくさんになってしまった。
    こんな文章をかけるように自分も本をたくさん読んで、文章力をあげたいと思います。

    その中でも、自分の人生にマッチして、特に好きな文章が二つ。

    「旅立つ私を応援してくれる人たちに、あのとき止めておけばよかったと思わせないことが、大切な人たちとの大事な居場所を捨てて、次の場所に行く私にできる最後のことなのだと思います。」(P160)

    「逃げる選択肢があるという事実は、この場所で踏みとどまって頑張り続ける支えにもなる。」(P79)

    地元を離れて就職することを決めた時、この言葉に背中を押された。
    他にもたくさん良い文章があるので、読んだことがない人は是非読んでほしい。

    自分と向き合い、傷つきながらも人生を踏みしめて歩いてる宇垣さんの気高さが眩しい。
    この芯があるところが羨ましくて、妬ましい。
    私も頑張らなくては。

    そして読み終わると、一人旅をしたくなります。

  • キャリア選択について悶々と悩んでいたことがあったけど、「捨てられた人生への責任は選んだ人生を大切にすることでしか果たせない」という文が腑に落ちてすっきりした。

  • もちろん全部じゃないけど似てる、うん、似てると思います。

  • 総裁らしさ全開で楽しいし、あなたもそのままでいいんだよ。と優しく肩に手を置いてもらったかのような暖かさを感じた。

  • 旅行が好きな宇垣さんは追いつめられるとパスポートを持ち歩くらしい。「どうしても耐えられなくなったら、いつだって、どこにだって行けるんだ」っていう切り札を持っているだけで絶大な安心感が得られるような気がするから、らしい。それって大事なことだよな~つらくなったら逃げていいんだって世界の広さを知っておくのは、心の余裕にもつながるから。

    私の知らない知識や見解をたくさん教えてくれた本だった。綺麗な人だなあ、ちょっと奇麗なのに毒があると評されているアナウンサーだよなっていうイメージはどこかに飛んでいった。今まで見たことのない世界を見せてくれる人ってすごい。誰かの人生に影響を与えられる人ってすごい。この本を読んで私はちょっと物の見方が変わった。人生って何があるかじゃなくて、世界をどう見るかだと思うから、一番大事な要素だと思う。アナウンサーの宇垣さんじゃなくて、宇垣美里っていう人のこと、ちょっと好きになった一冊でした。

  • 宇垣総裁のフォトエッセイ。
    彼女は、カルチャー面の造詣の深さ、芯のある人柄、時々垣間見えるポンコツ感(エッセイでは出てないな)が魅力。

  • お顔も好きだし、言葉選びも好きです

  • 宇垣美里の独特の人生観とか生き方とか

  • アナウンサーの宇垣美里さんが「週間プレイボーイ」に連載したエッセイをまとめた本。映像ではどういう人なのかわからなかったから、読んだ。
    多分テレビでは出せない自分がたくさんありそう。この先是非苦労する仕事をしてほしい。テレビやめるのが良いでしょう!

  • 外見だけじゃなくて、というかむしろ内面が好き。

  • ラジオで好きになって、文章を読んで
    ますます好きになりました。
    フリーになってさらに活動が広がると思うと楽しみしかありませんね。

  • はじめは、スーパーサッカーのアシスタントしてるのを見て、「あ、かわいい顔だなー。」くらいの印象。
    その後、気づいたら早々とTBSを退社されたとのこと。
    独特の世界観をもっていて、アナウンサーの枠に収まらない人で興味深い。

    と、思っていて、ラジオ聴いてみたり、本書を手に取ってみたりした。

    その結果の感想…あんまおもしろくない。

    事前にハードルが上がっちゃってて期待外れ、
    てのもあるけど、ことばのチョイスとかいまいち。
    喋ってもそうだし、活字にすると余計にそう感じた。

    あとは、全体に内容が薄いというか
    著名人の発言なんかを引用してそれっぽい雰囲気にはなっているものの
    文章を通して彼女の人となりがあまり見えなかった。
    その辺は若いから仕方ないのかな。

    加えて。
    本書と直接関係はないけれど、先日ラジオで「一触即発」と言うところを「いっぱつ触発」って発言してまして。
    なんかのネタなんかと思って聞いてたけど、どうやらそんな空気でもない。
    のちに、危機一髪か何かと混同したって釈明してましたけど、あれは引きましたね。咄嗟の言い間違いとかなのかもしれないけど、そんな人に「本が好き」とか「ことばを大切にしてる」なんて言われたくないわ!
    て思いましたね。

  • とても素敵。
    知的な言葉に元気になった。
    辛くなってきたらまた読もう。

  • 何か気が合いそうだなって勘違いしてしまうくらい、色々刺さりました。
    自分の事、自分を大切にしてくれる人を大切にしている人です。
    そして適度にインテリジェンスを感じるワードセンスが秀逸です。

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著者プロフィール

1991年4月16日生まれ。兵庫県出身。2014年4月にTBS入社。2019年3月にTBSテレビを退社し、同月4月よりオスカープロモーションに所属。現在はフリーのアナウンサーとしてテレビ、ラジオ、雑誌、CM出演のほか、週刊誌、WEBサイトでの執筆活動など幅広く活躍している。

「2021年 『愛しのショコラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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