のっけから失礼します

著者 :
  • 集英社
3.77
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本棚登録 : 1099
レビュー : 140
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087808704

作品紹介・あらすじ

雑誌「BAILA」での連載に、紀州パンダ紀行など、とっておきの書き下ろし5本を加えた「構想5年!」(著者談)の超大作(?)エッセイ集。
タクシーで運転手さんと繰り広げられる面白トーク、漫画や三代目J Soul Brothers への熱き想い、家族との心温まるエピソード……。
ありふれた日常がこんなにも笑い(ときどきほろっと)に包まれているなんて!
当代きっての人気作家、三浦しをんワールドが炸裂する、抱腹絶倒の1冊。



まえがき

一章 ニワトリはこっけ
善人の正体/美容時間の問題/もやしとぬた/あぶれる/黒いスーツの男/
「動かないもの」愛好家/一人の戦い/風邪より、宝塚/有名人愛/
グッドモーニング/赤面の理由/浮かれる/危険地帯テラス席/
夢を見るのもたいがいに/青(っぽ)い鳥/章末書き下ろし その一 理性はわりと不在がち

二章 取られるのはあっけ
DDの助手/声出していこう!/自分について相談したい/孤高の孤島暮らし/
危険な粉末/抜歯涅槃図/荒ぶる一家/詫びつづけの夜/なにごとも油断大敵/
未発見のニュータイプ/三つの愕然/心で伝わりあえたなら/別れの理由/
熱帯夜の効用/未知との遭遇/章末書き下ろし その二 すれちがいは細部に宿る

三章 幸いなるはもっけ
イベントとフィーバー/「水もしたたる」はシタルとは無関係です/愛の鞭/
生きるってなんだろう/まっとうなる市民の愉しみ/ファッションは愛と平和/
弱腰ダース・ベイダー/ぼんやりした世界/奔放なる人々との旅/まちがいにときめく/
招かざる客/きらめきの夏!/映画三昧/はじめての体験/
常識を超える体/年末年始は平穏/章末書き下ろし その三 絶頂を更新中

四章 おいしいのはほっけ
雪によって判明/非実在野球人生/ありがとう地球!/豊富な経験に基づくアドバイス/
黄色いボタンを押せ!/もんもんはいい男/危険な夏/発想の転換/たいらな世界/
うちのぼうや/ウキウキキウイフルーツ/虫と化す日々/のんびり南国宮崎の旅/
無常の味わい/四章書き下ろし その四 仲良しの儀式

あとがき

巻末おまけ書き下ろし もふもふパンダ紀行

感想・レビュー・書評

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  • しをんさんて、なんでこんなに面白いんだろう!
    BAILAで連載しているエッセイ5年分をまとめていて、一本が大体4ページ。たった4ページの間に、3回は噴き出す。は、はらが!腹が、よじれます!やべぇ、なんだこの破壊力!

    帯のとおり、内容は"ありふれているのに奇想天外な日常"。
    どこか一部、面白かったものを紹介しよう…と思い、パラパラと読み直したら、再度ブホッとなりました。やっぱり全部面白い(笑)
    親不知抜く話(DDとNDとNDDのネーミング!)とか、観劇やコンサートでテンションがおかしくなってる話とか、家族との日常とか…こう書くと、何がどう面白いのかわかんないですが、しをんさんの類いまれな妄想力と言葉選びのセンスにて、笑わずにはいられない、電車内では厳禁!な一冊になっております。

    あ!そうだ。エッセイは合うも合わないも気にせずズンズン読むべきなのだけど、一箇所だけ異議を言わせてください。手帳の前年12月の欄は不要論を唱えるところ、
    "賭けてもいいが、「1月はじまり」の手帳を使ってる人々の9割9厘が、「前年の12月の欄」をまったく記入したことがないと思う。"
    いや、それは違うと思うの。手帳を買う人のけっこうな割合は、新しい手帳が並ぶ時期になると「今年も続かなかったけど、来年こそは」と新しい手帳を求める人であり(つまり私)、そういう人は、買ったばかりの新しい手帳を早く使いたいから、12月頃から新しい予定を書き出したりするのですよ。むしろ私なんて、前年12月の欄が一番充実していたりするから!そして4月頃には途絶えるのだけど!
    (というか、12月には来年の予定書き込みたいと、新しい手帳買ったらさっさと手帳乗り替える人も多いと思われ。)
    とこんなとこで真面目に反論しても意味ないけど(笑)

    コロナ騒動で自粛が続き、世の中ピリついてて春なのに気分晴れないな…という人たくさんいると思う。そんな時に、しをんさんのエッセイはとてもおすすめ!
    沈鬱とした気分を笑いでスカッと爽快に吹き飛ばしてくれます。大丈夫、一人で引きこもっていたって、日常はこんなに笑いで溢れている!

    • かおりさん
      はじめまして。いきなりですが私も12月から新しい手帳に乗り換える派です!
      はじめまして。いきなりですが私も12月から新しい手帳に乗り換える派です!
      2020/03/31
    • マリモさん
      かおりさん

      コメントありがとうございます♪
      ご賛同意見ありがとうございます!12月の欄を使う人が一厘しかいないってことはないですよね?!(...
      かおりさん

      コメントありがとうございます♪
      ご賛同意見ありがとうございます!12月の欄を使う人が一厘しかいないってことはないですよね?!(^◇^;)
      前年12月欄がなくなりませんように!笑
      2020/03/31
  • しをんちゃんのエッセイ集。
    雑誌『BAILA』連載を1冊にまとめたものです。

    しをんちゃんのエッセイ、若い頃のものからずっと読んでいるのですが、40歳を超えた今でも全然ぶれないなぁ…とむふむふしてしまいました。
    特に、好きなものに注ぐエネルギーと情熱に感服しました。
    今作ではEXILE一族にドはまりし、ずぶずぶ魅了されていく姿ににやにや。

    あいかわらずご家族エピソードも最高におもしろい!
    キウイ栽培にはまる御父上にけらけら笑ってしまいました。

    そしてタイトルや章題に至るまでしをんちゃんのユーモアがきらりと光っていて、終始口元の笑いを押さえきれぬまま読了。

  • エッセイ集。
    雑誌「BAILA」での連載とのことです。
    しをんワールド炸裂の一冊。しをんさんの好きなもののこと、日常のことがしをんさん目線で書かれていました。妄想のお話も忘れてはなりません。どこを読んでも楽しめましすが、その中でも一番印象に残るのは、お父さんが出てくるキウイのお話。素敵なご家族ですね。面白かったなあ。小説もいいですが、こうしたエッセイでいつまでも笑わせてほしいなあ。

  • 「BAILA」連載エッセイの書籍化。
    月刊誌なので、冒頭は5年分くらい前の内容だそう。

    にもかかわらず、いつも通り個性的なエピソード中心で、基本的に時代を感じさせない(いい意味で)。
    時期を感じるのは、ドラマやアニメの話題くらい。

    「まえがき」から思わず「のっけ」を辞書で引いてしまう。

    ご当地アイドルやぎっくり腰の話にはふきだしたし、ご家族の話は安定のおもしろさ。
    さらっと流しがちなエッセイの内容の矛盾も見逃さない、校閲さんの指摘もすごい。

    「きっと喜んでるんだろうなぁ」と放送当時から思っていた「重版出来!」。
    予想通りの反応を確認できて、うれしかった。

  •  雑誌「BAILA」で連載されていたエッセイをまとめた単行本。
     掲載時期は2014年6月号~2019年5月号まで。ですが、日常エッセイなので、いつ読んでも面白い。
     あとから「ああ、そういうこともあったなあ」って思うけど、文章がとにかく面白い。
     三浦さんの小説の綺麗さとのギャップがすごすぎて、高低差で耳(以下略)。

     どこを読んでも面白いのですが、自分が特に好きなのは、映画『HiGH&LOW』シリーズにハマっていく三浦さんのお姿。
     オタクが何かにはまっていく状況を一から拝読でき、またその良さが手に取るように分かりやすく書かれているのです。だから、面白そう、自分も見てみたいかもと思わされてしまいます。
     三浦さんの「きらめき貯蔵袋」が破裂するほどのキラキラ、ドキドキっていかほどかと。

     それから、『ハイキュー!!』(古舘春一・作)めっちゃ面白いよねぇ。
     心の中で、ワイは三浦さんとがっつり握手。
     アニメ『ハイキュー!! 烏野高校VS白鳥沢学園高校』だから2016年10月クールか。

     その後、三浦さん原作の『風が強く吹いている』も同じProduction I.Gさんでアニメ化されるのだと思うと、感涙を禁じ得ない。

     かなり話がずれてきたな。

     で、結論。クセ強いけど面白いですよ。

  •  安心と信頼の三浦しをん氏の日常。お洒落な雑誌の連載の1回目から既にやらかしてると言ってたけど、もはや通常運転で安心感しかないのは……。相変わらずのオタ気質と笑える話と。DDと親知らずの話とキウイの話は声に出して笑ってしまったw
     それにしても毎回思うのだが、共感するとこが多いというか、読んでて実家のような安心感があるので、シンパシーを感じるところがあるのかもしれない。大丈夫か私(

  • 雑誌「BAILA」で連載していたエッセイ。
    相変わらず、しをんさんの日常の切り取り方にニヤニヤが止まらず、吹き出し要注意。
    通勤時に読めず、時間がかかってしまう。
    新幹線で甲斐甲斐しく男性の世話を焼くSPらしき人々、バスに正面から突っ込む自転車、人生を語るタクシー運転手と、しをんさんだから出会ってしまうのか?
    世界を平面でしか把握できていない、にそうか!と納得。私、いつも細い道路とかぶつからずに歩けないんだよね。そういうことなのかも!

    「自分ではフツーだと思っているので、フツーじゃないことになかなか気づけないのであった。
    そう考えると、フツーなんて実体のない、どうでもいいことなんだなと思う。フツーかフツーじゃないかなんて、気にしなくていい。」
    しをんさんのエッセイを読むと、ホント、自分、頑張れという気持ちになる。

  • 女性向けファッション誌「BAILA」に掲載されたものをとりまとめたと言うが、ファッションの「ファ」の字も残り香も感じられない相も変わらずの妄想爆裂エッセイ。
    新幹線のホームで男はつらいよファッションの男性が綺麗な女性と立っていた。ついでに彼の股間も立っていた。(ズボンはちゃんと穿いていた)クールな表情で不如意棒を屹立。・・・・
    寅さん=バナナの叩き売り=股間。短絡的脊椎反射でものを書いてしまったと言い訳もしているが幾分やりすぎ。内角ギリギリを攻めているつもりも、完全なデッドボール。いや危険球、一発退場もの。男の自分が恥ずかしくなってしまうような、それでも最後までしっかり牽引してくれる、不思議な魅力満ち溢れる、だけどとてつもなく怪しい一冊。

  • 雑誌「BAILA」2014年6月号から2019年5月号に連載されたエッセイ。
    5年前でも全く古いものとは感じられないし、書き下ろしエッセイや追記が入っているので「BAILA」を欠かさず読んでいる人にもお薦め。

    私自身は彼女のエッセイは「ベスト・エッセイ」で少し読んだだけ、小説は4冊読みました。
    だから三浦しをんさんというのは『舟を編む』林香具矢役の宮崎あおいさんとか『あの家に暮らす四人の女』牧田佐知役の中谷美紀さんみたいな人を想像していたのです。

    でも髪の毛ぼさぼさで洗顔を怠り、体重は20歳のころより10キロ増え、おそらく体の三分の一以上が脂肪。
    そんな彼女の日常ですから、笑いながら読みました。

    寝る暇も無く執筆しているのかなと思ったけど、睡眠時間は十分過ぎるほどとっていて、次に多いのが読書時間、仕事時間は意外に少ない。
    でも睡眠や読書が彼女の書くものに大いに役立っているのだと思いました。
    なぜなら、すごく想像力というか妄想力が優れているので。
    ただ、しをんさんは人気作家だからわかるけど、彼女のまわりの編集者や友人にも同じような方がいるのが驚き。
    おつき合いする時間が長くなると似てくるのかしら。

    • やまさん
      凪紗さん
      こんばんは。
      やま
      凪紗さん
      こんばんは。
      やま
      2019/11/09
  • いやはや、しをんさんの赤裸々エッセイ。本人は赤裸々と思っておられないのだろう。

    まぁしをんさんのエッセイはどれもこれも面白い。自虐ネタから下ネタから他人批判からマイブームなものまで、どの話もお腹がよじれました。何がこんなにいいんだろうか?もちろん言葉選びのセンスが抜群に良い。でも一番は小説とのギャップだろうな。

    エッセイと小説、最早ゴーストライターかと思えるぐらいの二重人格。まぁところどころ小説でもオタクの匂いは漂ってはいるけど、それは両方を読むから分かるのであって。

    こんな風に生きてる人がいて安心できました。まだまだ窮屈に生きてる自分に反省。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○(まる)』でデビュー。以後、『月魚』『ロマンス小説の七日間』『秘密の花園』などの小説を発表。『悶絶スパイラル』『あやつられ文楽鑑賞』『本屋さんで待ちあわせ』など、エッセイ集も注目を集める。06年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を、12年『舟を編む』で本屋大賞を、15年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞を受賞。ほかの小説として『むかしのはなし』『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『光』『神去なあなあ日常』『天国旅行』『木暮荘物語』『政と源』などがある。

「2021年 『ののはな通信』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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