宝石商リチャード氏の謎鑑定公式ファンブック エトランジェの宝石箱

著者 :
  • 集英社
4.14
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本棚登録 : 356
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087808896

作品紹介・あらすじ

アニメ化&コミカライズ決定で話題沸騰中の「宝石商リチャード氏の謎鑑定」シリーズ。
ファンの皆様からこれまで多く寄せられてきた希望の声にお応えし、読みどころ&見どころ満載のファンブックを大判サイズで刊行します!

★辻村七子の個人ブログ掲載のショートストーリー&書店購入者特典ショートストーリーをすべて収録!
★雪広うたこ描き下ろしピンナップ!
★口絵として既刊文庫カバーイラスト全点収録!
★リチャード&正義の初期設定画初公開!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズに出てくる宝石の種類や登場人物の相関図、クレアモント家の家系図まで載っていて良かったです。

    ショートストーリーは26話もあって、読み応えがありました。
    私が好きなお話は「スリランカ中田日記」です。
    正義のブログでのコメントする人(リチャード?ヴィンスさん?ジェフリー?)とのやりとりが面白かったです。

  • 誤植について。
    ショートストーリーの中で「アウフヘーベン」が「アウフベーヘン」になっているのはあんまりだと思います。

    鉱物の名前や地名など聞き慣れない片仮名言葉も多い作品なので全体の信頼性が揺らぐ。
    小中学生も読むであろう作品なので、アウフヘーベンを間違って覚えないように早く訂正して欲しいです。

    ほかには
    ・宝石箱というタイトルなので、宝石、鉱物はカラー図版を入れて欲しい。
    ・悩み相談が横書きでblogを縦書きにした意味が分からない。

  • 大学生の成長と葛藤物語のような宝石商シリーズもアニメ化、ファンブック発売という人気ぶり。

    就職で悩む時期はとっくに過ぎ去ったけど、あの有り余る夏休み、なぜ私はもっと勉強しなかったのか…!と社会人になってから一般教養の面白さに気付いた人も多いのではないだろうか。

    ファンブックだが、小話が多く、本作ではすっ飛ばされている、卒業からスリランカに移住するまでの間のエピソードが多くて読んでて楽しい。
    宝石にかんする知識と、お菓子の話が半々だが、月餅の売り方がバレンタイン並みだとか、資生堂フルーツパーラーの高級ぶり、日本語やシンハラ語に関しての豆知識がチラチラ出てきてふむふむと思ってしまう。
    わかったつもりなんだけども。(笑)

    小話の最後のストーリーで、正義がオペラにハマり、日本の若い男性として珍しいその趣味を誰にも共有できずに黙っていた時、ふとしたことでリチャードに露見し、それを笑わず、オペラコンサートのチケットをプレゼントしてくれる、という話で、正義がプリンが好きだと告白したリチャードを笑わなかっただろうか、と思案する場面がある。

    一昔前だったら、大人がアニメやゲームを好んだり、デスメタルやオペラを好きだったり(音楽は家庭によるかも)、女性向けのブランドを男性が好むことは「異端なこと」とされ、それが世間一般だった。
    今では大人も子供も電車で堂々と漫画を読み(アブノーマルな18禁モノを堂々と読まれるのは嫌だけど)、サンリオ男子なるものが表れ、ブランドショップにアニメとコラボした限定品が並び、オタクやレイヤーも増え、ユニセックスなモノや人が流行るようになった。(東京にいるとそう感じる)
    股おっぴろげて座ってた友人の子供に、女の子だから広げて座らないようにって注意した時、友人に、男らしい、女らしい、はもう差別用語だって言われたときに衝撃を受けた。
    性は生まれ持った個性じゃないの!?と思ったけど、個人の男性女性に対するイメージを押し付けるのがいけないって聞いて、納得したけど、志向の偏りがあるのが人間だから、完遂するのは難しいな。
    でもリチャードならできそう。

    ちなみに、電車に乗ることを考えたら、男も女も関係なく足を広げて座るのは確かにNGだよね。
    うん、反省。

    とファンブックから全く関係ないことを一つ学びました。

  • リチャードと正義の物語にはまって、ファンブックも購入。ショートストーリーがたくさんあって、おもしろかった。ラーメンの話とか、正義じゃないけど、ちょっと意外だったな。どれもいいお話。

  • 思った以上に短編集が沢山入っていて面白かった。
    ファンブックと言うより短編集におまけでちょっとした小ネタが付いている感じ。
    意外だったのがジェフェリーの人生相談が想像以上にしっかりしていて面白かった。

  • 2023/07/01

    読むと終わってしまうから全然進めれなかった。最後のオペラの話が好き。たしかに言いにくい趣味ってあるよな。

  • 2022/03/12-03/17

  • 買ってしまったよファンブック。
    第二弾がでるなら是非文庫サイズを希望します。

    オペラの話とラーメンの話が好き。
    本編では仕事→たまにプライベート→仕事+プライベートが描かれているけど、所詮は仕事の話がメインなので
    プライベートでちまちまと一緒にいる話読むとまた、感じが違うというか。行間の偉大さというか。中田くんは鈍感でよかったなというか。

  • これを機に読み返してみようかなあ

  • 未読の短編を堪能できるのでとても満足。

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著者プロフィール

9月24日生まれ。神奈川県出身。『時泥棒と椿姫の夢』で2014年度ロマン賞を受賞。受賞作を改題・加筆改稿した『螺旋時空のラビリンス』で文庫デビュー。

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