天使の梯子 Angel's Ladder

著者 :
制作 : 小瀧 達郎 
  • 集英社
3.51
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  • (32)
  • (5)
本棚登録 : 1842
レビュー : 327
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087813197

作品紹介・あらすじ

『天使の卵』から10年。歩太・夏姫、29歳。8歳年下の男に熱愛される夏姫…。再び、あのせつない恋物語が甦る。

感想・レビュー・書評

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  • 消えない後悔抱えて十年。また桜が咲く季節になった。

    『天使の卵』から十年後の設定のお話。この話があるから、前作が深みを増す。主人公は新しい人物だが、あの二人はいったいあの後どうなったのかという読者のかゆい所に手が届いた作品。前作があってこそなので、未読な方はまずそちらからおすすめしたい。
    本当に言葉ってすごい力があるんだと改めて感じた。たった一言で、人を傷つけるし喜ばせる。何年も前に読んで、気をつけようと思ったことは覚えているのに、振り返ればあの一言は余計だったということが多々ある。そんな自分が厭になるけど、これも抱えて生きていかなければと強い気持ちになれる作品です。

  • 完結編。救いのある内容で、でも歩太が彼女を想う様子がやっぱり切なすぎる。夏姫はいいけど、彼の今後は?と気になる…。

  •  歩太のところのどこかの国からきた社長がいい味をだしていた。
    裏のない、心の底からあたたかいもので満たされているような人柄だった。
     どんな人たちがまわりにいるかということは本当に大切だと改めて感じた。
     大きな傷を負い、それを手放すことも癒すこともできないのに
    何とか歩いていられるのは”人の心遣い”があるからだろう。
    「結局、忘れるということは本人にしかできないことダカラ」という言葉にはっとさせられる。

     慎一の夏姫への想いは受け入れられるのかと葛藤していた分
    わかりにくかったけれど本物であってよかった。それをわかるきっかけを作ったのが
    社長と歩太であったのもよかった。

     天使の卵の続編だが、これ一冊でも楽しめる。

  •  先に読んだ『天使の卵』の続編。春妃が無くなってから10年後の話。
     間を空けずに続編を読んだせいか、作品内の時間の経ち方に少しとまどいがあり、少し間を空けて読んだ方が良かったのかも、と最初感じた。
     本作品での主人公は、春妃の妹の夏姫に恋をする古幡慎一。あの頃の春妃と歩太と同じように年下の男子だ。
     前作はとても整ったお話だったのだけれど、本作はとても小説っぽい起伏に満ちたものになっていて、流石に作家の成長を感じる。『天使の卵』も(予想以上に)良かったが、断然こちらの方が好みだ。
    (以下ネタバレ)
     特に、慎一と歩太が対面するくだりが良い。前作を読んでいる読者は背景がわかっているので、慎一の抱く感情を見守ることができる。若者が悩み苦しんでいることに心を寄せ、応援したくなる感じ。常に冷静な歩太の姿勢も心強いというかとても好ましい。うまく読ませるなぁと思う。
     続編であることをうまく活かした、心地よい作品だった。

  • 高校生の時に読んだ『天使の卵』に、続編があるのを知って手に取った。一作目を読んでいないと話が全く分からないと思う。
    人には愛憎両方感じて当たり前だし、身近なほど悪態だってつきたくなる。そうして最悪のタイミングで人と別れた人たちが胸の内を語る言葉が、自分の経験と重なって胸がしくしくとする。
    気持ちと向き合ってきちんと言葉にできる真摯な登場人物たちが浮世離れしているようにも見えるけれど、下世話なもの全部なしにして綺麗なものだけ味わいたい時もある。村山由佳の本はそんな時に読みたい本。
    ただ正直に言うと、一本槍歩太の物語は『天使の卵』でとどめておいてほしかった。

  • 「天使の卵」から10年後の世界。
    書かれたのも約10年後なのですね。
    前作のきれいにまとまった悲しい恋物語より、こちらの再生の涙のほうが、わたしは好みかな。

  • 夏姫さんはショートヘアのイメージなんだけどなと思いながら読んでいたらラスト切って驚いた。

  • 憧れていた人ってずっと心のどこかにいるような気がする…。
    もしその人に手が届くのなら、全力で愛したいと思う反面壊したくなくて踏み込めない気持ちもありじれったい。
    嫉妬行動がハラハラしたけど、ハッピーエンドに繋がって良かった。

  • 天使の卵の続編。やっぱり年下設定。
    うまく繋がっていて面白かったです。
    おばあちゃんが死んだところで泣きました。
    人間らしい恋愛感情表現が巧くて好きです。

  • 「天使の卵」のあと 直ぐに 読んだ。3人(歩太、春妃、夏姫)の間に 槙一が 無理やり 入ってきた感が あると思ったのは 私だけでしょうか!?

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著者プロフィール

村山由佳(むらやま ゆか)
1964年7月10日生まれ、立教大学文学部日本文学科卒業。不動産会社、塾講師などの勤務を経て作家となる。
1991年 『いのちのうた』でデビュー。1991年『もう一度デジャ・ヴ』で第1回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作、1993年『春妃〜デッサン』(『天使の卵-エンジェルス・エッグ』に改題)で第6回小説すばる新人賞、2003年『星々の舟』で第129回直木三十五賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞している。ほか、代表作として『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズがある。

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