犬のしっぽを撫でながら

  • 集英社 (2006年4月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784087813418

作品紹介・あらすじ

『博士の愛した数式』の著者の痛快エッセイ。
数の不思議に魅せられた著者の「数にまつわる」書き下ろしエッセイのほか野球の話、本の話、犬の話などを収録。

みんなの感想まとめ

数の不思議や愛犬との日常、野球や本への思いなど、多彩なテーマが織り交ぜられたエッセイは、著者の個性を豊かに表現しています。特に数学者との出会いや、数に対する深い愛情が丁寧に描かれており、読者はその魅力...

感想・レビュー・書評

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  • 2006年に発行された小川洋子さんのエッセイ。

    小川さんのエッセイを読むと、他作品が書かれたときのことや思いを知ることができるので、読みたい本が増えてしまう。

    まずは数学者との出会い、数の不思議さや永遠に魅せられたことが丁寧に書かれていた。『博士の愛した数式』が完成するまでのことで、以前に読んだ講演集と重なっている部分もあったが、こちらの方がより詳しかった。

    そして、小川さんが本好きで、想像力が果てしなく広がっていくような子どもだったのが、ほほえましかった。愛犬ラブとの散歩の様子、阪神タイガースへの思い、家族との思い出など、盛りだくさん。そんななかで、本を読むのと同じくらい、本を読んでいる人を眺めるのが好きだということが、書かれていた。おこがましくも私と一緒だと思い、嬉しかった。多くの小説を書かれているのに、とても謙虚な方なのも好感がもてた。

    本の中心に、緑色の紙のページがある。アンネ・フランクへの特別な思いと敬意を感じた。

  • 図書館で小川洋子さんのエッセイを借りる時、そういえば過去に一冊小川さんのエッセイを買ったことがあったなぁと思い本棚から出してきた。
    発売当時、とある噂を耳にし即購入した一冊。私的にかなり思い入れのある事が書いてある。今からその箇所を読んでもニヤニヤしてしまう。小川さんにお会いする機会があったら、その事を伝えたいくらい。こういうエッセイで、作家さんと想いを共有、共感できる事の嬉しさを最初に味わったのはこの本かもしれない。

  • 2006年発行。図書館本。これは
    出たときに読みたかったなぁー…
    読了しましたが文庫本を購入して
    再読予定。「博士の愛した数式」と
    「アンネ・フランクの記憶」に関する
    エッセイが複数掲載されているので
    上記作品が好きな方にお勧めしたいなぁ…

  • *数の不思議に魅せられて*「書く」ということ*アンネフランクへの旅*犬や野球に振り回されて*家族と思い出
    小川さんの小説の原点を思い浮かばせてくれるエッセイ集

  • とても素敵なエッセイ。
    もっと小川さんの本を読みたくなった。

    小川さんの愛するものへの視線はとても優しい。
    数学者の物語に興味がわいたし、愛犬のラブと小川さんの散歩の様子を想像して癒された。
    阪神タイガースへの愛は羨ましい程だ。
    試合の結果に一喜一憂するのは大変だろうなとも思うけれど、チームスポーツに夢中になっている人って本当に幸せそうに見える。

    本を読む人を観察して、妄想を膨らませるという話も面白かった。
    私も本を読んでいる人についついみとれてしまう時がある。
    あとは手帳を広げて一心不乱に何事かを書き付けている人もついつい見てしまう。
    小川さんも本の似合う素敵な人なんだろうな。

  • アンネフランクが好きなのでその部分だけ読んでみました。やっぱり私は小川洋子と相性合わないなあと改めて思いました。

  • ふむ

  • 比較的”生身の小川洋子”先生のエッセイだと思う。
    アンネ・フランクについてのページだけ紙の色がグリーンなのとか、いいよね。

  • 小川先生の作風が窺えるエッセイだ。
    物事に謙虚に向き合う視線がよくわかる。少しご自身を卑下しすぎかな。
    作家の目の付け所と、素材を飛躍させる力には驚かされるばかり。そんな風に受け止められるものなのかと。すごい才能だと思う。

  • 小川洋子さんのエッセイ集。
    飼い犬のレトリバーのラブが可愛い。

  • タイトルに惹かれたら
    エッセイ集だった
    でもよ~~くわかる
    そこまでじゃないけど
    そうだよねえ・・・

  • 小川洋子エッセイ。

    博士の愛した数式にまつわること。
    数学者、数学について。

    小説を書くということ。
    翻訳出版してくれたフランス、仕事道具のワープロに買い替えた机。
    嘘つきのかつての同級生、村上春樹さんの午後の最後の芝生。

    アンネフランクの日記が残したものについて。
    死んでいった人、生き残った人。
    アンネが残した多感な言葉たち、隠れ家で一緒に生活していた人と、それを支援していた人。

    家族や愛犬のこと。
    野球に目覚めた息子。
    自由奔放な愛犬ラブ。
    贔屓している野球チームの阪神タイガース。

    エッセイってなんとなく読みにくいイメージがあって、普段から避けているのだけど
    小川さんのエッセイは一つ一つの言葉が優しく、なんとも読みやすい。

    博士の愛した数式やアンネの日記をまた読み返したくなったし
    どれも独特の世界観を醸し出している小川さんの小説たちの経緯とか
    私生活も知ることができて、なんともなんとも。

    手元に置いておきたい本。

  • 好きな作家さんのエッセイ。特に最初の「数の不思議に魅せられて」は良かったです。

  • ①本を読んでいる人を眺めるのが好きだ。自分が本を読むのと変わらないくらい好きだ。喫茶店の窓辺で、図書館の机で、駅のホームで、公園のベンチで、本を手にした人を見かけると、必ず視線を送る。②晩年の祖父は中庭に面した和室に布団を敷きっぱなしにして、ほとんどの時間をそこで過ごしていた。枕元には日本酒と各種珍味の瓶詰めが置いてあり、手をのばせばすぐに一杯やれるようになっていた。お習字や作文で賞状をもらい、祖父に見せにゆくと、その賞の価値とはあまりにもかけ離れた、大げさな喜び方をしてくれた。-エッセイ、いいですねー

  • エッセイ。
    アンネの日記から仕事や家族のことまで。

    どこか優雅なイメージがあったのだけど、こういうエッセイを見ると毎日きちんともがいて生み出しているものが感じられる。

  • 著者同様、高校生になって数学から取り残された一人ではあるが、数に魅力を感じる。だから「博士の愛した数式」にもたどりつき、このエッセイにもたどりついた。日常をだらだらと綴っていない、一本芯の通ったエッセイ。ここから藤原正彦の「天才の栄光と挫折 数学者列伝」、読むことに挫折してしまった村上春樹にいま一度挑んでみようか、そして再読「アンネの日記」へと繋がっていく。

  • エッセイ集ですが、「数の不思議に魅せられて」に紹介している数学者の素顔への著者の感動の出会いの数々が感動的ですね。「博士のが愛した数式」の生れた基盤に納得しました。そして著者自身のタイガースへの熱狂ぶり、そして愛犬とのかかわりなど、楽しく読ませていただきました。著者は丁度私よりも10年後の時代なのですね。

  • 小川洋子さんのエッセイ。
    『博士の愛した数式』についてのエッセイもあるが、本書は、やはり、中盤にある「アンネ・フランク」に対する筆者の思いが綴られた部分が秀逸だと思う。

  • 執筆のこと、アンネ・フランクのこと、犬のこと、家族のこと……。作者の様々な日常が切り取られたエッセイ集。

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著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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