犬のしっぽを撫でながら

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 179
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087813418

作品紹介・あらすじ

「博士の愛した数式」を巡る小川洋子の最新エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で小川洋子さんのエッセイを借りる時、そういえば過去に一冊小川さんのエッセイを買ったことがあったなぁと思い本棚から出してきた。
    発売当時、とある噂を耳にし即購入した一冊。私的にかなり思い入れのある事が書いてある。今からその箇所を読んでもニヤニヤしてしまう。小川さんにお会いする機会があったら、その事を伝えたいくらい。こういうエッセイで、作家さんと想いを共有、共感できる事の嬉しさを最初に味わったのはこの本かもしれない。

  • とても素敵なエッセイ。
    もっと小川さんの本を読みたくなった。

    小川さんの愛するものへの視線はとても優しい。
    数学者の物語に興味がわいたし、愛犬のラブと小川さんの散歩の様子を想像して癒された。
    阪神タイガースへの愛は羨ましい程だ。
    試合の結果に一喜一憂するのは大変だろうなとも思うけれど、チームスポーツに夢中になっている人って本当に幸せそうに見える。

    本を読む人を観察して、妄想を膨らませるという話も面白かった。
    私も本を読んでいる人についついみとれてしまう時がある。
    あとは手帳を広げて一心不乱に何事かを書き付けている人もついつい見てしまう。
    小川さんも本の似合う素敵な人なんだろうな。

  • ①本を読んでいる人を眺めるのが好きだ。自分が本を読むのと変わらないくらい好きだ。喫茶店の窓辺で、図書館の机で、駅のホームで、公園のベンチで、本を手にした人を見かけると、必ず視線を送る。②晩年の祖父は中庭に面した和室に布団を敷きっぱなしにして、ほとんどの時間をそこで過ごしていた。枕元には日本酒と各種珍味の瓶詰めが置いてあり、手をのばせばすぐに一杯やれるようになっていた。お習字や作文で賞状をもらい、祖父に見せにゆくと、その賞の価値とはあまりにもかけ離れた、大げさな喜び方をしてくれた。-エッセイ、いいですねー

  • エッセイ。
    アンネの日記から仕事や家族のことまで。

    どこか優雅なイメージがあったのだけど、こういうエッセイを見ると毎日きちんともがいて生み出しているものが感じられる。

  • 著者同様、高校生になって数学から取り残された一人ではあるが、数に魅力を感じる。だから「博士の愛した数式」にもたどりつき、このエッセイにもたどりついた。日常をだらだらと綴っていない、一本芯の通ったエッセイ。ここから藤原正彦の「天才の栄光と挫折 数学者列伝」、読むことに挫折してしまった村上春樹にいま一度挑んでみようか、そして再読「アンネの日記」へと繋がっていく。

  • エッセイ集ですが、「数の不思議に魅せられて」に紹介している数学者の素顔への著者の感動の出会いの数々が感動的ですね。「博士のが愛した数式」の生れた基盤に納得しました。そして著者自身のタイガースへの熱狂ぶり、そして愛犬とのかかわりなど、楽しく読ませていただきました。著者は丁度私よりも10年後の時代なのですね。

  • 小川洋子さんのエッセイ。
    『博士の愛した数式』についてのエッセイもあるが、本書は、やはり、中盤にある「アンネ・フランク」に対する筆者の思いが綴られた部分が秀逸だと思う。

  • 執筆のこと、アンネ・フランクのこと、犬のこと、家族のこと……。作者の様々な日常が切り取られたエッセイ集。

  • 小川さんの書かれるものをそんなに熱心に追いかけてきたわけではなく、そのおかげで(?)まだまだ未読のものがある。ゆっくり読んでいくのが楽しみだ。

    文章をたどっていくだけで心地いい。ささくれた気持ちがしーんと静かになっていく。小川さんは私にとってじわじわと別格の存在になりつつあるようだ。

  • 「博士の愛した~」関連のエッセイってほかにもあったような・・・よほど気に入ってるんだろうか。確かにあれ読むと数学って美しいって気づくけど。

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プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

小川洋子の作品

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