消える大学 残る大学 全入時代の生き残り戦略

  • 集英社 (2008年7月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784087813920

作品紹介・あらすじ

大学は誰のためにあるのか!?
よい大学とは何か? 全入時代の大学に必要なのは、大学独自の役割(ミッション)と、学生にマッチした授業と、それを実現するための改革とそのための惜しみない努力。新しい時代の大学の姿を提言。

感想・レビュー・書評

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  • 大学人、必読。
    当たり前ですが、「大学のミッションとは何か?」を問うことの大切さが主張されます。
    GPAシステム(生徒の成績評価システム)についても紹介されています。
    これからたくさんの大学が淘汰されていきますから、本書のような観点が必要とされ、ますます取り上げられていくでしょう。

  • 副題のほうがただしい内容を示している、アメリカの大学から学ぶ大学の差別化(本来は全ての大学がそうなるべきという主旨で書かれているが)アイデア集。

  • 本当は、星をあと1つ2つはつけたい。
    著者は時々テレビにコメンテータ等として出演するのを見かけるが「米国かぶれのちょっと嫌な奴」だと思っていた。これを読んで、そういう印象を持ったことを申し訳なく思う。
    現在の大学(少数の高人気を維持するブランド大学を除く大半の普通または普通以下の大学)の問題点を仔細かつ正確に指摘している。
    大学に身を置く私には非常に刺激的かつ今まで漠然と問題とは感じながら、これは普遍的な問題ではないと思い込もうとしていたことが、やはり大問題であったことを再認識させてくれた。
    本書で指摘されていることを、正論(らしきこと?)で否定したり批判する大学関係者もおそらく多いと思うが、これを認めるか認めないかが数年後にその大学の存否を決定するのではないだろうか。
    ではどうするのか。もしかしたらどうしようもないのかも知れない。私の勤務先も含め、多くの大学が消滅していくという現実に身を任すしかないのだろうか。

  • ICUを出て、アーモスト大学で学ぶなど、リベラル・アーツを知り尽くした方が、桜美林など大学改革に携わってきた立場から書いたものですが、私自身いろいろ読んできただけに、この本は月並みであまり面白いものではありませんでした。入学定員の半数は入試によらなければならない、しかし、大手前大学では辞退率が低く80%をAO、推薦入試で許可してしまったことがある!との記載が。あまり名誉でない、複雑な話です。また、大学にとっての商品は「学生」ではなく、「単位」であるという考え方の基にコスト意識を持っていかないといけないという主張には納得ですね。学生が大学の商品であるというのは、やはり失礼な話であって、お客様である学生に単位を提供していくということになるわけですから。

  • 少子による、定員割れ・全入時代。大学経営(?)が厳しい時代。に、どうしたら生き残れるか?魅力ある大学とは?受験生やその親より大学関係者に熟読し、猛省して欲しい一冊。(具体的な大学名のランキングやこき下ろしではないので、悪しからず。)

    12/08/17-86

  • 大学の役割とは何か?について、最後まで問い続けている本だと感じた。大学の欠陥を列挙し、1つひとつについて対処法を示す書き方で読みやすかった。大学教員、学生、職員、組織体制など多角的に「大学」の問題点について述べている。大学進学する場合、私もそうであったようにほとんどの学生が確固とした目的・目標があるわけではないと思う。そんな中で、入学後路頭に迷わないように「教育の場」としての大学の役割は大きい。

    学生側にも「大学という環境をフルに利用してやろう」という貪欲な姿勢が益々求められてくると感じた。

  • *メモ*

    日本の大学の致命的な欠陥
    1.各大学が明確な「ミッション」を持っていない。
    2.学生を選抜するメカニズムが機能していない。
    3.ミッションがないからきちんとしたカリキュラムがなく、学生にマッチした授業ができていない。
    4.教員の本来の役割が認識されていない。
    5.「学部」という概念にとらわれすぎ。
    6.客観的な成績管理や図書館といった教育資源の有効利用などの諸システムが諸外国に比べて遅れている。
    7.「単位」という考え方が理解できていない。授業料は単位制。
    8.プロフェッショナルが大学を運営、経営していないため「経営意識」が低い。
    9.大学が「社会と地域の財産」になっていない。

    ・カールトン大学の例
    カールトン大学は研究ではなく教育

    ・教員には上司という概念がない。
    教員はそれが正しいのかわからない。

    ・アメリカの大学には「キャンパス・アンバサダー」といった学生ボランティア組織がある。
    その大学に関するあらゆる知識を身につけ、外の世界との窓口になる。

    ・授業料は単位制にすべき。

  • 大学職員について知る必要に迫られて読んだ1冊。大学運営とか教育とか、正直興味がなかったのに、引き込まれた。おもしろかった。学生だった頃から、大学って隔離された、宙に浮いた感じのする、空間だなあと思っていたけど、その理由が分かった気がする。

  • 全国の大学生に。
    現場で働く教職員の方々に。
    大学の近隣に住んでいる地域の方に。

    ぜひ読んでほしい1冊。

    文章もとても読みやすいです。
    大学関連の書籍を読んだ中で、一番素晴らしいと感じました。

    大学生活を充実させるためにどうしたらいいのか悩んでいるみなさん。
    「大学を変える」ための施策、ここにあります。

  • 大学の 先を示す この一冊 関係者には どこまで響くか
    ひたすら、大学=教育機関という考えを貫いた結果の主張である。

    私も大学の経営管理、行政管理を学びたいと思う。
    P8私立大の場合、収入の82%以上は学生からの納入金
    ということは学生としてはその大学が行う活動の8割以上は自分たちの大学に還元してもらわないといけない

    日本の大学の欠点を
    1各大学が明確なミッションをもっていない
    2大学を選抜するメカニズムが機能しておらず、前世紀の遺物の入学試験とAOしかもっていない
    3ミッションがないからカリキュラムがなく学生にマッチしていない
    4教員の本来の役割が意識されていない
    5学部という概念にとらわれすぎ、学部の壁が学生の自由な学習を阻害
    6客観的な成績管理や図書館といった教育資源の有効利用などのシステムが諸外国に比べ遅れている
    7授業料を単位制で考えていない
    8プロフェッショナルが経営していないので経営意識が低い
    9大学が社会と地域の財産になっていない
    !言い切ってしまった・・・・

    P33これまで大学生になれなかった層が、
    大学に入っているのが「全入時代」
    !いってしまった

    P48たとえミッションをうたっていても、それを具現化するために何をしているかがあいまい

    P59大学側にぜひ「うちの大学は何が出来ます」と
    一芸をピーアールしてほしい。
    数学が出来ずに経済学部に来る学生についても、
    学生がいけないのではなく、
    そういう学生を選んで入れた大学側に責任がある。
    それをほって今までと同じ教育しかできず
    「教育を受けとめられない」となげく教員側が悪い。
    !すばらしい断言

    P79アドミッションオフィスの本当の仕事は
    「うちの大学に入りたい学生がいる。
    その学生に我が校は応えることができるか、
    入学がその学生にとってメリットがあるか」という
    マッチングを検討する部署。
    !日本にはないね

    P140教員評価をはやくからやっているICUは、
    1年生の必修科目で、
    学生のICUにおけるコミュにティーの一員としての責任を教えることで
    教育の消費者として教員を評価する方法や意識を身につける。
    !すごい授業・・・・・

    P178大学の授業を指示された本を読み込んでおかないとわからないようにする
    (欧米流で)
    !大学図書館利用率アップの方策

    P180欧米の大学ではどんな有名教授でも自分の著書を教科書や参考書として学生に購入させることは禁じられている
    !へ~

    P201卒業生ネットワークの形成も重要
    卒業生がどこにいるのか、どんな興味があるのか、活動をしているのか。
    卒業後の寄付は在学中にどの程度付加価値をつけてくれたかに左右される

    P218「こんな程度で大学生とは」という苦言は
    むしろ教員や職員が反省や自己批判すべき。
    学生が勉強しなければならない授業をしているか?
    !厳しいお言葉

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