佐藤可士和×トップランナー31人

制作 : 集英社 編集部 
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087814149

感想・レビュー・書評

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  • 様々なジャンルのゲストと佐藤可士和さんとの対談集。芸術家でも意外と感性だけではなく、ロジカルな考え方の元に仕事をしていることに驚いた。戦略的に自分のキャリアを築いていっているところにも。
    やはり、一流の聴き手は一流のゲストと話が通じやすいのかもと思った。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「一流の聴き手は一流のゲストと」
      そうかも、、、
      佐藤可士和のように、クライアントの望むことがスパっと判って、それにチョイっと色付け出来れば...
      「一流の聴き手は一流のゲストと」
      そうかも、、、
      佐藤可士和のように、クライアントの望むことがスパっと判って、それにチョイっと色付け出来れば、凄いだろうなぁ~と思っているけど。。。無理だよねー
      2012/07/07
  • ジャンル問わず、おもしろい方々と対談している。それに、ほとんど佐藤可士和さんは聞き手となり、相手の話を聞きだしている。なかなか読み応えがあります。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「相手の話を聞きだしている」
      やっぱり仕事が出来る人は、聞き上手なんでしょうね!
      「相手の話を聞きだしている」
      やっぱり仕事が出来る人は、聞き上手なんでしょうね!
      2012/04/18
  • 2007(?)-2009年の時代の時の31人と佐藤可士和さんの対談集。

    雑誌の企画が前提ということもあって、一人一人、あるテーマに沿って深く突っ込んでの対談ではなく、それぞれの得意分野のヒアリングといった感じのさらっとした対談集。

    ビジネス、デザイン、芸術、スポーツ等の第一人者との対談だけあって、それぞれの中に、気になる一文を見つけることができた。
    サラリーマンでも、共感できたり参考にできる一文があると思う。

  • 誰がやっても同じなら存在意義がない。「自分の魅力はなにか」を徹底的に追求すること。

    自分より年上に人からはかわいがられる、自分より年下の人からは尊敬される人間になる。

    変わっていること=優れたものであるとは限らない。普通であることを恐れずに勝負する。ただし、相手を納得させるだけのコンセプトが必要。

    アイディアが浮かんだ時、それを表現するためのルールや法則を最初に考える。

    「一人前」はお店が決めた量。

    「惰性でズルズル」をやめる。面白くないと思ったら最後まで見ない。ものすご美味しくなくなったら途中でやめる。

    何が大事なのか優先順位をつけることを習慣的にはやるってことは、度胸を身につけるってこと。

    大事な場面で勝負しない人間が一番ダメ。二番目に悪いのが、やみくもに勝負する人。

    クライアントを喜ばせようとかヒットさせようとか、当てに行こうとするとダメ。「これでいいんだ」と自信を持ってアイディアを押し出すと、ブレイクするようなものができる。

    監督に使ってもらえないと活躍の場が開けない。だから、監督に使ってもらえる選手はどんな選手なのか考える。

    変化しない限り進化はない。新しいことを取り入れて変わる勇気を持たないと成長はしない。

    勝つための近道はない。毎日のプロセスを大切に地道に練習をして、どうすれば勝てるか知恵を絞る。「変化が進化」と心得て、自信があってもそこに固執しないこと。

    塩の量が過不足無くて適量だと、その料理自体の香りがぷーんと立ってくるもの。

    人の記憶に残るのは明確なコンセプトがあればこそ。ものの見方や感じ方は環境次第で変わることを冷静に読み、日本独自の感性を取り入れながら、初志貫徹で世界に挑む。

    軽いという間隔はイコール風通しの良さに通じるものがある。

    無駄を削ぎ落とすことで、より本質に迫った純度の高い作品になる。

    「私は美人じゃない」って感じていたからこそ、逆に自分をもっと磨きたいと思って宝塚を目指したんです。ダンスや音楽、マナーや教養などいろいろなことを身に付け、自分にない「美人」の部分を内側からも外側からも補いたいと思いました。

    宝塚でトップスターになったとき、昨日まで叱ってくれた先生が突然褒める。理由をきいたら、トップはお手本であり憧れだから、ほかの生徒に示しをつけるためにも怒らずに褒めるんだ、みたいなことを仰るので、「叱ってくれなければ私が伸びないじゃないですか」と食って掛かった。

    ダンスでも演技でも、ほんとうにうまい人には無駄がない。

    他と比較できないものを作り続けるのが「本物」。オリジナルにはすがるものがない。「これがはやっているからこっちだ、あれが売れてきたからあっちにいこう」と方向を見ながら真似する人は、人が作った道の後を行けばいい。でもオリジナルは道なき道をいくわけだから、常にリスクを背負っている。
    「本物」であり続けることは、ある意味、自分のやっていることを「これでいい」と言い切る強さや勇気が必要。それは同時に怖いことだと思うけど、そういうクリエイターは不況下でも絶対に残ると思う。(片山正通)

    達成する喜びを知ると、仕事が楽しくなる。圧倒的なオリジナル性をもつ「本物」かどうかが売れるものと売れないものの境を決める。仕事というゲームは一人でやるよりチームでやるほうが面白い。

    カテゴリーが違うものを隣同士に並べて、むさベル級の中でも輝いて見える作品こそが本物。その中で弱くて印象に残らないものは市民権を得られない。まず、そのハードルを越えないと、世の中には出られない。(千住博)

    新しい考えは、既成の枠からはみ出たところかから生まれる。アウトサイダーとは、主流の文化に対して客観的な距離を置けると同時に、新たなものを生み出す力を備えているのです、アウトサイドにいるという意識がとても大切。

    いかにエゴを捨てるか。そこに心理がある。それこそが普遍性への鍵穴。世の中が何を必要として、人々が何を求めているのか、自分もその一人としてそれを自覚し、それを表現し、見失ってはいけない大切なことをメッセージとして伝える。(千住博)

    芸術とは相容れないもの同士が必ず折り合いを付けられる。(千住博)

    自分と考え方や価値観の違う人とコミュニケーションをはかり、理解しようとすることが芸術の本質。(千住博)

    デザイナーになるのに大切なモノは、コミュニケーションセンス。(佐藤可士和)

    「使いやすさ」よりも「使いたくなる」を目指す。

    身体感覚が研ぎ澄まされていないと、いろいろなものをキャッチするセンサーが弱くなる。(佐藤可士和)

    いつも八割か九割の力で勝てるような余裕がないと、長期戦で走り続けて、しかも結果を出し続けるのは厳しい。忙しくてテンパっている程度の人は、結局その世界から消えちゃう。精神的な余裕がないと、仕事の質も高くならない。(石田衣良)

    持続していく忍耐力も生き残る条件。(佐藤可士和)

    迷ったり悩んだりすることに時間を費やすのは、自分で自分を苦しめるだけでもったいない。日本人のオリジナリティを持って、新しいものにチャレンジし、世界と勝負する意気込みを忘れずに。

    少しでも長く目立ち続けていくには、強度が必要。斬新で強烈なインパクトというより、デザインそのものに強さがあるもの。奇をてらっておらず、シンプルなのに、どこか人の心を離さない「強度」をもつデザイン。そういう強さがないと目立たない。(佐藤可士和)

    「ヒットする」というのはまさに共鳴。クライアントを無理やり説得しなければ採用されないアイディアはダメ。共感を呼ぶようなアイディアを出さないと、世の中に出したときにまずヒットしない。自分のアイディアを相手に押し付けようとすると失敗する。(佐藤可士和)

    わかりやすいデザインと質を落とさないことの両立。まさに今の私が頭を悩ませていることだ。

    書を通して世界を平和にしたい。自分の仕事で世の中を良い方向に変えたいという強い思いを持ち、それを言葉にすれば周囲に伝わっていく。そんなの夢だと言ってしまえば何も進まない。

    日本人の「捨てる美学」。

    どんな空間でも天井が低かったり窓が小さかったり大きな柱があったりなど、必ずデメリットの要素がある。それをどう生かすかを考えると、空間構成の縮図が頭のなかに出来上がる。(森田恭通)

    誰でも自分の仕事について悩む時期がある。でも、そこで悩んで一度答えを出した人間は、雲の上に抜け出たみたいに司会が広がる。そこまでいけば、成功のセオリーのようなものを感覚的につかむことができるようになる。不思議と仕事に対しても柔軟になれる。自分の頑固なこだわりとか「自分の作品」みたいな自惚れや気負いもなくなって、どんな注文にも自然とこたえられるようになるんだと思う。(佐藤可士和)

    年とともにいろいろなことを経験してくると、ふと自分自身を振り返るようになる。俺の人生これでよかったのかな、とかね。その時に自分の人生に欠けてきたピースを探そうとするんですよ。何か抜け落ちているものや足りないものがあったんじゃないかと思ってね。そういう時に作家が人生のすべてを賭けて作った作品に触れると、そのパワーに心を揺さぶられ、溜飲が下がったり答えが見えてきたりするんでしょうね。それが「生」の作品の良さなんだと思います。(村上隆)

  • 『UOMO』での連載「可士和談義」の書籍化。
    アートディレクター・佐藤可士和氏が、あらゆる分野のトップランナー31人と対談し、「成功の法則」を解き明かす。

    いやー、面白かった。
    一番印象的だったのは日本画家の松本冬子女史との対談。
    女子美術短大を卒業した後、4年浪人して日本屈指の美大である東京藝大に入り直し、入学当初から博士号まで取ることを決めていた・・という意志の強さと粘り強さよ。
    また、対談の端々の「私はそうは思いませんね」とご自身の考えを真正面から話す様から、やはり強い意志や確固たる自分をお持ちなことがよく分かりました。
    加えて、あの美貌!「女装する」という表現が妙にストンと来て、ニヤリとしてしまいました

    あとは佐渡裕さん(背高いんやなー)、ロボットデザイナーの松井龍哉さん、古田敦也さん、真矢みきさんの話が面白かった。
    全頁カラーで写真も多く、雑誌を読むように愉しい本です
    第2弾とかないのかなー

  • 非常にクリエイティブな人々のお話が取り上げられていて、どの章も面白く読めた。お勧め。

    ビジュアルも綺麗で見やすい。

  • 多方面の成功している人の価値観がうかがえておもしろい。みなさん多種多様で、自分のスタイルを貫いてていいんだって思った。良い言葉もたくさん。

  • 31人の突き抜けた感じの人たちへのインタビュー。
    割と若い人や、芸術系の人が多い。
    第一人者の共通点などが見えてきて面白いと思う。

  • 2010/6/11
    第一線で活躍している人たちの輝き・強さ。
    クールな視点と情熱を持ち合わせている。
    見てくれる人・お客に満足してほしいと言う
    心からの願い。
    さわやか。
    自分が好きなものがはっきりしていて
    そのための苦労はする。

  • タイトル通り、佐藤可士和と様々な業界のトップランナー31人の対談集。

    インタビュアーが可士和さんなので、やっぱり「デザイン」という切り口で、話が展開していくことが多かった。
    でも、別に可士和さんのことをよく知らない人でも楽しめる本だと思います。

    以下、主な収録。
    ・柳井正
    ・松井冬子
    ・矢沢永吉
    ・真矢みき
    ・勝間和代
    ・石田衣良
    ・茂木健一郎
    ・蜷川実花

    ・村上隆etc...

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