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Amazon.co.jp ・本 (168ページ) / ISBN・EAN: 9784087814361
作品紹介・あらすじ
日高先生の人間、どうぶつ、いきものがたり
著名な科学者であり、エッセイの名手がいきものと自然のユニークで新鮮な見方を、中学生から読める易しい言葉でシンプルに伝える。世界をこんなふうに見られれば、私たちはもっと強く優しくなれる…。
みんなの感想まとめ
動物行動学を通じて、人間の生き方や思考を見つめ直すことができる一冊です。著者は、難解なテーマを中学生でも理解できるように優しく解説し、読者に「なぜ?」を問いかける楽しさを伝えています。自身の考えを深め...
感想・レビュー・書評
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ふらっと手にした本。動物行動学から見えてきた人間としての考え方。研究を通しての考え方。おおいに「なぜ」に取り組めばいい。自分の「なぜ」を大切にあたため続ければいい。
研究を通して、自分の考えを追求して、自分の道を信じる必要性を伝えてくれている本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
美しい本。
開くと中にも原稿用紙のような囲み線があって、文字のフォントも美しい。
内容は、動物行動学のさわりというか、素人にもわかりやすく噛み砕いた話というか。
結局のところ、生物にせよ、人間にせよ、生きるとはどういうことなのか、なぜ?と思うことに答えはなくとも、なぜ?を追い求めることは楽しい。ということがわかってくる本。 -
2015/8/9
旅先の散歩中に立ち寄った図書館で読む。
日高の本は『ネズミが地球を征服する?』しか読んだことはなく、それも処分してしまっていて記憶に残っていない。
今回読んで日高のものの見方に思わず何回か声をあげてしまった。
そして訳書とはいえ、『ソロモンの指輪』『機械の中の幽霊』『裸のサル』『かくれた次元』『鼻行類』と様々な本でお世話になっていたことを改めて認識した。
「なぜ」を問うことが大事。
その一方で真理などはないんじゃないかという意識。
人間は論理が通れば正しいと勘違いしてしまう。
でもそれは単なるイリュージョンで時がたつと別のイリュージョンに置き換わってしまう。
常に自分の中に複数の視点を持つことの大切さ。
名なり功を成した人の言葉にはそれなりの重みがあるというが、最近は中身のないもしくは有害な言葉も多い。
そういう中で日高の言葉は素直に読み手の心に入ってくる。とても良い本に出合えた。 -
世界の広さと深さを、生き物との関わりを通じてまっすぐに語りかけてくれる一冊。
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動物行動学者の日高敏隆氏(1930~2009)の「世界を、こんなふうに見てごらん」を読みました。著者の遺作といいますか、最後の1冊です。これまで「ネコはどうしてわがままか」「犬とぼくの微妙な関係」を読んでました。この本は随分考えさせられました。特に「人間と動物の違いは「死」と「美」を知っているか否かにある」はなるほどと唸りました!確かに、母猫が死んでも子猫はそばにじっとしています。「星守る犬」も同じ、お父さんが死んでもハッピーはずっと自分が死ぬまでお父さんのそばに!「美」、蜘蛛の巣はそれにしても綺麗です!
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とてもいい加減なようでいて、含蓄がある。
一つの道を大成した人の言葉というものは、やはり重みが違う。
物事を見るということ、人として生きると言うこと、世界と向き合うということ。
研究の道に進む人にとってはもちろんだけれど、そうでなくても、きっと考えさせられる。 -
生物が好きで、生物学が好きなわけではない、という日高さんの話。科学もひとつのものの見方にすぎない、科学で正しい世界が見えるわけではない、と解きます。では他の何が必要か。それは知性だと。巻末の、イマジネーションとイリュージョン、幽霊の話は絶品です。イマジネーションがないと幽霊をつくってしまう。短絡的に何かわかったような気になってはいけないという戒めもあるし、観察し、何故と問うことの面白さにもあふれています。
この本は、少年少女に送る、とされているけれど、もちろん大人だって大丈夫。 -
モノゴトの捉え方や考え方など、生き方について書かれている本は哲学に分類され、図書館では1分類宗教哲学という棚に置かれている。しかし、この本は、そういう哲学的なことが書かれているのに、自然や科学、医療等に分類される4分類の棚にある。「なぜ」をあたため続けよと言う一方で、イリュージョンを持つ人間を認めよと言う。そのさじ加減が大切だと。まだまだ世界は広くおもしろいと純粋に思えてくる。動物行動学の第一人者である日高さんからのメッセージ。
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綺麗な文章、綺麗な装丁、綺麗なイラスト。
なんとも綺麗な本。
子供に読ませたいと思うような本ですね。
科学とは、自然とは、生きるとは。優しい言葉でいろんな問いかけがあります。 -
日高先生が2009年に亡くなられた後に出版された本。
前半のエッセイよりも後半の講演録の方が面白かった。
高校生のときには「学部」で選ぶという視点しかなかったけど、「大学」で選ぶという視点も確かに必要だったかもしれない。学部を変えてでもこの大学に行きたい!という友達も確かにいたなぁ。
理系では、推論は「思いつき」ではなくて「データ」から始まらなくてはいけないことへのやりにくさが語られていたけど、そんなものなのかと思う。私は文系だったので。文系ではまずは「思いつき」が推奨されてたように思う。
「幽霊はイマジネーションの産物ではなくて、イマジネーションの欠如の産物だ」というイギリスの哲学者ギルバート・ライルの言葉はなるほどと思った。
新しいイリュージョンをどんどん作っていく、遊ぶように生きる毎日がそのまま学問に繋がっていた素敵な方だったのだなと思う。 -
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本屋さんの売り場で、氏が亡くなったのを知って呆然としてしまった思い出のある本。優しい表紙にちょっぴり涙がにじみました。
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小学生の頃、窓辺にいる名前も知らない小さな虫を見ながら、この虫から見た世界ってどんなんだろう、わたしが今この虫をつぶしたら、とか、なんか虫の視点になったような気になったのを思い出した。
昔は蜂退治に出かけたり、蛙を殺しに行ったり、蝶々を捕まえて虫かごに入れて餌をやらずに死なせたり、道ばたで死んでる猫をまじまじと眺めたり、子どものときだから出来たようなこと。
著者のようにまで真剣に観察したりはしなかったけど、似たような感覚。なぜなにふしぎって考える姿勢。いつまでも持ち続けられたらいいのになあ。
この人の自由奔放な感じが好きです。 -
虫から始まったなぜ?という問いを問い続けることの大切さ。子供時代のびっくりな研究あるいは観察姿勢や自然に対するおおらかな態度など魅力的な人柄を感じながら興味深く読んだ。
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学問に対する日高さんの考え方、接し方を書いた本です。
その中でも特に印象に残っているのは幽霊はイマジネーションの産物だという話。
「原住民」のところに機関車がやってくる。中に馬がいると思いきやそんなものはいない。だから、幽霊の馬が入っていたんだと理由をつける。その結果、その裏にある物理・化学の法則などについては何もわからないでおしまいになる。
こういうことって自分の周りでもありうることだな、と思いました。 -
一つの理屈が通ると、それこそが真とばかりに視野が狭くなる、そんな科学者たちの目を揶揄する。複数の視点を持つこと、素朴な疑問を抱くことの大切さを説く。動物の生態は一面的な証明でその本質を知ることはできず、イリュージョン、柔軟で多様な推論、言い方は悪いけど勝手な思い込みを通して観察することにより、多くの発見に至るってことか。動物行動学に限らず、タイトルどおり世の中を広い視野で俯瞰せよということですね。
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心があったかくなる。こんな優しい世の中の見つめ方があるんだと新たな発見があった。『何故?』をあたため続ける。『イリュージョン』なしに世界は見えない。この2つは何にでも通じる事だと思った。
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動物学がどのようなものかよく分かっていなかった私には、「なるほど、そうやって研究するのか」と、参考になる点が多々あって面白かった。
「なぜばかり聞くのだったら、東大でなく京大へ行け」と著者がとうだ時代に言われたエピソードも面白かった。 -
良書!良書!
センスオブワンダー日本版って感じかな。
個人的には、もっと好きかも♪
とっても素敵。
「なぜ?」の大切さを、あったかい言葉で語りかけてくる。
長男の卒業祝いに贈ろうかしら。
著者プロフィール
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