エンジェルフライト 国際霊柩送還士

著者 : 佐々涼子

• 集英社 (2012年11月26日発売)

感想・レビュー・書評

[neginohanaさんの感想 · 2015年7月18日]

　『紙つなげ！彼らが本の紙を造っている』に感動したので、同じ佐々さんの代表作であるこの『エンジェルフライト』も読んでみたが、期待外れだった。

　海外から空輸されてくる遺体は悲惨な状態で到着することが多いが、それを心をこめて処置し、できるだけ生前の姿に近づくように整形して遺族にお返しする仕事（国債霊柩送還士）を取材したノンフィクション。

　大変な仕事だが、遺族に喜んでもらえる大切な仕事だ・・・ということはわかる。でも、いくつもの実際例を挙げていながら、結局それの繰り返し。
　そして、それだけでは続かなくなったのか、著者自身の、身内の死に関する話題も書かれていて、散漫になっている。

　私は読み始めて間もなく飽きてしまって、ほとんどは斜め読み。気に入った方はじっくり読まれるといいと思います。

[デローザ快調さんの感想 · 2013年7月6日]

作者の感情移入過多が鼻について、ついていけなかった。でも何でも金儲けにするんやねぇ‥複雑ですなぁ‥

[noinuさんの感想 · 2012年12月1日]

本の内容にも即し、状況もタイムリーとはいえ、あの本からの引用で終わりなのは、有り得ない。

著者プロフィール

ノンフィクション作家。著書に『エンジェルフライト』『紙つなげ！』など。