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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784087815719
作品紹介・あらすじ
昨年6月の国家樹立宣言以来、短期間で勢力を拡大した「イスラム国」。中近東、アフリカの紛争地域で活動するフランス人コンサルタントが、現地の情報をもとに組織構造の実態を解明する。
感想・レビュー・書評
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イスラム国の組織構造、役割、各部門の予算など、類書にはない詳しい記述が多い。特に情報機関アムニの項は興味深い。
その謀略は、予想以上に巧妙で、住民支配のやり方は予想以上の恐怖支配であった。このへんの記述は一部に住民の支持もあるとの類書の記述と矛盾するように感じたが、いつ逮捕されるかもわからない密告社会はアサド政権、フセイン政権のときもそうだったので、よりましという意識があるのかもしれない。
今後の戦略についての記述の中で、イスラエルを攻撃するときはまずガザ地区をとりにいくという話がおもしろい。いわれてみればそうだが想定外だった。
この本の記述はほとんどある元IS幹部の証言をもとにしているので、内容の信憑性はこの証言が信じられるかどうかにかかっている。
解説を寄せた高橋和夫氏は「裏が取れない。対立するアルカイダのメンバであり、記述が客観的で中立とは考えにくいが、これだけの詳細は嘘で固められないだろう」としていた。
明らかにアルカイダの立場から語っていてまゆつばなところもあるが、それ以外も、ISを敵視する立場の者の証言であることを注意しながら読む必要があるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリアとイラクが無秩序になってること、有志連合の軍事作戦はうまく行ってないことがわかった。911はアラブ諸国の王族がアメリカの影響を受けすぎていることにアルカイダが不満を持ち、異教徒を利用してアラブどうしの反対勢力を討とうとしてほぼ成功したという内容が。初めて聞いた。解決策は載ってないが 悪事は暗い一ところから生まれる。祖国に愛着を持つ人を育てることの大切さを考えさせられる。
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