キッチハイク! 突撃! 世界の晩ごはん

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 143
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087816266

作品紹介・あらすじ

見知らぬお宅を訪ね、ごはんを食べる世界一周の旅。「キッチンのヒッチハイク」から見えたものは? 家庭料理を作る人と食べる人をつなぐWebサービス「KitchHike」代表がつづる、世界食卓探訪交遊録。

感想・レビュー・書評

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  • 世界一周旅行記は数多(あまた)あるが、世界の晩ごはんに特化した旅行記は今迄なかった。と思う。しかし、これは旅行記の王道である。旅行の魅力の最も高度なそれは、現地の人々の普段の生活に触れること。それがあっという間にできるのが、現地の人の晩ごはんに呼ばれることだからだ。

    フィリピンでは、英会話講師の家に呼ばれて絶品の川海老料理、揚げ白身魚の野菜タレかけ(エスカベッチェ)をご馳走になる。一期一会の会話に、フィリピンの庶民感覚までが滲み出る。チリでは「キヌアを知らないの?」と馬鹿にされる。けれども、その数年後の現代日本ではスーパーフードとして大変有名になっている。

    初めて見る食材、初めて見る家の構造、食事をしながらの語らいで、その国の宗教や政治の話も飛び出て来る。

    日本に次ぐ温泉国のニュージーランドでは、温泉卵を作ろうとして理解されず、スリランカでは香辛料漬けの食事をなんとか完食、メキシコではサボテンやバッタの漬物を食べさせられて美味しかったり、文化の違いを体感できる。なんとも羨ましく、そして既視感のある素晴らしい旅行記だった。

    ただ、惜しむらくは、仕方ないとはいえ、豊富に撮ったであろう写真の数々があまりにも小さいのだ。雰囲気はわかるが、料理の一つ一つの素材がつぶれてしまっているので、写真だけではその特徴や美味しさが伝わらないのだ。もっと写真豊富な特別版を作って欲しい。
    2017年9月3日読了

  • 約32ヶ国の食卓の紹介がされてるが、これがその国や地域の日常的に食べられてるものか、旅人に振る舞った豪華な非日常のものかが判断つかなかった。これは紹介やWeb経由で提供してくれる人を探したからなのだろう。わたしの想像してたアプローチとは少し異なっていた。

    文章も、その土地柄や作ってくれる人々を紹介したいのか食べ物以外の内容が多すぎる。そして、書き方が非常にくどくてあまり好きな文体ではなかった。

    この本、物語性がなく、読者に取っ付きづらい構成と内容になってる。おそらく、男性向け情報誌に連載されてたものを集約させたのみに終始してるからかもしれない。他の方の書評でもあるが、食べ物に着目する旅であるのに写真が食べ物にフォーカスされておらず、そして写真が小さくわかりづらい。
    改善策としては、書籍向けの情報も欲しかった。彼が旅した2年の軌跡の全体像から抽出した形(どこの国に行って、どこで食べてさせてもらい、どこのを紹介するか、なぜ紹介するか)が良いのではと思う。前述したその土地の豪華な料理と家庭料理、特産なども紹介されてるとなお面白かったと思う。1番気になってたやり方も言及されてると嬉しかった。あと、メジャーな国が多かったので、もっと日本人の多くが知らないマイナーな国があってもよかった。

    といっても、わたしは誰かの家に食べにだけ行った経験はほぼない。この着目点と行動力には感服する。

    ※わたしが行ったことがある国を4つほど抽出して読んだがそこで読むのを辞めた。着想がいいだけに非常に残念。

  • どうしてもムカムカしてきて読みきれず。
    大したことないことをして
    つまらない本を書く…
    感想はチンケで、もっといくらでも面白く
    出来そうな題材なのにひたすらもったいない。
    なんていうか、しょぼかった。
    もっと中身のある本かと期待してガッカリ。

  • 世界のキッチンもの、大好きなのだけれど、筆者は国の歴史や文化にあまり詳しくないのかなと思ってしまった。

  • その国特有の内情の記述がわずかにあり、そこはよかったけれど、ぼぼ食レポのため、斜め読みして終了。読んでいて楽しくなかった。

  • 世界各国の食卓にお邪魔して、ご飯をごちそうになるという企画は面白いのだけれど、もう少し写真を多用して欲しかったのが一点。それに著者の説明があったりとすると、もっと面白いのだろうかと思いました。それと、世界地図も贅沢をいえば欲しかったです。

  • 世界の食卓が覗き見れて面白かった。
    バッタを食べたり、サボテンを食べたり驚きもありました。
    まずい時はまずいと書いてあって、筆者に好感も持てました。

    国の歴史的背景にふれるところもあり、想像よりも多方面の情報満載でした。

  • <閲覧スタッフより>
    「キッチハイク」とはキッチンのヒッチハイク。旅先の見知らぬお宅を訪ねて、一緒にごはんを食べることです。著者が訪れたさまざまな国のさまざまな家族の食卓。素敵な(ときにはちょっと大変な)家族とのエピソードとともにどうぞご覧ください。
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    所在記号:383.8||ヤマ
    資料番号:20105604
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  • やっと積ん読消化!
    いや、これは大変な本を読んでしまいました。それぞれ料理を作ってくれた人のひととなりを想像しながら、料理の味を想像して…同じチャレンジは出来ないと思うけど、読み終わってすぐにキッチハイクをポチポチ調べてしまいました。
    私も和食作れるようになりたいな…とはじめて思うなど。

  • 楽しい本だけれど、量が多過ぎるように思う。
    写真と文章のバランスも悪いようにも思う。

    でも、世界の食を知るのは好き。

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