しない。

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087816624

感想・レビュー・書評

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  • 私がいちばん魅力を感じ、いちばん怖れている言葉は「後回し」である。後回しほど心のゆとりをもたらし、その一方でのちのちえらいことになる恐ろしい言葉はないといってもいい。今までどれだけ、物事を後回しにして、えらい目に遭ったことだろう

  • 読みながら、なぜかだんだんもやっとするというか少々辛くなってきてしまいました。


    毒舌な方やきっぱりさっぱり言う方も好きなのですが、
    読んでいてスッキリすると言うよりも
    そんなに悪く言わなくても・・とか
    不満をぶちまけてご本人はスッキリするだろうなあって感じる文章が目についたからかもしれないです。

  • タイトルどおり、
    著者が「しない。」ことにした
    モノ・ことについてのエッセイです。

    そのモノを使わなくなったり
    ことをしなくなった理由が、
    著者の体験とともに
    つづられています。

    各章のタイトルが
    やめたモノ・ことになっていて
    わかりやすいです。

    著者の「しない。」理由は
    そのモノにわずらわしさを感じた、

    不快な出来事があった、

    しない人もいることを
    認めてもらえずモヤモヤした、

    というような
    マイナスの感情をともなった
    エピソードが多く、

    著者が感じたイヤな気持ちを
    ダイレクトに受け取ってしまい、
    こちらもモヤモヤしてしまいました。

    しない理由は人それぞれであり、
    著者のように
    不快な思いをしたエピソードがあって、
    「しない。」を選んだ人がいても
    もちろんいいのです。

    しかし、
    その不快な思いをしたことを
    エッセイという誰かが読むものとして
    書く必要があったのだろうか?と
    疑問に思います。

    著者の感じたモヤモヤも
    年代、時代がちがうせいか 
    いまいち共感することが
    できませんでした。

    しないことでスッキリした、

    こんな良いことにつながった、

    という面を
    強めにおしだしてもらえたら、

    読み手も肯定的に
    著者の「しない。」生活を
    応援できたのではないかな、
    と感じました。

  • 装丁がかわいいのでほのぼのしたエッセイかと思いましたが、ちょっと違いました。世代が違うので考え方が違うところもあるけれど、ちょっと違和感が強かったかな。母の年代でもないので理解しにくかったのかもしれません。

  • 群ようこさんが2017年11月~2018年4月集英社学芸編集部サイトで発表した
    「通販」「携帯電話」「化粧」「ハイヒール」「手帳」「結婚」「言葉」「ポイントカード」「クレジットカード」「後回し」「SNS」
    に書き下ろし
    「必要のない付き合い」「女性誌」「捨てすぎること」「カフェイン」「自分だけは大丈夫と思うこと」
    を加えたもの。

    彼女にとって「全く縁のないもの」「昔はやったけど今はほどほど」「しないことにしたいがなかなかできない」など、15個に対してはそれぞれ。

    「女性誌」について酒井順子さんの『本が多すぎる』にこう書かれていたのを思い出しました。

    〈女性誌のインタビューをたまにうけることがある。その雑誌の購読者層が抱きがちな典型的な悩み、のようなものを紹介されて、
    「何かメッセージを」
    と言われるのだが、その悩みについて真剣に考えれば考えるほど、答は一つしか思い浮かばなくなってくるのだった。
    してその答とは、
    「女性誌を、読まないようにすればいいのではないですかね?」
    というもの。
    (中略)
    「女性誌を、読まないようにすればいいのではないですかね?」
    と言い続ける私だが、その言葉が記事に採用されていたことは、まだ一度も、ない。〉

    いっぽう群ようこさんはこう語ります
    〈私の場合は女性誌の一部の裏側を見てしまったので、いやだなと思う面がたくさんあるが、もちろんこのような人ばかりではなく、誠意を持って雑誌を作っている人もたくさんおられる。しかし基本的な路線は同じだと思う。私が同性に対して、いやだなと感じる部分を凝縮したのが女性誌である。きっとこれからも女性誌を買うことはない。〉

    私が女性誌にあまり興味をもたないのは、そういうことだったのかしら。
    一例をあげましたが、この本にはそんなふうにいろいろ考えさせられることがたくさんあって、とても面白かったです。

    ただ、たとえば「酒」はない。
    つまりそれは彼女がもともと呑まない人だからで、ここに書かれているものに対しては彼女は無関心ではないということがいえます。
    「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」なわけですから。

  • まさに、サバサバした人とはこういう人だなと思った。みなさんには評判悪いですが、最初の宅急便の話は面白かった。確かにクレームなんだけど、私もほとんど同じ思いをしたので共感した。

  • 表紙に惹かれて手に取った。
    内容は著者の極端な考え方が多かったように思う。
    共感出来る部分が少なかった。

  • 最初の章である「通販」だけ読んだが、宅配会社への愚痴多めという感じで、少し精神的に苦しくなったため、一旦読むことを断念。怒るのは当たり前のことばかりなので、作者に非はないが。精神状態が良い時に再度チャレンジしようと思う。

    • ikkeiさん
      同じ感想でしたね。まったくそのとおりでした。
      同じ感想でしたね。まったくそのとおりでした。
      2021/01/08
  • 読み始めから、なんか嫌な気分になった・・
    もっとおおらかな人だと思ってたんだけどなぁ
    通販読むのがやっとだったゎ
    いい人でいることを期待するわけじゃないから、でも友達になりたくないなあって、思った。
    残念だな

  • タイトル通り、それまでの習慣をやめていく話題。
    年を重ねて身軽になりたいのだろうけれど
    どんどん頑なになっていく部分も垣間見える。
    [図書館・初読・7月30日読了]

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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