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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784087816938
作品紹介・あらすじ
その時、何を見て何を想い、どう果てるのか。
空は蒼く広がっているのだろうか。
風は感じられるのだろうか――
齢76。作家、ときどき写真家が
カメラを抱えて迷い込んだ
"エンディングノート"をめぐる旅17。
「ぼくなどはもうとうに"死亡適齢期"に入っていたのだ」。
お骨でできた仏像、葬祭業界の見本市、元路上生活者の人の共同墓、海洋散骨……。
超高齢化社会日本で白熱する「よき逝き方」をめぐる現場に、カメラを手に接近し考えた3年間の"エンディングノートをめぐる旅"。
世界中を旅してきたなかで、異なる習俗、宗教の向こう側の生と死を見、体感してきた。何度も死にそうな目にもあったけれど、今、初めて、本当に真剣に「自分の仕舞い方」と向き合ったシーナが見出した新たな命の風景とは――。
作家生活40年を越え、約290タイトルを上梓してきた著者新境地の、静かなる一冊。
【目次】
「死」を知る生物
念願のお骨佛をおがみに
家のいのち
遺骸と地獄好き
四万十川での死
孤立死はいやだ
身のまわりの「死」のことなど
多死社会を迎えうつ葬祭業界
遺言状と死にそうになった話
葬列の記憶
鳥葬へのあこがれ
東京のイスラム教モスクに行く
墓のない国
ハイテク納骨堂の周辺
骨を喰らう。骨を撒く
遺言未満
八丈島の海へ〜あとがきにかえて
【著者略歴】
椎名 誠(しいな まこと)
1944年、東京生まれ、千葉育ち。東京写真大学中退。「本の雑誌」初代編集長。流通業界誌編集長を経て79年『さらば国分寺書店のオババ』でデビュー。89年『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞、90年『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。「怪しい探検隊」シリーズ、『岳物語』『大きな約束』『家族のあしあと』等著書多数。監督映画に『白い馬』(日本映画批評家大賞最優秀監督賞)等。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
死というテーマに真摯に向き合い、各国や宗派の多様な葬儀文化を探求する旅が描かれています。著者は自身の76年の人生を振り返りながら、死後の選択肢や「よき逝き方」について考察し、特にコロナ禍の影響を受けた...
感想・レビュー・書評
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椎名誠さんの「死」についての本第二弾。
今回は漠然とした「死」についてだけでなく、各国・各宗派の死やお葬式に関する事なども書かれていた。
世界的にみると、火葬を行っている国はすくないというのはうっすら知ってはいたけれども、それを"火葬が出来ない"とは捉えていたかったし、北極圏の国では燃やす事も出来なければ、埋める大地もないというのは、なかなか衝撃だった。考えてみれば当然のことなのに。
この本を書かれているときに、コロナ禍になり、また改めて思うところも深かったようだ。
椎名さんと奥様の一枝さんは、散骨という形をどうやら選ばれるらしい。
このご夫婦はこういう根っこの考え方、価値観がぴったりあっているところが本当に羨ましいと思う。
誰にも等しく訪れる"死"
楽しいことではないけれど、きちんとその後の事を考え記しておくことも責任ある生き方なのだろうと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
冊子「青春と読書」に連載していた「死」をテーマにして連載していたコラムと、コロナ禍になってからの書き下ろしが2編。
ガシガシ、ワシワシと日本中・世界中を飛び回っていた椎名誠も70代後半となり、自身の死に様を考えはじめている。捉え方が椎名さんらしいけれど、長年のファンとしてはちょっと寂しい。 -
シーナさん、もう76歳ですか! なによりもまずそのことに愕然とした。でもまあ、ぼくが夢中になって読んだのは30年以上も昔のことだから当然といえば当然なんだが……。ぼくもおっさんになったし(笑)。本書はそのシーナさんが死や葬儀について考えた本。本や映画をネタに考察したり、自身の体験から披露したりと切り口はいろいろだ。体験談は著作やTV番組などを思い出して懐かしく感じた。
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2020年時点で椎名誠氏も76歳です。「死」
を意識する年齢になったということでしょ
う。
しかし「死」は誰にでも訪れます。それを
理解した上で自分の死について考えるのだ
けではなく、世界では死はどう捉えられて
いるのか、など考える機会を持つべきです。
特に日本は2030年代から「大量死者」時
代を迎えるらしいです。
絶対に避けることができない死にたいして
ある意味「身近に」向き合える一冊です。 -
久しぶりに椎名誠を読んだ。
歳取っても変わらぬ文体に安心。(図) -
椎名誠が76歳か、もう爺さんだなあなどと思っていたら、今日(2021/05/18)、俳優の田村正和さんが亡くなったとのニュースが。享年77歳とのこと。
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久しぶりのシーナさん(20年ぶりくらいか)。
『岳物語』から入って、あやしい探検隊ものや、ニタリノフの便座など80年代90年代の紀行文は、あらかた読み漁ったかな~(唯一、SFシリーズだけはダメだった)。
まだ海外を知らない身に、世界の不思議と、世間の大人の怪しさを教えてくれたんはシーナさんだったのかもしれない。
そのシーナさんも、もう76歳か~。
老境に入り、意味深なタイトル、さぞや思索も深まってと思って読んだが・・・。
いや、安心した! いくつになってもシーナさんはシーナさんだ、実体験重視、思考より行動、不思議に思ったら行ってみて体験しようという昔からの姿勢は変わっていなかった。
だから何なの?行ってみた、聞いてきた、こうだったという単純なレポに、一時、倦んだ頃もあったけど、それが持ち味なんだと、老作家の矜持を感じる本作。世界の葬式はこうなんだぞ、日本の葬送産業はこうなるぞという、ドスンと事実を提示してくる。重いのか軽いのか、深いのか浅いのかわからないけど、これがシーナ流。
そもそも著者の言ってることは信じられると思ったのは、かつて楼蘭に赴いた時のルポルタージュに、とある中国奥地の集落で、早朝にふらりと町歩きに出た時に、ふと、集落の少女と出くわすというシーンがある。
シーナの姿を見つけた少女は怪訝そうに駆け去っていく。見慣れぬ外国人として不信を抱かせたのかと心配もするが、その後ろ姿に「おいおい、朝なんだぜ・・・」と心の中でつぶやく、その彼の心情が、なんとも清々しくてね。気持ちの良い朝に、ヨコシマな人間なんていやしないんだから、という絶対的な肯定感が、なんとも心地良くて、あぁ、この人の文章は信じられると思ったもの。
本作を読んでいても、その気持ちは揺るがなかったかな。 -
お骨佛というのを初めて知った。
-
海に散骨する手順が分かって良かった
国によって葬り方がこんなに違うとは! -
2021/1/25
四万十川での死、62P。
2023/10/10
再読、参考文献、四万十 いのちの仕舞い。 -
<想>
『遺言未満,椎名誠』(椎名誠まで入れてこの本のタイトルだと僕は思う)。 いやはやなんともインパクトのある凄いタイトルである。シーナ兄いの本はもともと昔からそのタイトルに特徴があって僕は「どひゃあなんだなんだこのタイトルは!?」と喜んでいたものである。例えば記憶にあるだけ印象的なのを並べてみると『ひるめしのもんだい』とか『さらば国分寺書店のオババ 』『悶え苦しむ活字中毒者 地獄の味噌蔵』『ギョーザのような月がでた 』『たき火をかこんだがらがらどん 』『読書歯車のねじまき仕事』『いっぽん海ヘビトンボ漂読記』『くじらの朝がえり』 あれまあ,これぢゃあキリがないなぁ。
その中でも今回の『遺言未満,椎名誠』はある意味ワガジンセイ最高のタイトルであると云えそうだ。
シーナ兄いにはめづらしく本文中に集英社の担当編集者Tさんを登場させていて,とてもスルドクデキル行動力抜群の美人(とは言ってなかったか。すまぬ)なのです!と堂々としかも何回も書いてある。きっとこのたぶん美人編集者Tさんが本書の題名も考えたのであろう。素晴らしい!。 どんな人なんだろう。きっとT大とかK/W大とかを出てるのだろうなぁ。年はいくつくらいなんだろう。彼氏いるのかなぁ。あっ,しまったつい本音の読書感想文になってしまっていた。誠にすまなかった。
(ここでは本当に全くの余談であるが,本書の200ページ辺りで取り上げられているハイテクの自動搬送式の「納骨堂」を僕の勤める某機械メーカーは製造販売している。もっともそういう種類の仕事は会社の売り上げベースで云うと全くほんの少しなのだけれども。ちなみにシーナ兄いのこのお話の中で書かれている「クルマの立体駐車場を思わせる・・・設計技術者」という輩の一部が僕だったりもする(マジです)。しかし僕はもう定年退職後の身でその会社には契約写真として毎年の契約更新でもって働かせてもらっているのでいつ首になってもまあ仕方ないのだけれど,それでもああいう自動搬送ハイテク納骨堂には入れてもらいたくないなぁ,と会社には内緒で密かに思っている。ありゃ思いのほか長い余談になってしまった。すまんこってす。すごすご。)
更に今回はもう一つ書かせてほしい。本書の巻末辺りに「骨を食らう。骨を撒く」というお題の付いた章がある。この章中で取り上げられている主人公が骨をかじるヤクザ映画『仁義の墓場』渡哲也主演,深作欣二監督について詳しく書いてある本『渡哲也』(文藝別冊)を僕は本書を読むちょっと前に読んで渡哲也の代表作品である同映画の内容にひどく感動していたであった。時々こうやって読んだ本同士が不思議に繋がっていく事があってそうすると僕はその事をどうしてもこういう場所へ書き置きたくなるのであった。言いたいのは読書は誠に偉大で不思議な趣味です!と云う事です。またまたすまぬすまぬ。
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