- Amazon.co.jp ・マンガ (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087820089
感想・レビュー・書評
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書庫整理中の為、処分する本を拾い読みしていて思わず
本気読みしたのが本書。
発行が1995年と20年近く前なので内容は少々古くなっている
のかもしれない。
でも、子供への虐待は今でもなくならない。せっかくこの世に
生を受けたのに、生きることの喜びも知らずに生後わずかで
亡くなった子のニュースなんて辛くて仕方がない。
本書は漫画と言う表現方法だけに分かりやすい分、きつさも
倍増だ。
子供への暴力も勿論だが、ネグレクトは本当に辛い。なんで
自分の子供を無視できる?なんで世話を放棄できる?小さな
子供が頼れるのって、親しかいないのにさ。
こういう虐待のニュースがあるたびに「虐待の連鎖」が言われる。
虐待されて育った子供は、成長して自分が親になったら自分の
子供を虐待する…と。
本書でもこの虐待の連鎖について描かれている。確かにそれも
あるだろう。しかし、全部が全部そうじゃないよね。自身は虐待さ
れて育ったけれど、そうはならない人もいるのだもの。
こう言ってはなんだが、産む・産まないは選べる。でも、子供は
親を選べないんだよな。
親になる。難しいことだと思う。子育ては親育てだとも言われる。
でも、子供を持っても親になれない人っているのだと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明らかに虐待と分かるものなのに、動かない専門家は何なのでしょうか。
一時帰宅のリスクの高さを強く感じました。
この本が出版されてから20年が経っており、法律も整備され、今では考えられないような対応も多々あり、少しずつ虐待への対応は前進しているのだなと思いましたが、いまだに解決していない問題もあるように思います。 -
結構前の本だが、現状はあまり変わってない気がした。漫画なので読みやすかった。
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子ども虐待の報告書的なコミックス。臨床医学、心療内科等々の立場からの経過報告と観察が盛り込まれている。
残酷な現実であることは事実だが、一つ一つをよく見れば、それぞれの懸命な生き方と生きたいという意志を痛切に感じる1コマ1コマ。どうか目を瞑らずに、最後まで……