- Amazon.co.jp ・マンガ (136ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087820225
感想・レビュー・書評
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「にゃははは しねしね」
「にゃー にゃー」
なんだこれ・・・と、初読は度肝を抜かれたねこぢるの漫画。まだまだ幼いにゃーことにゃっ太のあどけない瞳の前で、実に淡々と行われる差別や殺人の数々。そして実際に殺してしまう何人もの動物や人間達・・・・・・・。どこか不気味な光のない瞳が、バイオレンスな、嗜虐的な瞳であると分かった時、やはり恐ろしさが込み上げるとともに、どこか共感できるような温かさを感じる。改めて、ねこぢるの漫画の凄みに気づかされる。この漫画は、私たち人間が忌避する、それでいて密かに求めるという二極性の本性に呼びかけ、どちらも体験させてくれる稀有な作品だ。様々なものに抑圧されている人間だからこそ、このどこか動物的な、本来の生と死の感覚(今はそれが「倫理観」という言葉で監視されている)について、懐かしく、惹かれるものがあるのではないか。残酷に求める郷愁・・・たしか江戸川乱歩は、そんな評論を書いていた気がする(『残虐への郷愁』)。ねこぢるの漫画は、ある意味万人受けする漫画だと言えるだろう。それにしても、定期的に読みたくなってしまう作品だ。目をそむけながら、顔をしかめながら、そして、懐かしさに微笑みながら・・・・・・・。
「れいぞうこの巻」「あかしんごうの巻」「がっこうの巻」「ねこざる戦争①~④」「ないぞうの巻」「ガソリンの巻」「スーパーの巻」などは、私たちが直視しない本来の倫理観をいやでもかと見せつけてきたり、懐かしさをかんじる『ズレ』を的確に表現してくれている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ぶえーまじー」「にゃー」
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人が死に、猫が臓物をすする漫画。ねこぢる(作家)は自殺した。もう、世界にそれ以外いらないんじゃないかというほどの彼女の心情世界。無。たやすく人は死ぬ。
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ねこぢるうどんよりは、残虐性が薄いと感じた。
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これ書いてねこぢるは勝手に他界。でもそれもありかなって読んでて思う。
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ねこぢる作品は全部持っているけどこれが初めて買った漫画。
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非情っぷりなネコちゃんが描かれた血だらけマンガ。
「ねこぢるうどん」はぜひ読もう。 -
夫が唐突に「はいこれ、あげる」とくれました。にゃーこもにゃっ太もかわゆいのだけど、あまりの内容のシュールさにちょっとついてゆけず、実はちゃんと1冊完読した事、なかったんですよね、ねこぢる作品。という事で頑張って朝から読んでみましたが、やはり大変シュールでございました……(涙)。笑顔で周りの人々をばっさばっさ斬ってゆく彼ら。無邪気って本当に怖いなって思います。世の中の縮図が全てここに収まってる感じもします。朝から読むにはちょっと重かったな(苦笑)。っつーか大まかな内容分かってるんだから、朝から読むなよ私!!
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バカの巻が好きです。
ブァ━カ -
にゃっ太とにゃー子が可愛い。